■ テレビとAV機器の接続、そしてリモコン操作 (2010年01月03日)
我が家はK-OPTICOM社の「eo光net」で、インターネット・光電話と併せて「eo光TV」も契約し、ハイビジョン放送を視聴できる環境を整えていました。昨年末にはプラズマテレビPanasonic
TH-P46V1を購入し、この正月は美しいハイビジョン映像を楽しんでいます。
近頃ではDVD/BDレコーダを持ち、CATV(光TVを含む)を契約し、第2、第3のテレビを持つことが当たり前になってきました。新しい機器を導入あるいは交換したとき、これらの機器の性能を充分出せるように接続することはたやすいことではありません。
今回は、我が家の新しいテレビと古くから使っているDVDレコーダを、eo光TVのSTB(セットトップボックス)に接続した手順をまとめてみました。テレビの傍らに「機器接続図」を置いておき、誰でもリモコン操作のとき参考にできるようにしています。
<アナログ映像端子>
AV機器を接続する前に、映像端子について要点をまとめておきましょう。近頃の機器には必ずデジタル映像端子HDMIが付いており、端子の主流はアナログからデジタルに移りつつありますが、まずアナログ映像端子の復習です。
アナログテレビの映像を構成する信号には、輝度信号と色差信号があります。アナログ映像端子はこれをどう扱うかによって、主に「コンポジット端子」「S端子」「D端子」の3つがあります。それぞれの伝送品質は、コンポジット端子<S端子<D端子
となります。なお、アナログ映像端子には、必ず音声コード(白・赤)を別途 使用する必要があります。
コンポジット端子 は映像の輝度信号と色差信号を合成して、1本のコードで扱います。受信側ではこれを分離して表示するため、分離の過程で画質の劣化が生じます。古くから用いられ単にビデオ端子ともいい、端子の色は黄色で、ステレオ音声端子(白・赤)とともに3本コードで使用されることが多い。
S端子 は映像信号を輝度信号と色信号の2つに分離(Separate)して伝送するので、画質の劣化は少ない。日本ビクターのS-VHSの発表と同時に使用が始まりました。拡張仕様としてS1とS2との2種類があり、S2にはアスペクト比の情報がありワイドテレビの比率調節に使われます。
D端子 は輝度・青色差・赤色差のコンポーネント映像信号を1つの端子にまとめたもので、走査線数・走査方式・アスペクト比の識別信号の伝送も可能にしました。映像規格にはD1~D5があり、信号フォーマットの対応関係は、D1:480i、D2:480p、D3:1080i、D4:720p、D5:1080p
のようになっています。(i はインターレース、p はプログレッシブを表します)

<デジタル映像端子 HDMI>
HDMI(High-Definition Multimedia Interface)は、デジタル家電向けのインタフェースとして2002年12月に発表されました。2006年初頭からは、家電量販店の薄型テレビなどに「HDMI端子搭載」の文字が躍るようになり、2008年頃からはパソコンにも使われるようになりました。
HDMIは 映像・音声・制御信号を一体化したもので、AV機器の配線が容易になりました。HDMIの最大の特徴は、最初から最後までデジタル信号で伝送し、品質の劣化がないことです。また、HDMIはフルデジタルの映像と音声を伝送する他に、著作権保護機能(HDCP:デジタルコンテンツの不正コピー防止)も備えています。

<我が家の映像機器とその端子>
我が家の映像機器には現在下記のものがあり、互いに接続して使っています。その接続手順と機器操作を順次説明することにします。
・デジタルテレビ Panasonic TH-P46V1(2009年春商品、チューナーは地上/BS/CS)
・DVDレコーダ Panasonic DMR-E100H(2003年秋商品、チューナーはアナログ)
・VHSビデオデッキ 韓国LG GV-HIA6
・eo光STB(セットトップボックス) TZ-DCH 800(地上/BS/CS)
近い将来、古いDVDレコーダに替えてBlu-ray Diskレコーダの購入と、eo光STBを現行機種 から、新しいTZ-DCH 820 に交換することを考えています。ともにHDMI端子を持っていますので、きれいな映像で、かつ操作も容易になると期待しています。
さて、我が家の現AV機器が持っている「端子の種類と数」を、下表にまとめました。このように端子の種類と数を書き出しておくと、機器の端子数の過不足などを検討しながら、実際に接続するときの参考になります。なお、STBの映像出力端子は、機種によりテレビ用と録画機器用に分かれている場合があるので注意が必要です。

