■ 「インターネット一時ファイル」を考える (2010年09月06日)
昔々?ダイヤルアップ接続が当たり前であった頃は、Internet ExplorerなどのブラウザでWebページを表示(Webデータをダウンロード)するのに長い時間がかかっていました。そこでブラウザでWebページを表示するとき、そのファイルや画像データを「インターネット一時ファイル」として、ハードディスク内にキャッシュ(cache:保存)するようにしました。
そして次回 同じWebページを表示するときに、すぐにインターネットからダウンロードするのではなく、まずキャッシュの内容を調べてそこにデータがあればこれを読み出して表示します。ハードディスクはインターネットよりも高速にアクセスできるので、これによりWebページの表示が高速化されることになります。
ただ、このキャッシュの利用は、時として古いデータを参照するというデメリットを生じてしまうことにもなります。今の高速ブロードバンドの時代に、このキャッシュのシステムをどのように捉えたらいいのでしょうか。今回はこの「インターネット一時ファイル」の利用法を、改めてを考えてみることにします。
<キャッシュ(cache)とは>
キャッシュ(cache)とは、使用頻度の高いデータを高速な記憶装置に蓄えておくことにより、いちいち低速な装置から読み出す無駄を省いて、システム全体を高速化することをいいます。また、その際に使われる高速な記憶装置や、複製されたデータそのものもキャッシュといいます。
例えば、メモリはハードディスクに比べれば百万倍も高速にデータの読み書きが行えるため、使用頻度の高いデータを一時的にメモリ内に保持しておくことにより、システム全体の処理を高速化するようにしています。この場合、メモリに転送されたデータがハードディスクのキャッシュです。
ブラウザでホームページを参照する場合においても、同様の手法を利用しています。低速なインターネット回線を使って読み込んだデータを、回線より相対的に高速なハードディスクに蓄えておくことにより、次回に同じデータをアクセスする場合に、ハードディスクに保存されたデータを素早く参照することができます。また、ブラウザの「戻る」ボタンで一度見たページに戻るときも、素早くもとのページに戻ることができます。
ただ、このキャッシュの利用は、結果的に高速にデータを閲覧することはできますが、時として先回の閲覧時以降に更新データがあっても、前の古いデータを参照するというデメリットを生じてしまうことにもなります。
また、キャッシュの容量が増えれば、そこから適当なファイルを選び出すにもかなりの負荷(時間)がかかります。このキャッシュの効果は、低速なインターネット回線では大きいのですが、逆に回線が高速になればなるほど、その効果は低下することになります。
<インターネット一時ファイルの4つの利用法>
一口にキャッシュを利用するといっても、Internet Explorer ではいろんな利用の仕方が設定できるようになっています。バージョン7では「ツール」メニュー
〜「インターネットオプション」を選択 〜「インターネットオプション」画面の「全般」タブ 〜「閲覧の履歴」の「設定」ボタンを押します。
下図の画面が現れます。インターネット一時ファイルの利用法(ページ更新の確認)に、4つの方法あることに注目してください。

