メール一般

WindowsXPを前提に説明してあります


<ホームページの必要な部分のみ印刷する方法>
 ホームページの印刷したい部分をドラッグ(反転表示)して選択し、「ファイル」〜「印刷」をクリック 〜「印刷」ダイアログの「選択した部分」にチェック 〜「印刷」ボタンを押します。


■ Windows Live メールを使ってみよう! (2010年06月06日)

 Windows7が普及してきましたがメールソフトが標準装備されておらず、「Outlook」をメールソフトとして使っている人もいるようです。WindowsXPやそれ以前は「Outlook Express」、Windows Vistaでは「Windowsメール」といった具合に、今までのWindowsには常にメールソフトが標準装備されてきましたので、新しくWindows7を買った人には戸惑いがあるようです。
 MicrosoftではWindows7のメールソフトとして「Windows Liveメール」を必要に応じてダウンロードして、それをインストールするよう奨めているようです。ただ、パソコンメーカによっては、Windows7にWindows Liveメールをプレインストールして出荷しています。なお、Windows LiveメールはWindows7専用ではなく、WindowsXPやVistaでも利用できます。

 Windows Liveメールは、Hotmail の同期という新機能が使えること、複数のメールアカウントの一元管理が容易であること、この2つが大きな特徴です。WebメールのHotmail を使いたい人や、複数のメールアカウントを持っている人はすぐにでも使ってみたい一品です。
 Hotmail を使わない場合は、Windows Liveメールで初登場の「同期」という新用語は、「送受信」と同じ意味になります。この用語は気になりますが、そう理解してください。以下の説明で、Hotmail 関連の説明は読む必要がありません。
 また、複数のメールアカウントを使う場合には、「SMTP認証とOP25Bの設定」が必要になります。アカウントが契約プロバイダからもらった1つだけという人は、従来のOutlook ExpressやWindowsメールと同じ使い方になり、特に何も説明の要はありません。<Hotmail と同期>以下の説明はすべて読む必要がありません。

<Windows Liveメールのダウンロードと設定>
 Windows Liveメールは Microsoft社のページからダウンロードできます。下図は私のWindowsXPパソコンにWindows Liveメールをダウンロードして、2つのアカウントを仮設定した画面を示します。下図の赤丸で囲った部分は、Windows Liveメールの特長を示す項目です。

 

 すでにOutlook ExpressやWindowsメールを使用しており、そこにWindows Liveメールをインストールする場合は、初回の起動時に使用中のメールソフトのメールデータ、アカウント情報、アドレス帳などを自動的にインポートして引き継ぐ仕組みになっています。その他「署名」や「メッセージルール」、「オプション」の設定なども引き継がれるため、特別な移行作業を行う必要はなく余分な手間はほとんどかかりません。

 さて、Windows Liveメールをインストールした初期画面では、「ファイル」「編集」… といったWindowsアプリケーションにおなじみのメニューバーがありません。Windows7以降の多くのアプリケーションでは、このように初期状態でメニューバーがなくなっています。
 これはメニューバーが標準で非表示になっているだけで、「Alt」キーを押して一時的に表示させることができます。あるいは、ボタン列右方の「メニュー」ボタンから「メニューの表示」を選択して、メニューバーを常に表示することもできます。上図でメニューバーがあるのは、私がこの表示設定をしたものです。
 メールアカウントの設定や使い方は、従来のOutlook ExpressやWindowsメールと基本的に変りません。詳しい説明は省略します。ただ、これらにない新しい機能がありますので順次説明します。

<クイックビューと保存フォルダー>
 Windows Live メールのフォルダーウィンドウのトップに、「クイックビュー」という機能があります。これは全てのメールアカウントの未読メールだけを一覧できる機能で、各メールアカウントの受信トレイを個別に確認する必要はありません。クイックビューにある「未開封のメール」をクリックすると、未読メールのみを一覧できますが、これは一度開封すると消えて無くなる仕組みです。
 また、フォルダーウィンドウの下方に「保存フォルダー」があります。これは後々まで保存したいメールがあるとき、ここに手動で保存用のフォルダを作り保管するためのものです。すでにOutlook ExpressやWindowsメールを使っている場合にWindows Liveメールをインストールすると、今まで使っていたフォルダがここに自動的にコピーされますが、不要なら削除してください。

 ただ、クイックビューや保存フォルダーは、必ずしも必要な機能ではありません。Windows Liveメールのフォルダーウィンドウをスッキリさせたいときは、「表示」〜「レイアウト」から、「フォルダーウィンドウ」の項で「保存フォルダーを表示する」と「クイックビューを表示する」のチェックを外すこともできます。

