堂山 山頂にて
松愛会山歩き会  
湖南アルプス 堂  山 標高384m
新免〜新宮神社〜岩場〜堂山〜鎧ダム〜迎不動〜アルプス登山口
 10月20日、松愛会山歩き会で湖南アルプス堂山に行った。今回の最高齢は83歳、続いて80歳だ。

 石山駅9時10分発ミホミュージアム行きの乗る予定だったが、運行コースが9月に変更になっていることがわかった。20分後の9時30分発田上車庫行きに乗り、新免(しんめ)で降車した。予定より30分遅れての到着だ。

 今日は素晴らしい天気でハイキング日和だ。さっそく田んぼの真ん中のバス停を後に歩き始める。道なりに登って行くと新宮神社に到着、お参りしてから準備体操をして神社の右隅から登り始める。

新免バス停に到着

新免を出発

新宮神社

堂山へ
 少し行くと神社を通り抜けないで登ってきた道と合流、獣よけのフェンスを通り抜けいよいよ山道に入る。広葉樹が多いせいか明るい登山道、ザレ場やV字に削り取られた道もあり変化に富んでいて、シダ類が多く茂っている。お正月の飾りに使いウラジロで話はもりあがっているようだ。

堂山へ

堂山へ V字に掘れた道を登る

千頭岳・音羽山

素晴らしい展望だね!
 やがて眺望が開け花崗岩のザレ場の細い尾根になる。正面には大きな岩がむき出しになって立ちはだかっている。これを登るんだと言うと本当に登っるのかみんな心配しているようだ。右手には堂山の手前のピークがそびえている。振り返ると、音羽山、琵琶湖、比叡山、比良山など素晴らしいパノラマだ。

堂山へ 岩場になってきた

堂山へ

堂山へ 落ちないように

堂山へ 岩場を登る
 標高の低い山だが、大きな岩が立ちはだかっている。岩を直接登ったり、岩を巻いてズルズル滑る砂地を登ったりなかなかスリルがある。案内をよく読んでいた人は覚悟していたようだがそうでない人は少し戸惑っているようだ。

堂山へ

堂山へ

音羽山・比叡山・・・

堂山へ

堂山へ

堂山へ

堂山へ

堂山へ

堂山へ
 周囲を見渡すと山全体に岩が露出していて、それらの岩は動物に似ていたり、タワーになっていたり眺めているとそれらの奇岩はとても面白い。

 登山口から支尾根を南下してきたが今度は堂山の主峰に続く尾根を西に進む。正面に大きなピークがそびえていて、こちらから見ると堂山の主峰に見える。将棋の山崩しの時のように駒を積み上げたような山容だ。

堂山

堂山
 かなり厳しいザレ場になり岩場も厳しい。ここで最高齢の人をビレーすることにした。ロープをだそうかと思ったが、スリングを数本つなげばいけそうなのでスリングでビレーした。

 緩やかなところでは、「ワンワン」と言ってじゃれていたが岩場になると慎重だ。山でならした大先輩、ホールドを見つけるのは早く手足の動きも素晴らしく早い。さすが大先輩だ。ロープで引き上げてもらって楽ちんだねと、言ってたが、ビレーしただけで一回も引き上げはしなかったことを付け加えておこう。

堂山へ

堂山へ

堂山へ

堂山ニセ山頂
 目指した山頂に着いたらまだ先があった。また下って登り返す、やっと付いたと思ったらまた先があった。降ろうと思ったが大きな岩盤の絶壁だ。左側の岩場を巻いて下るがかなり厳しい。下り終えると最後の登りは一番きつい岩登りだ。

堂山へ

堂山へ

堂山山頂 ニセ山頂から

堂山へ
 岩から顔を出すとそこは山頂だ。堂山は、標高384mで三等三角点になっている。三角点が現在、亡失になっていて2007年に登った時には石材の一部が放置されていたがなくなっていた。

 山頂の狭い岩の間で、昼食にした。30分遅れの出発だったが山頂到着はほぼ計画どおりに登れた。山頂から素晴らしいパノラマを満喫して下山にかかる。

堂山 山頂

堂山 基準点(標高384m)

