デジタルTV

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■ アナログ放送終了後も、古い機器を使い続けたい! (2010年03月25日)

 2011年7月24日正午を以って、すべてのアナログ放送は終了します。あと1年とチョッとですが、もうその準備はお済でしょうか。古いアナログのテレビやDVDレコーダは、機械的には壊れていないしまだ使えるのにもったいない、できたら使い続けたいという方も多いのでないでしょうか。
 今回はアナログ放送が停波しても、古い映像機器を使い続ける法について考えてみることにします。その前に今更ですが、テレビの構造は「チューナー+映像表示装置」から成る、DVD/BDレコーダは「チューナー+録画・再生装置」から成る、CATV(ケーブルテレビ)のSTB(セットトップボックス)はチューナーそのものである、という映像機器の基本構成を頭に入れておきましょう。
 言い換えれば、映像機器のいずれか一つがデジタルチューナーを持っておれば、これを利用して他の機器は古いまま使い続けることができるということです。

<外付けのデジタルチューナーを古いテレビに載せる>
 アナログチューナーしかないテレビに外付けのデジタルチューナーを設置すれば、ディスプレイはアナログですが、実質的にはデジタルテレビとなります。IO DATA社のホームページで、デジタルチューナーを調べてみました。
 HVT-TL はベーシックタイプですが、ハイビジョンにも対応しています。HVT-T100 はパソコンにも接続できる他、テレビのEPG(電子番組表)で1週間先の番組まで「視聴予約」もできるようです。価格は定価でHVT-TL が8,500円、HVT-T100 が14,600円となっています。

 

 

 その他 BSにも対応したデジタルチューナーもあります。ハイビジョンに対応していない簡易型(標準画質)であれば、量販店やネット販売で実売価格 5,000円ぐらいからあります。
 機種選定は、ハイビジョンに対応しているか、地デジのみでいいか(BSはどうか)などの他に、テレビの映像入力端子にチューナー側の出力端子を合わせる必要があります。映像端子の伝送品質は、コンポジット端子<S端子<コンポーネント端子,D端子 となります。

<CATVや光テレビに加入する>
 古いアナログテレビを使い続けるには、CATV(ケーブルテレビ)や光テレビに加入するのも手かもしれません。屋上からテレビアンテナがなくなり、外からの景観がよくなります。屋上にテレビアンテナがないのは、一種のステータス? という人もいます。
 CATVの会社は関西では、K-CAT(ケイキャット)、KCN(近鉄ケーブルネットワーク)の他に、全国に展開するJ:COM などがあります。CATVの映像はSTB(Set Top Box、デコーダやチューナーとも呼ばれます)を介して受信します。STBは基本的には一般のテレビチューナーと同じもので、古いテレビに接続すれば地デジ・BS・CS 全てを見ることができます。
 また、このSTBがあればアナログチューナーしかない古いDVDレコーダでも、後に述べる Ir システムを使って、STB経由のデジタル放送を録画することができます。

 光回線を使ったテレビ配信も盛んになってきましたが、そのうち専用チューナー(STB)を使うものは古いテレビのままでもOKです。関電グループのケイ・オプチコムが関西一円に配信する「eo光テレビ」(映像提供:ケイキャット)、NTT ComグループのNTTぷらら が全国展開する「ひかりTV」(映像提供:アイキャスト)などです。
 ちなみに、NTT東・西がスカパーJSATと組んで全国展開を始めた「フレッツ・テレビ」(映像提供:オプティキャスト)は、デジタルテレビのみに対応していますが注目したい新しい光テレビサービスです。
 光回線を利用すれば、回線そのもに月々5,000円程度の費用がかかりますが、インターネット・光電話・光テレビの「トリプルプレイ」を楽しむ場合は、個々の契約より割引があり全体として通信費の節約になります。

<新しいDVD/BDレコーダを買い、古いテレビを生かす>
 いまどき販売しているDVD/BDレコーダは、地デジ・BS・CS対応のデジタルチューナーを持っています。古いアナログテレビにこのDVD/BDレコーダをつなぎ、DVD/BDレコーダのチューナーを経由して見れば、立派なデジタルテレビになります。当たり前ですが、デジタル放送の録画もできます。DVD/BDレコーダを未だ持っていない場合の選択肢になるでしょう。
 この場合、DVD/BDレコーダのチューナーを経由してテレビを見るので、チャンネル操作はDVD/BDレコーダのリモコンでできます。ところで、テレビの電源のオンオフや音量調整もテレビのリモコンを使わず、DVD/BDレコーダのリモコン一つでできたら便利です。DVD/BDレコーダの操作ガイドの「準備編-設定」に、「本機のリモコンでテレビを操作する」という設定項目があります。この設定をすれば、DVD/BDレコーダのリモコン一つで、テレビを含めたすべての操作をすることができます。
 下図はDVDレコーダのリモコンの一例ですが、「テレビ」の文字で囲ったテレビ操作がDVDレコーダのリモコンで可能になります。便利な機能ですから是非設定をしてください。ちなみに、CATVのSTB経由でテレビを見る場合も、これと同じ機能がSTBの設定で可能です。