<Hotmail と同期
 Windows Liveメールで最初にメールを送受信しようとして戸惑うことがあります。Outlook ExpressやWindowsメールでは「送受信」や「すべて受信」「すべて送信」など、「送受信」という言葉が使われてきました。ところが、Windows Liveメールでは「同期」という言葉に変っています。「送受信」が「同期」に変った意味を知ることが、Windows Liveメールの特長の一つを知ることになります。

 さて、Outlook ExpressやWindowsメールをはじめとする一般のメールサービスでは、送受信したメールデータはパソコン内に保管されます。これに対してHotmail やGmail、Yahoo!メールなど、Webブラウザを利用するWebメールサービスでは、ネット上のサーバに全てのメールデータが保管されるようになっています。この一般メールとWebメールの2つの仕組みはそれぞれ独立しており、今までも今後も変らないはずです。
 ところが、Microsoftは自社が運営するHotmail を単にWebメールとしてだけでなく、Windows Liveメールにも登録して欲しいようです。「同期」という新しい機能を使ってもらいたいのです。Hotmail のメッセージの送受信にWindows Liveメールを使えば、送受信データはそのパソコンに保管されると同時に(同期して)、ネット上のサーバにも同じデータが保管される仕組みになっています。

 Hotmail をWindows Liveメールに登録すれば、パソコン上のデータとネット(サーバ)上のデータが「同期」するのです。つまり、メールソフト上でもブラウザ上でも、いつも同じメールデータを扱うことができるため、「同期」という名前が付けられたということです。
 もう少し具体的にいうと、Windows Liveメールに登録されたHotmail から送信したメールデータは、Windows Liveメールの「送信済みアイテム」フォルダと、WebブラウザでWindows Liveにサインインして利用するHotmail の「送信済み」フォルダの両方に存在することになります。「受信トレイ」、「下書き」や「迷惑メール」のフォルダも同様です。
 Hotmail をWindows Liveメールで作成途中に(書き終える前に)外出予定の時刻がきたとしても、「下書き」フォルダに保存して「同期」をとっておき、出先のWebブラウザでHotmail にサインインして続きを書いて送信を完了するいう使い方もできます。Windows Liveメールの「下書き」は、メール作成画面の「保存」ボタンで「下書き」フォルダに保存します。

<Hotmail の登録>
 このHotmail は、以前Outlook Expressなどで送受信することができる時期がありましたが、その後有料サービスの「Hotmail Plus」を利用の場合にのみ、一般のメールソフトでの送受信が可能となっていました。そして2009年1月から、再び一般のメールソフトで送受信できるようになりました。
 そして、さらに進化してHotmail をWindows Liveメールに登録すれば、パソコン上のデータとネット(サーバ)上のデータが「同期」するようになりました。では、Hotmail のアカウントをWindows Liveメールに登録してみましょう。Hotmail のアカウントは登録の途中で取得することもできますが、MSNのTOPページから前以て取得しておくといいでしょう。

 登録の手順は、Windows Liveメールのフォルダウィンドウにある「無料・大容量Hotmail 作成」をクリックします。ウィザードに従って取得済みのHotmail のアカウントを設定します。設定といっても、「メールアドレス」と「パスワード」、それにメールの差出人名として表示される「表示名」ぐらいです。
 または、Windows Liveメールの画面右上の「サインイン」をクリックして、サインイン画面でHotmail のメールアドレスとパスワードを入力して「サインイン」ボタンを押します。するとHotmail のアカウントがWindows Liveメールに自動的に追加されます。
 ただ、Windows LiveメールにHotmail を登録すれば、パソコン上のデータとネット上のデータを「同期」させることとができて便利ですといわれても、実際にはHotmail が必要な人は少ないのではないでしょうか。Windows Liveメールを普通のメールソフトとして使う場合は、「同期」ボタンは従来の「送受信」ボタンと全く同じ意味になります。

 ここで、Windows Liveメールの「Windows Live」について若干の説明をします。これはMicrosoftが無料で提供するWebブラウザ上で利用可能なWebアプリケーション(Hotmail、SkyDrive、ブログなど)と、PCにインストールして利用するクライアントアプリケーション(メッセンジャー、ムービーメーカーなど)の総称です。
 Windows Liveメールはこのクライアントアプリケーションの一つで、サインインして使うとプラスαの機能があり、一度サインインすると起動するたびに自動的にサインインするようになります。ただ、Windows Liveメールを普通のメールソフトとして使う場合は、サインインはあまり意味を持ちません。Windows Liveメールをサインインしない状態で使うには、「ツール」メニュー 〜「オプション」〜「接続」タブで 「サインインの中止」をクリックします。