音羽山・比叡山・・・・

堂山 山頂で昼食

堂山 山頂にて

堂山 山頂をあとに

鎧ダムへ ヘルメットをかぶり、ビレーして下る
 下山もビレーして安全を確保しながら下山、昔若い女性軍は元気いっぱい、ガレ場、岩場をもろともせず降下する。もう1名、ビレーして降ろうと思ったが、拒否されたため自己責任に任せたが、降りてくるにはかなり時間がかかっていた。

鎧ダムへ いつも元気な元お嬢さん

鎧ダムへ

鎧ダムへ
 鎧ダム分岐まで戻って、全員無事だったので一安心、しかしこのあとザレ場の下り、登り返しが待っているのでなかなか気がゆるせない。

 鎧ダム分岐から、堂山の主尾根から南側の尾根へ一旦下って登り返す。登り返しの途中から振り返ると、今登ってきた堂山が一望できる。大きく見えたのが山頂と思ったが、さらにその奥そしてさらにその奥に山頂があることがよくわかる。岩峰と大津市街が対比的で面白い。

堂山(山頂は左端)

鎧ダムへ

鎧ダムへ

堂山の岩と大津市街
 登り返すと今度は、鎧ダムへと樹林の中を約30分ひたすら下っていく。やがて正面が開け砂地の鎧ダムの上流に到着する。ダムは水面ではなく一面砂地になっている。この堰堤は砂防ダムで明治中ごろオランダ技術者が関わって造られたようだ。当時は砂防の技術が日本では進んでいなかったらしい。

鎧ダムへ

鎧ダムへ

鎧ダムに下山

鎧ダム

鎧ダム

迎不動へ

迎不動へ

迎不動へ
 鎧ダムからの沢を下っていく。今度は数回渡渉があり面白い。大きな滝があるが名前は付いていないらしい。さらに下ると迎不動堰堤に着く。迎不動堰堤は新オランダ堰堤で、鎧ダムの最新版ともいえる。そして天神川の置き石を渡り、ここでしばらく休憩する。急げばバスの時間に間に合う可能性はあるがゆっくりして1時間後のバスにした。

 しばらく休憩していると、朝太神山に行ったグループが降りてきて河原で休憩を始めた。バスは座っていこうということで休憩を早めに切り上げてバス停へ向かうことにした。

 迎不動にお参りして、車道をひたすら下る。バス停で30分ほど過ごし、15時55分発のバスで石山駅へと戻った。

迎不動へ

迎不動へ



迎不動へ

迎不動堰堤

迎不動へ

迎不動へ

迎不動

今日も楽しかった! 夕焼け小焼けで・・・
 今回は標高わずか364mと低い山だったが、岩場があり、渡渉がありと大変変化に富んだ山歩きだった。昔若い頃、日本アルプスなどで経験した山歩きがミニ版で体感でき大変喜んで頂けたと思っている。

 高齢者の方には、ビレーするなど安全確保に努めた。一部の人にはビレーを拒否されフリーで登下降してもらったが、事故が起きたらと心配でならない。その人が無事下りてくるまで参加者で見守るしかなかった。

 ビレーするとザイルの処理などで時間がかかるのだが安全には代えられない。この会はリーダーがどうしても年下で年配の方に采配するのは難しい。

 来年度からの計画は、今回のようなコース設定をやめ、例えば小学校のハイキングコース程度にするしかないだろう。これまでのようなコースであれば、リーダーの指示に従っていただくか、参加をご遠慮いただくかして安全確保をしていかねばならないだろう。
   

コース
 石山駅(9:30)=[帝産バス田神バス停行き]=新免BS(10:00/10:04)〜新宮神社(10:13/10:19)〜
 登山口(10:21)〜岩場〜鎧ダム分岐(11:66)〜堂山(12:05/昼食/12:42)〜鎧ダム分岐(13:13)〜
 鎧ダム(13:42/13:51)〜鎧ダム堰堤(13:58)〜迎不動堰堤(14:26/14:29)〜天神川(14:31/14:50)〜
 迎不動(14:51)〜アルプス登山口BS(15:19/15:55)=[帝産バス石山駅行き]=
 石山駅(16:22/16:36)=[新快速]=京都(16:51)

天 候  晴れ
参加者 13名
実施日 2016.10.20
山歩き会 ohki