<機器の接続と接続端子の役目>
実際の接続に先立ち、下図のような「機器接続図」を書きます。ついでに、下表のような「接続端子の役目」のようなものを作って、機器接続図と一緒に透明なビニールケースに入れておくと、機器のリモコン操作が容易になります。
なお、業者が接続(業者の配線は超雑っぽいので、きれいに配線をやり直したい)してくれた場合でも、このような図表を改めて自分で作っておくと、その後の機器操作が容易になります。また、接続を変更したいときの参考にもなります。


・上表の接続端子「テレビ」は、同軸ケーブルを接続したアンテナ端子を意味します。
・上表には音声端子(白赤)の記入はないが、アナログ映像端子を使用するときは必ず必要です。
・DVDレコーダへの入力切換は、リモコンのDVDレコーダへの「入力切換」ボタンでします。
(テレビへの「入力切換」ボタンと混同しないこと)
・機器接続図にはIrシステムの記入はないが、STBのIr信号をDVDレコーダで受けている。
・VHSビデオ入力(VHS-L1)は、映像発振を避けるため通常は外しておき、使用時のみ接続する。
<アンテナ同軸ケーブルの接続方法>
アンテナ同軸ケーブルを分岐するには、原則として下図のような分配器(市販品)を介する必要があります。ただ、アンテナ入力端子および出力端子を持つ機器では、内部に分配器を持っているのでこれを利用することができます。機器に内蔵の分配器は、下図で入力(IN)端子を分配した2つの出力(OUT)のうち、一方は機器本体へ行き、もう一方が出力端子になるわけです。

前項の「機器接続図」において、「eo光TVより」のアンテナ同軸ケーブルの配線は、実際には下左図のように接続します。eo光STB TZ-DCH
800 にはアンテナ入力端子はありますが、アンテナ出力端子はありません。そこで市販の分配器を介して、eo光STBとDVDレコーダにアンテナ入力を分岐します。DVDレコーダにはアンテナ入力端子と出力端子がある(分配器を内蔵)ので、DVDレコーダのアンテナ出力をテレビのアンテナ入力端子に接続します。

近々交換予定のeo光STB TZ-DCH 820 は i.LINK端子とHDMI端子を持つほか、分配器を内蔵しているので、そのときは上右図のようにカスケードに接続することができます。
<eo光TVの送信方式>
K-OPTICOM社のeo光TVの映像は、CATV会社:K-CAT社(大阪府枚方市)のコンテンツを関西全域に配信しています。映像は基本的にSTB(Set Top Box:セットトップボックス)を介して受信します。STBとはテレビで視聴可能な信号に変換するデコーダのことで、基本的には一般のテレビチューナーと同じものです。
ちなみに、STBの呼び名はテレビ受信機の上に置いて使うことからきています。ただ、一般にはピンとこない名前なので、eo光TVでは「eo光テレビチューナー」と呼んでいます。
eo光TVの送信方式は、現在次のようになっています。
・地上波放送(アナログ&デジタル):パススルー方式
・BSデジタル放送:トランスモジュレーション方式
・CSデジタル放送:リマックス方式
パススルー方式とは、CATV局で受信した電波をそのまま伝送するもので、一般のアンテナ受信と同じようにテレビのチューナーが使えます。前述の「機器接続図」でパススルー方式を説明します。リモコンのテレビ「入力切換」で「テレビ」を選択すれば、STBを介さず直接テレビのチューナーで地上波放送(アナログ&デジタル)を見ることができるということです。アンテナ同軸ケーブルに分配器を介して、STBを経由しない第2、第3のテレビを接続しても、地上波放送なら直接受信できることになります。
トランスモジュレーション方式(BS)とリマックス方式(CS)は、CATV局で受信した電波をケーブルテレビに適した信号に変えて伝送します。従って、この方式ではSTBを介して信号を復調しなければなりません。リモコンのテレビ「入力切換」で「ビデオ1」を選択すれば、STB経由で地上波・BS・CS放送のすべてを視聴できます。
なお、K-OPTICOM社では、2009年6月からBSデジタル放送のパススルーも始めました。BSデジタル対応のテレビなら、下図の2台目、3台目のテレビのように
STB(下図のeo光テレビチューナー)がなくても、地上波放送に加えBSデジタル放送も受信できるようになります。我が家では、現在 BSパススルーへの変更を申し込み中です。
eo光テレビを契約中のユーザーがBSパススルーにするには、室外のONU(Optical Network Unit)をBSパススルー対応のものに交換する必要があります。下図には記入がありませんが、1台目、2台目、3台目のテレビへの分岐は、分配器(市販品)を介する必要があります。また、各テレビごとの同軸ケーブルは分波器(市販品)を経由して、地上波とBS/CSのアンテナ端子に分波する必要もあります。