 

<新しいテレビを買い、古いDVDレコーダを生かす>
 アナログチューナしかない古いDVDレコーダを、使い続けたい人は多いのではないでしょうか。こういう場合は新しいデジタルテレビを買えば、古いDVDレコーダも生かすことができます。DVDレコーダとテレビの映像端子の接続は、DVDレコーダの出力をテレビ入力に接続するのは当然ですが、加えてテレビのチューナを利用するために、テレビのモニター出力をDVDレコーダの入力に接続します。
 この接続による録画は送られてくる映像がハイビジョン映像(HD画質)であっても、標準画質(SD画質)でしかできません。録画予約はテレビ側と、DVDレコーダ側の双方でする必要があります。テレビ側では「番組表による予約」を行い、DVDレコーダ側ではマニュアルによる「時間指定予約」をします。

 新しいテレビが「Irシステム端子」を備えていれば、さらにIrシステムケーブルをDVDレコーダに装着して、テレビ側のみで番組表を使って録画予約ができます。利用方法はテレビやCATVの取扱説明書に必ず書いてあります。ただ、30インチぐらい以下の小型デジタルテレビでは、Ir システムの機能を持っていない機種がありますから注意が必要です。
 Ir システムは、DVDレコーダなどの録画操作を赤外線(infrared)を使って自動的に行なうシステムで、古くから使われてきました。デジタルチューナー非搭載の録画機器であっても、テレビやCATVのSTBのデジタルチューナーが代行することにより、デジタル放送の録画予約を可能とします。
 ただ、Ir システムを利用した録画はSD画質でしかできませんので、現在ではテレビとDVD/BDレコーダの接続はHDMI端子によるビエラリンクへ、CATVのSTBとDVD/BDレコーダの接続はi.LINK接続へとその役割が移行しつつあります。ビエラリンクとi.LINK接続では、HD画質の録画が可能になるからです。

 我が家で昨年末まで使っていたDVDレコーダは、2003年秋商品でチューナーはアナログしかありません。しかし、CATVのSTBのIr 端子から制御して、地デジ放送を録画してきました。 ただ、この年初にデジタルチューナーを持つDVD/BDレコーダを購入して、CATVのSTBとi.LINK接続(ハイビジョン録画ができます)にしたので、古いDVDレコーダと Ir システムはお役御免にしましたが、この数年間は重宝してきました。

(注)cprm対応のDVD-Rディスクの使用注意
 2004年秋から、cprm対応のDVD-Rディスク(VR方式による録画)の販売が始まりました。2005年6月以前発売のPanasonic DVDレコーダは、cprm対応のDVD-Rディスクに対応していませんので注意が必要です。(cprm対応のDVD-RAM には対応しています) ただ、2005年7月以降のDVDレコーダなら、cprm対応のディスクのすべてに対応しています。詳しくはPanasonicのページを参照してください。

<古いUHFアンテナは概ね使えます>
 アンテナについても簡単に触れます。下図左側はアナログ放送のVHFアンテナで、アナログ放送修了とともに使えなくなります。下図右側がUHFアンテナで、地上デジタル放送用も地上アナログ放送用も、アンテナの構造自体は基本的に同じです。

 

 UHFアンテナは従来、機種によってオールバンド対応(13~62ch)、ローバンド対応(13~44ch付近まで)、ハイバンド対応(25ch付近から~62ch)の3種類を販売していました。既に設置されているオールバンド対応のUHFアンテナを使って地上デジタル放送を見る場合は、従来のアナログUHF放送と同じ送信所や中継局からの電波なら、特にアンテナを交換する必要はありません。
 いま使っているUHFアンテナが、ワイドバンドかローバンドかは、残念ながら外観から見分けるのは難しいようです。ただ、3~5年以内に設置されたUHFアンテナはワイドバンド対応が主流になっているので、設置時期を目安におおよその判断はできるようです。アンテナ各社は、現在販売中のアンテナは、目安になるよう「地上デジタル放送対応」という表記をしています。

 既に家にUHFアンテナを取り付け、地上デジタル放送の環境を整えている方も多いでしょう。ただ、寝室に小型デジタルテレビを買い足したり、書斎のAVノートパソコンで地上デジタル放送を楽しもうと思うと、とたんにアンテナに窮することになります。あの太い同軸ケーブルを延々と這わせるのも無粋です。
 そこで注目されるのが、下図のような地上デジタル用の室内アンテナです。デジタルUHF用は、VHF用のようにロッドを出す必要がありませんし、高さも10数センチのスッキリしたスタイルになります。電波をより受信しやすくするために、室内アンテナを簡易的に室外でも使用できるようにした機種もあります。

 

 地上デジタル放送はアナログUHFよりも受信しやすいので、電波の強い強電界地域なら、小型の室内型アンテナでも受信可能です。ただ気になるのは、買ったはよいが映らないケースです。パソコン用ワンセグチューナも含めて、この状況をいつまでも変わりません。数千円で買えますので、そこそこ映れば「まぁいいか」と割り切るのも手かもしれません。