Webページがアクセスされると、まずそのキャッシュがあるかどうかを調べます。次に下記4項目のうちから、いずれかに設定された動作をします。インターネット一時ファイルのIE7でのデフォルト設定は、「自動的に確認する」になっています。
・ページを表示するごとに確認する
常に最新のページを表示します。ページをアクセスするたびにサーバにアクセスし、更新されていないかチェックします。更新されている場合は最新の情報を読み込みます。
・Internet Explorer を起動するごとに確認する
Internet Explorerを起動後アクセスしたページは最新の情報を表示します。同じページへの2回目以降のアクセスではキャッシュを表示します。
・自動的に確認する
ページの更新頻度をもとに最新の情報を表示するか、キャッシュを表示するかをInternet Explorerが自動的に判断します。キャッシュが表示される場合の方が多いようです。
・確認しない
常にキャッシュを表示します。更新されているかどうかサーバへはアクセスしないため、表示速度は最も速くなります。
<インターネット一時ファイルの利用法の設定>
末だ低速回線を利用している人は、上図の4つの利用法でデフォルトの「自動的に確認する」のままがいいでしょう。多くの人が利用している高速回線の場合には、充分に高速(プロバイダとの契約条件により速度の幅はあります)でWebページをダウンロードすることができます。「ページを表示するごとに確認する」か、「Internet
Explorer を起動するごとに確認する」にするのが現実的でしょう。
特にホームページを作っている人が、Webサーバにデータをアップロードしてネット上で内容の確認をする場合には、デフォルト設定のままでは更新の確認さえできない可能性があります。改めて「最新の情報に更新」ボタン(後述)を押し、確実に更新されたデータを参照する必要が生じます。
私は光回線を利用しており、趣味でホームページを作っています。Internet Explorer を起動した後に、ホームページの内容を更新しサーバにアップロードすることもしばしばです。そこで上記の設定は、「ページを表示するごとに確認する」にチェックしています。「Internet
Explorer を起動するごとに確認する」では、どうしても更新前のデータを参照してしまう可能性があるからです。
また上図を見ると、キャッシュ容量(使用するディスク領域)も設定できるようになっています。Internet Explorer はWebページがアクセスされるたびに、そこにキャッシュがあるかどうかを調べます。このキャッシュの調査に時間がかかってしまっては本末転倒ですから、高速回線を利用している場合はこの容量も少ない方がいいでしょう。私はこのキャッシュ容量を、推奨容量の最低50MBに設定しています。
<ブラウザを閉じたとき、インターネット一時ファイルを削除>
高速回線の中でも光回線など特に速い回線を利用している人は、常時インターネット一時ファイルを保存しなくても不自由はしないでしょう。ブラウザを閉じたとき、閲覧中に溜め込んだインターネット一時ファイルを削除してしまう設定もできます。
ブラウザを閉じたときインターネット一時ファイルを保存しない設定にするには、「ツール」メニュー 〜「インターネットオプション」〜「詳細設定」タブで、「ブラウザを閉じたとき、[Temporary
Internet Files]フォルダを空にする」にチェックを入れます。

この設定により、Internet Explorerを閉じるたびにインターネット一時ファイルが削除され、起動するたびに最新の情報が表示されるようになります。
<最新の情報に更新>
Internet Explorerなどのブラウザで表示されている内容が、思いより古いキャッシュの内容が表示されるような場合は、下図に示す「最新の情報に更新」ボタンを押して最新の情報に更新しなければなりません。

ページ内容を最新の情報に更新するには、「表示」メニュー 〜「最新の情報に更新」をクリックしても同じことです。あるいは、単にファンクションキー「F5」を押してもOKです。ネットサーフィン中には、よくお世話になります。
Internet Explorerはバージョン7からタブ方式になりましたが、上図の「最新の情報に更新」は選択されているタブに適用されます。すべてのタブを最新の情報に更新するには、任意のタブの上でマウスを右クリック
〜 コンテキストメニューの「すべて最新の情報に更新」をクリックします。
さて、Internet Explorerなどブラウザに限らず、ウィンドウの表示には必ず「最新の情報に更新」機能があります。デスクトップ・マイコンピュータ・エクスプローラなどでも、この機能があります。
ネットワーク上の資源を表示したり、何かの情報を表示しているものがあれば、それは表示した時点のもので時間の経過とともに過去のものになってしまいます。その後「最新の情報に更新」すれば、Windowsのルールに従って今現在の状況を再表示することができます。
Windowsの画面で何かを変更したのに思い通りの表示がされないときは、「最新の情報に更新」の操作をしてみてください。たとえば、ファイルをあるフォルダにコピーした場合、そのファイルはフォルダ内のファイル列の最終部分に追加されます。ここでフォルダ内の何もないところで右クリック
〜コンテキストメニューの「最新の情報に更新」を実行するか、単に「F5」キーを押すと、そのファイルは配列ルールに従った場所に収まります。
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