■ 世界どこでも手ぶらで日本語メール (2003年04月07日)
USBメモリなどのポータブルディスクメディア一つを持ち歩けば、日本はもちろん「世界どこでも日本語メール」できる「Belfast Mail」というフリーソフトを見つけました。日本語機能を持たない世界中のどのパソコンでも、ネットに接続されておれば「日本語で!」、自分に来ているメールを覗いたり、返信を書いたりすることができます。
<世界のパソコンはすべて共通にできている>
1980年代中頃まで、日本はもちろん世界中のパソコンはメーカーごとに仕様が異なり、ソフトの互換性が全くない時代でした。IBMが1984年に発売したパソコン「PC/AT」機の仕様を公開し、OSを「DOS/V」と呼びましたが、以降これが事実上の世界標準になりました。「PC/AT互換機」「IBM
PC互換機」「DOS/V機」「Windowsマシン」など様々な通称がありますが、すべて同じ仕様のパソコンです。
「PC/AT互換機」の大きなの特徴は、特別なハードウェアなしにソフトウェアのみで言語処理をしようというものです。IBMの「PC/AT」仕様の公開以降、日本を除く世界のパソコンのシェアはPC/AT互換機でほぼ占められてきましたが、日本ではやや事情を異にしました。
日本では1980年代の半ば頃から1990年代の前半頃まで、NECの「PC-9800シリーズ」が市場をほぼ独占してきました。その日本語処理は、ハードウェアを駆使するシステムでした。当時のCPUは処理速度が遅く、ソフトウェアのみで言語処理するには、複雑な日本語を高速に処理するのに時間がかかりすぎて使いものにならないという状況もありました。
現在のWindowsパソコンは、英語の使用を前提にした世界共通の仕様でできています。英語を使うなら、世界中どこで買っても使えます。現在のPC/AT機の特徴を一言でいえば、「ハードウェア仕様を世界共通にして、言語処理をソフトウェアのみでする、安価で高性能な英語仕様のパソコン」ということです。英語圏以外の国のパソコンでは、その国の言語処理ソフトをオプションで載せることになります。
今ではCPUの処理能力が向上して言語処理も高速になり、日本のすべてのパソコンは「英語仕様のパソコンに、日本語処理ソフトを載せたもの」になっています。
<Belfast Mail のダウンロードと初期設定>
Belfast Mail は世界どこでも使うために、英語版でできた普通のPOPメールソフトです。簡易ながら「日本語フォント」と「かな漢字変換機能」も併せ持っています。日本語入力は基本的には単漢字変換ですが、そこそこスムーズに使えます。
ソフト自体は1MB以下で、インストール操作なしでメディアから直接起動できます。送受信したメールはメディアの空き容量に貯まっていきますから、使い終わればメディアを抜くだけで、旅先に使用痕跡を残しません。
Belfast日本語Mailは、geocities の「bm020619.zip」からダウンロードできます。zip圧縮を解凍すると6つのファイルになります。そのうちテキストファイル(.txt)を除き、実行プログラム「BM.exe」、フォント「FONTAK14.BMP」、かな漢字変換辞書「Jisyo.dic」の3つをメディアに入れます。フォルダを作る場合は、この3つを同一フォルダに入れます。

Belfast MailはWindowsであれば、バージョンに関係なく使えます。設定や使用の方法を簡単に説明します。まず、日本語パソコンで使うには、日本語入力(IME:あ汎)を無効(アルファベット直接入力:A汎)に設定します。
メールを起動するにはBM.exeをダブルクリックします。BM.exeの初回起動後に、同じフォルダ内に、フォルダ「Mail」とファイル「BELFASTM.INI」が自動的に生成されます。「Mail」には送受信したメールデータが保存され、「BELFASTM.INI」にはアカウント設定情報などが保存されます。

「User」タブで若干の設定をすれば、即使えます。契約プロバイダのメールアカウント(UserName)、POPパスワード(Password)、受信サーバー(POP3
Host)、送信サーバー(SMTP Host)、メールアドレス(From)を設定します。Port番号は、POP3:110、SMTP:25がデフォルトで設定されています。
「Options」タブの「Delete Received E-mails in Sever」には、チェックを付けないでください。受信メールはサーバーに残す設定にしておき、自宅のパソコンからすべてのメールを受信できるようにしておきましょう。
<Belfast Mailの使い方>
メールの受信は「Folders」タブの「Recv」ボタンを押します。「ReplyTo」ボタンで、表示しているメールに返信します。また、フォルダ「Inbox」に受信メール、「Sent」に送信済みメールが保存されます。

メールの送信は「Compose」タブでします。宛先(To)、件名(Subject)と本文を入力して、「Send
Now」ボタンで送信します。メールの使用を終わるには、メニューの「File」→「Exit」、または「閉じる」ボタンをクリックすると内容を保存して終了します。

日本語入力は、本文作成のときのみに使えます。メニューの「Japanese」、またはキーボードの「Alt+J」を操作するごとに、日本語と英語が交互に切り替わり、本文欄右下に「Jp」「En」が表示されます。日本語変換は原則として漢字の1文字ずつ行います。かな漢字変換辞書「Jisyo.dic」をメモ帳で開き、単語を追加登録することもできます。「スペース」で変換、「Back
space」で前候補、「Enter」で確定です。コピー&ペーストも可能です。
アドレス帳機能はありませんが、「To」の右端の下向きボタンをクリックして、過去に送信したアドレスを再利用することができます。このアドレスは「Mail」フォルダの「To.txt」に保存されますが、メモ帳などで編集しないでください。直接編集すると他に矛盾が生じて動作しなくなります。また、ファイル添付の機能はありません。
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