■ Internet Explorer7(IE7)日本語版 (2008年02月13日)
Internet Explorer 7(IE7)日本語版のリリースは2006年11月でしたが、自動更新による配布はずっと見送られてきました。「国内主要サイトの
IE7への対応状況の確認に時間をかけたため」(Microsoft社)のようです。同社は2007年末時点で、国内の主な銀行サイト(オンラインバンキング)や官公庁サイト、ショッピングサイトなどが、IE7で問題なく利用できることを確認し、ようやく自動更新での配布に踏み切りました。
<IE7日本語版の自動更新が始まる>
WindowsXP用の IE7 はこの2月13日から、Windows Updateの自動更新機能によって配布されます。ユーザーが IE7を手作業でダウンロードしなくても、IE6を IE7にアップグレードできます。ただし、勝手にアップグレードされることはありません。
一般には「Windows Updateの自動更新機能」を有効にしていれば、セキュリティ更新プログラムなどはユーザーが知らないうちに、自動的にダウンロードおよびインストールされます。しかし、今回配布される
IE7は例外で、ダウンロードまでは自動的に行うが、インストールを開始する時点で確認画面を表示してユーザーに指示を求めます。
なお、IE7を不本意にインストールした場合でも、コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」で IE7を削除(アンインストール)すれば IE6に戻せます。
(注) 従来のIE はWindowsと一体のソフトで、かつOutlook Expressとも一体で、単体としては扱えませんでした。IE7は独立したソフトで、メールソフトOutlook Express は含まれていません。IE7を導入しても、Outlook Express は従来のまま使えます。なお、Windows
Vistaでは、当初から IE7がインストールされています。
<デザインが一新されたツールバー>
これまでの IEに慣れた人が IE7を見てびっくりするのは、ボタンの配置が大きく変更されたことでしょう。ツールバーのデザインは一新されて2段構成になり、Webページの描画領域がより広く使えるようになっています。初期状態では「ファイル(F)」「編集(E)」…といったおなじみの「メニューバー」がありません。
IE7の初期状態でメニューバーがなくなったのは、メニューバーにあったほとんどの項目が「コマンドバー」(「ホーム」「ページ」「ツール」などのコマンドやボタンが並ぶバー)から操作できるようになったからです。ただ、メニューバーは標準で非表示にしているだけで、「Alt」キーを押して一時的に表示させることができます。また、ツールバー上の右クリックメニューからメニューバーを常に表示するようにもできます。

上段には、アドレスバーを挟むように、「戻る」@ 「進む]A と「更新]」D 「中止」E ボタンが配置されています。その右側に検索をすばやく利用できる「インスタント検索ボックス」F が新設されています。利用する検索エンジンは、検索ボタンのドロップダウンリストから選択します。検索メニューの「追加プロバイダの検索」から、希望の検索エンジンをクリックして追加することができます。
下段には、IE7の目玉機能の「タブ」と、各種機能や設定画面を呼び出すボタン群「コマンドバー」が配置されています。上図O以降のボタンです。左端にある星マークは、「お気に入りセンター」I を呼び出すボタンで、ポップアップ形式で表示されます。その右は「お気に入りに追加」J ボタンです。「お気に入りセンター」を表示して、「お気に入りセンターを固定」ボタンで常時表示することもできます。

<IE7最大の新機能 タブブラウズ>
IE7最大の新機能はタブブラウズができることです。新しいタブを開くには、タブ右隣の「新しいタブ」N ボタンを押して空白のタブを作成し、「お気に入り」などから閲覧したいWebページを選択します。Webページやリンクを右クリックして「新しいタブで開く」を選んでも、新しいタブの中に開きます。「Ctrl
」キーを押しながら、リンクをクリックしても同様です。