<複数のメールアカウントの一括管理>
 Windows Liveメールの最大の特長は、複数のメールアカウントを一括管理できることです。契約プロバイダーのメールだけでなく、複数のメールアカウントを持ち用途により使い分けたい人には朗報です。また、MicrosoftのHotmail やGoogleのGmail、Yahoo!メールなどのWebメールサービスにも対応しています。
(注)Hotmail の正式名称は「Windows Live Hotmail」ですが、以降も単にHotmail と表記することにします。

 上図の画面左側のフォルダーウィンドウを見ると、メールデータが「eonet.ne.jp」「sakura.ne.jp」の2つのアカウントに分けて管理されています。2つのアカウントごとに、「受信トレイ」「送信済みアイテム」「ごみ箱」などのフォルダが管理されている様子がわかります。従来のOutlook ExpressやWindowsメールでは2つのアカウントを設定しても、「受信トレイ」「送信済みアイテム」「ごみ箱」などのフォルダに、2つのアカウントデータが混在してしまいます。

 メールを作成するには、従来通り「新規作成」ボタンから始めます。複数のアカウントを登録している場合は、送信に使いたいアカウントを選択して「新規作成」ボタンを押すと、そのアカウントを送信アドレスとして作成画面が開きます。送信したいのとは別のアカウントで作成画面を開いてしまった場合は、「差出人」欄のリストから新たな送信アドレスを指定することができます。

<SMTP認証とOP25Bの設定>
 我が家ではeonetの光回線を利用していますが、複数の一般メールのアカウントを持っています。「Windows Liveメールのダウンロードと設定」の項で示した図のフォルダーウィンドウを見ると、「eonet.ne.jp」と「sakura.ne.jp」の2つのアカウントが設定されています。
 この内「sakura.ne.jp」のアカウントはeonet回線とは無関係のメールサーバを利用しています。契約プロバイダのメールサーバとは異なるサーバを使って送信する場合は、2〜3年前からプロバイダの迷惑メール防止対策の規制にかかり、メール送信においてSMTP認証とOP25B(25番ポートブロック)の2つの設定が必要になりました。この規制はメールソフトの種類には関係しません。
(注)契約プロバイダのメールサーバを利用して迷惑メールを送れば、発信元がすぐバレますからこんなバカな発信者はいません。迷惑メール発信者は自作のメールサーバ(簡単に作れます)から、あるいは他人のパソコンを乗っ取って発信します。そうはさせないぞ、というのが上記の規制です。

 Windows LiveメールでのSMTP認証の設定は、アカウントの「プロパティ」〜「サーバー」タブの画面でします。認証用の送信サーバは認証なしのサーバと多くの場合同じものを使いますが、異なるサーバを使うこともあります。前以て、認証用の送信サーバと そのID/PW を確認しておく必要があります。
 認証用の送信サーバを設定後、「このサーバーは認証が必要」にチェックして、その右の「設定」ボタンを押します。

 

 「送信メールサーバー」画面で、送信サーバ(SMTP)のID/PW を設定します。ただ、一般的には 送信サーバ(SMTP)のID/PW は、受信サーバ(POP3)のそれを兼用するのが普通ですから、「受信メールサーバーと同じ設定を使用する」が選択されていることを確認します。

 

 さらに、OP25Bの設定は「プロパティ」画面の「詳細設定」タブで、送信メール(SMTP)のポート番号を 「25」から「587」に変更します。

 

 従来、単に「メールのID/PW」といえば、受信サーバ(POP3:Post Office Protocol Ver.3)のそれを指していました。そして送信サーバ(SMTP:Simple Mail Transfer Protocol)は ID/PW が不要で、かつ汎用ポート(well-known port)25番を使うという、文字通り簡易なプロトコルで、まさに迷惑メールの垂れ流しを許してきました。これが迷惑メールの主な温床になっていたのですが、メールのプロトコルを決めた頃はここまで深刻になるとの思いには至らなかったようです。
 この迷惑メール対策として、従来のメール送信プロトコルを修正したのです。SMTP認証はメール送信にも ID/PW を要求するものであり、OP25B は送信ポートを汎用ポート25番をブロックし専用ポート587番を使わせることにしたのです。ここに、SMTP認証とOP25B の大きな意味があります。ここ2〜3年、迷惑メールが減ってきた実感はありませんか。
 この設定は契約プロバイダのメールサーバとは異なるサーバを使って送信する場合には必ず必要になりますが、プロバイダによっては自社メールサーバを使う場合にもこの設定を推奨する会社が増えています。