<STBリモコンの操作>
テレビにSTBやDVD/BDレコーダなど多くの機器を接続すると、使用機器にあわせてリモコンを持ち替える必要があるなど、一般にはテレビ操作は簡単ではありません。そこで、前述の「機器接続図」と「接続端子の役目」のメモがあれば、メカに詳しくない家族の誰でもテレビ操作がかなり容易になります。
我が家の「機器接続図」と「接続端子の役目」に従って、簡単なテレビの操作を説明します。eo光テレビの場合、ほとんどの操作はeo光STBのリモコンで可能です。STBリモコンでSTBの電源とテレビの電源のオンオフができます。テレビ「入力切換」ボタンで、「テレビ」「ビデオ1」「ビデオ2」「ビデオ3」にすれば、それぞれ「接続端子の役目」のような放送や映像を見ることができます。
テレビ「入力切換」を「テレビ」にすれば、STBを介さず(STB電源オフでも可=パススルー)直接テレビのチューナー経由で地上波放送(アナログ&デジタル)を見ることになります。このときテレビのリモコンが使えることは当たり前ですが、STBのリモコンの「テレビ:STB」切換スイッチを「テレビ」側にすれば、STBのリモコンがテレビのリモコンとなり、「数字」ボタンや「<
>」ボタンによるチャンネル操作、音量調整など基本的なことはできるようになります。 (前以て、STBリモコンとテレビの対応設定が必要です)
STB電源をオンにしてSTBリモコンのテレビ「入力切換」を「ビデオ1」にすれば、STB経由で地上波・BS・CS放送のすべてを視聴できます。STBのIr信号でDVDレコーダを制御(Irシステム)するようにしてあれば、録画や予約もSTBのリモコンで可能です。
ただ、DVDレコーダを使ってHDDやDVDの映像を見るときや、VHSビデオテープの映像を見るときは、別途それぞれの機器のリモコンも必要になります。また、VHSビデオをDVDにダビングするときや、逆にDVDをVHSビデオにダビングするときにも、それぞれの機器の操作が必要になります。
<Irシステム>
DVD/BDレコーダのリモコンを使わずに、テレビ側やCATV側のリモコンで(リモコンを取り換えずに)、DVD/BDレコーダの録画予約をするには次のような方法があります。
・Irシステムによる方法
・ビエラリンクによる方法
・i.LINK接続による方法
Irシステムは、ビデオデッキやDVD/BDレコーダの録画操作を赤外線(infrared)を使って、自動的に行なうシステムで、古くから利用されてきました。デジタルチューナー非搭載の録画機器であっても、CATVのSTBやテレビのデジタルチューナーが代行することにより、デジタル放送の録画が可能となります。ただ、送られてくる映像がハイビジョン映像(HD画質)であっても、Irシステムを利用した録画はSD画質でしかできないのでご注意ください。
現在では、テレビとDVD/BDレコーダの接続はHDMI端子によるビエラリンクへ、CATVのSTBとDVD/BDレコーダの接続はi.LINK接続へとその役割が移行しつつあります。ビエラリンクとi.LINK接続では、HD画質の録画が可能になるからです。
我が家のDVDレコーダやSTBは型式が古く、HDMI端子もi.LINK端子を持っていないので、ビエラリンクやi.LINK接続を利用することができません。アナログチューナーしか持たないDVDレコーダに、STBのIr
システムを使ってデジタル放送の予約録画をしています。最近の多くのAV機器は、HDMI端子やi.LINK端子を持っているので利用すると便利です。ビエラリンクやi.LINK接続を利用すれば、機器にあわせてリモコンを持ち替える必要が少なくなり操作性が向上します。
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