電 話

WindowsXPを前提に説明してあります


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■ 電話番号あれこれ (2006年03月06日)

 私どもの日常生活において古くからなじみの深い電話番号について、そのあれこれを羅列してみます。ついでに、電話機についても少し触れることにします。「あぁ、そうなの、そうだったの!」という発見があるかもしれません。

<電話番号で地域やサービスが分かる>
 電話番号は電話をつなぐ相手を決めるカギとなります。さらに、通話相手の地域やサービスの種類、通信事業者を識別するために、電話の番号体系が決まっています。
 例えば、03, 045, 06など、市外局番を含む番号体系があります。この体系は「0AB〜J」番号と呼ばれます。この他、110(警察)、119(消防)、177(天気予報)などの特殊サービスに使う「1XY」、携帯電話などに使う「0A0」、0033, 0077など通信事業者を識別する「00XY」などの体系があります。

<1XY、0AB0、00XY番号>
 警察の110番や消防の119番などの緊急電話は、ほとんどのIP電話ではかけることができません。また、着信者課金の0120番や天気予報の177番などの付加サービスに使われている特別番号も同様です。
 これらの電話には、“相手と接続して通話する” 以外の仕組みが必要であり、IP電話では対応できない場合が多いのが実情です。こうした番号にIP電話で発信する場合は、VoIPアダプタに番号を登録しておき、自動的にNTT加入電話に発信を振り替える方法をとっています。
 ただ、「0AB〜J」番号を取得した光電話では、一部の着信者課金番号や全国統一番号を除き、ほぼ問題なく通話できるようになっています。

 ちなみに、着信者課金番号の「フリーダイヤル」はNTTコムの商品名で、KDDIや日本テレコムでは 「フリーコール」と呼んでいます。また、複数の着信先に全国統一の番号を提供する「ナビダイヤル」は、NTTコムの独占商品になっています。
 なお、NTT東西の着信者課金番号「フリーアクセス」、統一の電話番号「ナビアクセス」は、同一都道府県内においてのみ適用されるサービスです。

<110, 119番は、発信者は電話を切れない>
 緊急電話に接続するには、その電話を優先的に接続し、警察や消防が迅速に対応できる仕組みが必要です。現在の固定電話(加入電話)には、こういった仕組みが組み込まれています。
 緊急電話を実現する技術的要件は4つあります。(1)発信者の位置情報を特定できる、(2)発信者の電話番号を常に通知する、(3)警察や消防側から切断するまで通報者が電話を切れない、(4)電話網が込んでいても優先的につながる、の4つです。



 緊急電話で(1),(2)の発信場所とその電話番号を特定することは当然です。加入者が番号非通知の契約や設定でも、強制的に電話番号を付与して通知します。ただ、光電話でこれを実現するには少し工夫が必要です。IP電話の通信規約(IPプロトコル)が物理的な位置情報を持たないため、電話番号とアクセス回線の収容位置、加入者の位置情報のデータベースを持つことで対応しています。
 (3)は発信者があわてて電話を切っても、状況を確実に確認するために、警察や消防からしか電話を切れない仕組みです。(4)は緊急通話用に回線を一定量確保しておき、災害時に電話が集中しても、緊急電話は必ずつながるようにしています。

<停電でも使える加入電話>
 従来の固定電話(加入電話)網は、端末に対して2線間に通信用の直流電源を供給しています。この2線間に供給する電圧は、一方をアース(接地)、他方を「−42〜−53V」としています。電圧を大地に対してマイナスにするのは、こうすると交換設備の電食(電流による腐食)が起こりにくいのです。
 最近の電話機のほとんどは家庭用の商用電源によって動きます。停電などで商用電源が供給できない場合でも、NTT網から供給される電源で電話機として最低限の機能は提供できるように作られています。
 これに対してIP電話や光電話では、商用電源が停電すれば利用できなくなります。ADSLやFTTHを使うためのネットワーク機器は、商用電源で動作するからです。FTTHでは光ファイバのため、給電そのものが技術的に困難です。そのような点からもライフラインとして、旧来の加入電話の価値は大きいのかもしれません。

<番号ポータビリティ>
 IP電話事業者が電話番号を取得するには、総務省に割り当てを申請する必要があります。IP電話事業者は0AB〜J番号を取得できても、ユーザーに割り当てるのは新しい0AB〜J番号です。従来と同じ0AB〜J番号を使い続けるには、番号ポータビリティ を利用しなければなりません。これはユーザーが異なる電話事業者に移っても、同じ電話番号を利用できるサービスです。

 ユーザーAは固定電話のユーザー、ユーザーBがIP電話(光電話)に移行したとして、番号ポータビリティの仕組みを説明します。ユーザーBの従来の電話番号は03-XXXX-XXXX、IP電話事業者から割り当てられた電話番号を03-YYYY-YYYYとします。
 ユーザーAがユーザーBの従来の番号「03-XXXX-XXXX」に電話をかけると、その加入者交換機は番号データベースを利用して、従来の番号を新しい番号「03-YYYY-YYYY」に変換し、この新しい電話番号に該当するIP電話事業者の網に接続先を切り替えます。IP電話事業者は新しい電話番号をもとに、通常の処理でユーザーBを呼び出します。



 このように番号ポータビリティを利用すると、発信者側にも受信者側にも新しい番号である03-YYYY-YYYYは見えず、交換機で内部的に使われるだけです。まるで従来の電話番号03-XXXX-XXXXを、そのまま利用しているように見えるわけです。
 光電話を契約する際、利用中のNTT電話番号の継続使用、あるいは事業者が提供する新規電話番号、この2つのいずれかを選択できる訳はここにあります