ハードウェア

WindowsXPを前提に説明してあります


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■ 「ハードウェアの安全な取り外し」操作は不要! (2008年03月16日)

 多くの皆さんは、USBメモリや外付けハードディスクなどを取り外したいとき、タスクトレイ(通知領域)の「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンをクリックして、安全を確認してから取り外しているでしょう。ところが、この操作がかなり難儀なときがあります。
 「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンをクリックしても、「xxxxxxを取り外し中にエラーが発生しました」という警告メッセージが出たり、あるいは「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンそのものが、何らかの理由でタスクトレイからなくなっていることがあります。
 邪魔くさいので、そんな取り外しの儀式をせずそのまま抜きたくなります。実は、そのまま抜いてもOKなのです。今回は、そんなズボラを奨励する話です。

安全な取り外しの基本操作>
 まず、「ハードウェアの安全な取り外し」の基本を復習します。パソコンからUSBメモリなどを取り外したいときは、タスクトレイ(通知領域)に表示されている「ハードウェアの安全な取り外しアイコンをクリックします。

 

 下図のような「xxxxxx を安全に取り外します」のメニューが表示されます。この図は、外付けディスクが3つある例ですが、ここから取り外すディスクを選択します。

  

 しばらくすると、下図のように「xxxxxx は安全に取り外すことができます」と表示されます。ここで、外付けディスクを実際に取り外します。

 

 また、「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンを普通のクリックでなく、ダブルクリックすると下図のようなウィンドウが現れます。取り外しアイコンを右クリックして、「ハードウェアの安全な取り外し」の文言をクリックしても同じです。このウィンドウからの操作は手順が若干長くなります。

 


安全な取り外し操作なしで取り外してもOK!>
 タスクトレイの「安全な取り外し」の操作なしで取り外しをしたらどうなるでしょうか。結論からいえば、Windows XPやVistaでは「ハードウェアの安全な取り外し」操作をせずに、取り外しを行っても基本的には問題ありません。ただし、外付けディスクにはアクセスランプが搭載されているので、アクセス中でないことを確認する注意が必要です。

 その根拠を調べてみましょう。「コントロールパネルから」から「システムのプロパティ」を開き、「ハードウェア」タブから「デバイスマネージャ」を起動し、「ディスクドライブ」の項目を開きます。下図は私のパソコン「Fujitsu NB40S」の 「ディスクドライブ」の例で、4つのドライブがあります。一番上は80GB内蔵ハードディスク、上から2つ目はI-O DATA社製の250GB外付けハードディスク、3つ目と4つ目はUSBメモリです。

 

 上図のI-O DATA社製ハードディスクを右クリックして「プロパティ」画面を開き、その「ポリシー」タブを見たものが下図です。デフォルト(既定値)で「クイック削除のために最適化する」にチェックがあり、「安全な取り外しアイコンを使わなくても切断できます─ となっています。
 他の外付けディスクも、すべてデフォルトで同じ設定になっています。データの書き込み中(アクセスランプ点灯中)を除けば、「ハードウェアの安全な取り外し」操作なしでディスクを取り外しも、ファイルを損壊するようなことはないということです。

 

 では、「安全な取り外し」とは、何をもって安全である・安全でない、といっているのでしょうか。先の記憶デバイスの動作速度のページで、CPU に対してディスクの動作速度が遅いことの対策として、キャッシュ(cache)を使ってCPU のパフォーマンスを向上させていることを説明しました。CPU がディスクにデータを保存する場合を例に、改めてキャッシュの働きを復習します。
 CPU は、まずデータをディスクのキャッシュに書き込み、直ちに CPU は別の仕事を始めます。ディスク側ではキャッシュに蓄えられたデータを、その後ゆっくり(というより、本質的に動作速度が遅い)実際に書き込みます。 CPU としては、動作速度の遅いディスクに付きっきりというわけには行きません。Windowsでは、こうしてCPU のディスクへの書き込みパフォーマンスを向上しています。

 上図の「この設定はディスク上とWindowsでの書き込みキャッシュを無効にします」の文言に注目してください。キャッシュがあればアクセスランプ(点灯中は、CPU が動作中ということです)が消えても、その後まだデータ書き込み中ということもあるわけです。すぐ取り外すのは危険です。
 ところが、このキャッシュを使わなければ、アクセスランプが消えれば、同時にデータ書き込みも終わっています。CPU の書き込みパフォーマンスは若干落ちますが、アクセスランプさえ確認すれば、何もせずに取り外せます。古くから親しんできたフロッピーディスクの取り外しの要領でOKです、ということです。
 ちなみに、内蔵ハードディスクの「ポリシー」を見ると、「ディスクの書き込みキャッシュを有効にする」になっています。内蔵ハードディスクの処理能力を向上させるためには、これは当然のことですね。

安全な取り外し操作をしても?>
 そうはいっても、特に重要なファイルを保存した後は、きちんとした手順でディスクを取り外したいと思うときがあります。そんな場合は、タスクトレイの「ハードウェアの安全な取り外し」から、基本に則って操作しましょう。
 ただ、取り外そうとしているディスクのファイルを開いたまま、慌てて取り外しの操作をすると、下図のような「xxxxxx の取り外し中にエラーが発生しました」という警告メッセージが表示されます。このときは「OK」ボタンをクリックし、開いているウィンドウを終了して、改めて一からやり直します。

 

 ところが、外付けディスクへのアクセスも終わり、開いているウィンドウもないのに、上図のようなメッセージが出て、先に進めないことがあります。いつまでたっても、「デバイス‘汎用ボリューム’を今停止できません。後でデバイスの停止をもう一度実行してください」とは、腹が立ってしまいます。
 私は Windows XPとVista で実験してみました。 外付けハードディスクを接続したままパソコンを立ち上げ、その後「ハードウェアの安全な取り外し」操作をすると、XP,Vista ともにこの現象が発生します。パソコンを立ち上げた後にハードディスクを接続した場合は、何も問題ありません。また、USBメモリでも同じ実験しましたが、接続の時機に関わらず何も問題ありません。
 警告メッセージが表示されるのは気分のいいものではありませんが、こんなときはそのまま取り外すしかありません。Windowsのバグだと思われますが、Microsoft社はそうとはいわず、XPVista のサポート技術情報に言い訳をしています。

ハードウェアの安全な取り外しアイコンがなくなった!>
 さて、タスクトレイの「ハードウェアの安全な取り外し」から操作しようとして困るのは、「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンが、何らかの理由で表示されなくなることです。これもWindowsのバグだと思いますが、困ったものです。(この件を Googleで調べると、情報は何十件も出てきます)
 「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンは、使う必要はないと言われても、あるはずのものがないと、やはり気になるものです。こんなときは「ハードウェアの安全な取り外し」のショートカットをデスクトップに作っておきましょう。デスクトップの何もないところを右クリックして、「新規作成」から「ショートカット」を選択します。

  

 下図「ショートカットの作成」ウィザードの「参照」ボタンの左スペースに、次のコマンドを入力します。
    rundll32 shell32.dll,Control_RunDLL hotplug.dll

 

 次の画面で、ショートカット名を聞かれるので、「ハードウェアの安全な取り外し」として、「完了」ボタンでショートカットアイコンの完成です。このショートカットをダブルクリックすれば、タスクトレイにアイコンがなくても、「ハードウェアの安全な取り外し」ウィンドウを表示することができます。