高槻の上牧遺跡で古墳時代の集落跡を発掘


今回発掘された集落跡

 淀川の高槻側周辺に広がる上牧遺跡(かんまきいせき)で、今回新たに3世紀~5世紀前半の竪穴(たてあな)住居跡などが見つかりました。その現地説明会が10月27日に行われましたので、参加してきました。

 新名神高速道路の建設に伴い、昨年より行われていた調査で発見されたもので、建物跡約30棟と周溝墓5基、井戸2基や土器などが見つかり、古墳時代の集落の構造や、景観を知る大変貴重な資料であるとされています。

 構造的に微高地と微高地の間には落ち込み(谷間)があり、住居域から投げ捨てられた土師器などが完全な形で見つかっています。また、発見された井戸2基からは、中央部に意図的に穴をあけられた壺や甕(かめ)などが見つかり、中から桃の種が出土しています。
 桃は古代中国では邪気を払い長寿をもたらす神聖な果実とみなされており、日本でも弥生時代から古墳時代の遺跡でまとまって出土しています。井戸を廃絶する際には何らかの祭祀・儀式が行われたのは確実で、その具体像を知る貴重な成果であるとされています。

 上牧遺跡遺跡とは:関西電力・淀川変電所建設時に存在が確認された遺跡で、昭和46年の調査で古墳時代初期の遺構・遺物がまとまって発掘されている有名な遺跡です。(参考資料・・調査成果の現地説明会資料)

【 写真はクリックで拡大できます。】


竪穴式住居のイメージ図

上牧遺跡の位置(説明会資料)

祭祀土坑の出土状況

発掘された竪穴建物の跡

井戸跡から出土した土師器

桃の種も出土された

東方向淀川をはさんで樟葉

淀川の分流とされる内ヶ池

 その他の情報もここからご覧いただけます。

 (写真撮影:2018年10月27日) HP作成:坂本  

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