「お気に入り」の項目の右側に表示される矢印(→マーク)をクリックしても、新しいタブでページが表示されます。矢印以外の部分をクリックすると、通常どおり現在のタブで表示されます。
一般に、Webページをタブではなく新しいウィンドウで開きたい場合は、従来どおり閲覧ページ上のリンクを「Shift 」キーを押しながらクリックします。もちろん、IE7のショートカットアイコンをダブルクリックすれば、ウィンドウがもう1つ起動します。
タブが2つ以上ある場合に左端の「クイックタブ」K ボタンを押すと、ページ画面がサムネイル状になって一覧表示されます。タブをドラッグ&ドロップして順番を変えることもできます。タブを閉じる場合は、対象のタブをアクティブにした後に、タブ上の右端にある「×」ボタンをクリックします。
タブブラウズ機能を使えば、ひとつのウィンドウ内に複数の Web ページを開くことができます。「タブ」を切り替えることで、すばやく簡単にそれぞれのページを行ったり来たりできますし、何しろデスクトップにたくさんのブラウザウィンドウを開かずに済みます。
例えば、関連するWebページを並べて開きたいとき、途中で他の興味あるページを開きたいとき、検索結果から調べものをするとき、あるいはショッピングサイトで商品を比較するときなどに便利です。
また、IE7のスタートページとして、複数のページをホームページを設定することもできます。ツールバーの「ホーム」ボタンを押して、「ホームページの追加と変更」を選んで設定します。設定したページは、IE7を起動したときにそれぞれ別のタブで同時に開きます。

<タブのカスタマイズ>
タブ切り替え機能の搭載にともない、「ツール」〜「インターネットオプション」〜「全般」で、タブの「設定」項目が追加されました。Webページを開いたときのタブ動作を、細かくカスタマイズできます。

上図は、設定をデフォルト値のまま示しましたが、次のようにカスタマイズすると使いやすいようです。
(1) 「複数のタブを閉じるときにメッセージを表示する」のチェックを外し、
(2) 「新しいタブの作成時には常に新しいタブへ移動する」にチェックを付けて、「OK」〜「OK」
(1)については、デフォルトでは複数のタブを表示して閲覧した後 IE7を閉じるために、画面の「×」(「閉じる」ボタン)を押したとき、いちいちメッセージが出てきて煩しいからです。
(2)については、デフォルトでは「新しいタブで開く」操作をしたときに、いちいち新しいタブをクリックしないと、そのタブの中身が見えないからです。
<Webページの拡大・縮小>
Webページ上の文字が小さくて読みづらい場合、従来のIEでは文字のフォントサイズを変更して、単純に文字を大きくしていました。その結果、Webサイトのデザインが崩れて逆に読みづらくなったり、CSSを利用するWebサイトではそもそも文字サイズが変更できません。
IE7では、文字と画像を含めたWebページ全体を拡大できるので、Webサイトのデザインを崩すことなく文字を大きく表示できます。「ページ」ボタンから「拡大」を押します。拡大だけでなく縮小にも対応しており、通常ではウィンドウに収まりきらないWebサイトでも全体像を確認可能です。キー操作により、「Ctrl
」+「+」で拡大、「Ctrl 」+「−」で縮小することもできます。

ただし、文字列で挟まれた画像、またはボタンやテキストボックスなどのオブジェクトがある場合、オブジェクトが文字列と重なるため、文字列が欠ける、または消えることがあります。これを避けるには、ズームを100%
に戻してください。
<IE7の印刷機能>
従来のIEでは、横サイズが大きいWebページを印刷するとき、ページ右端の文字の数文字が縦一列、すべての行で用紙からはみ出てしまい、完全に印刷できないことがありました。
IE7からは印刷機能が大幅に改良されました。用紙サイズに合わせてWebページの縮尺を自動調整してくれます。IE7でWebページを印刷すると、Webページが印刷用紙にぴったり収まるので、印刷ミスも軽減されて用紙の無駄遣いもなくなるでしょう。
ただ、大きな表がネット上にある場合などは、自動的に縮小してくれないときがあります。そんなときは「印刷」ボタンの右「▼」から「印刷プレビュー」をクリックして、「印刷プレビュー」画面を開きます。

下図の「縮小して全体を印刷する」をクリックして、ページ全体が表示されるようにドロップダウメニューの値を選びます。後は左端の「印刷」ボタンを押すだけです。

また、ホームページの印刷では、必要な部分のみ印刷したい場合が多々あります。従来は印刷したい部分を選択(反転表示)しても、「印刷プレビュー」画面で選択した部分のみをプレビューすることができませんでした。
IE7では印刷したい部分を選択した後、「印刷プレビュー」画面で 「画面で選択されたとおりに印刷する」にすれば、選択した部分のみをプレビューできます。その後、左端の「ドキュメントの印刷」ボタンを押せば、必要な部分のみ印刷することができます。

また、「印刷プレビュー」画面の中央左よりの「ヘッダーとフッターの切り替え」ボタンで、ヘッダーとフッターをワンクリックでオン/オフできます。さらに、印刷ページの左側と上部にマージンを調整できるスケールもついており、見た目で調整できます。
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