リモートサポート

WindowsXPを前提に説明してあります


<ホームページの必要な部分のみ印刷する方法>
 ホームページの印刷したい部分をドラッグ(反転表示)して選択し、「ファイル」〜「印刷」をクリック 〜「印刷」ダイアログの「選択した部分」にチェック 〜「印刷」ボタンを押します。


■ 遠隔PCサポート(2)−UltraVNC実践編 (2007年02月05日)

 パソコンの遠隔サポートの考え方が分かったところで、今回は遠隔サポートソフト「UltraVNC」を、実際に使ってみることにしましょう。

<UltraVNC 日本語版の利用>
 遠隔操作ソフト「UltraVNC」の日本語版が、NANASI's Home Page にあります。ここには、「UltraVNC日本語版」 「UltraVNC SC日本語版」 「UltraVNC SC生成ツール」の3つの関連プログラムがあり、無料で使えます。日本語化のためのご苦労が、そのドキュメント資料からも伺えます。早速、これらをダウンロードさせてもらいましょう。
 クライアント側(サポートをする人)は、「UltraVNC日本語版」をインストールして使います。インストールが簡単にできるインストーラ付きのものを選びましょう。ダブルクリックするだけでインストールが始まりますので、メッセージにしたがって「次へ」をクリックします。インストール途中に現れる「追加タスクの選択」ウィンドウでは、何もチェックせずそのまま「完了」まで進みます。
(注)VNCではクライアントのことを ビューアといいます。以降、クライアントを ビューアと呼ぶことにします。

 サーバ側(サポートを受ける人)は、初心者の操作負担を極力軽減するための工夫(前エントリーで説明しました)が凝らされた特殊なVNCサーバ「UltraVNC SC」を使います。この工夫を、ビューア側(サポートをする人)で前以て実現しておくためのツールが「UltraVNC SC生成ツール」です。
 なお、「UltraVNC SC日本語版」は、この生成を手作業でするためのもので、「UltraVNC SC生成ツール」を使う場合は不要です。また、UltraVNC の適応OSは、Windows98,Me,2000,XPに限らず、Linuxでも使えます。

<UltraVNC SC の生成>
 「UltraVNC SCサーバ」(以降単にSC と略称します)は、「UltraVNC SC生成ツール」を使って、「SC実行パッケージ」という形で 前以て作っておきます。このSC生成ツールの動作環境は、Windows2000,XPのみで、95,98,Meでは使用できません。
 さて、このSC生成ツール(Release7)をダウンロードして解凍すると、下図のようになります。ただし、「helpdesk.txt」と「sc.exe」は、ダウンロードした時点ではまだ存在しません。

 

 上図のSC生成ツールの「sc_generator.exe」が、SC生成のための実行ファイルです。これはSC 設定ファイル「helpdesk.txt」を作成し、かつ、サーバ本体である「winvnc.exe」(vncscフォルダにある)とその他必要なファイルを、一つのフォルダにまとめて圧縮ファイルを作ります。
 この圧縮ファイルは、自己解凍形式(拡張子は.exe)で圧縮し、解凍時に本体の「winvnc.exe」を自動実行するように工夫されています。

 具体的なSC の生成は、sc_generator.exe を実行することから始まります。 「UltraVNC SC生成ツール」ウィンドウが現れるので、まず、次の3つの設定をして「helpdesk.txt」を作成します。
1.サーバ側で使う「接続ウィンドウ」を作ります。
 オプションの「接続画面をシンプルにする [SMALLGUI ]」をチェックすると、下図上段の「接続ウィンドウ」作成ボックスが現れます。各項目をクリックして、例えばその下段のように変更します。

 
 

2.タスクトレイに現れる「バルーン」の文章を作ります。
 「バルーンの設定」と「画像とアイコンの設定」は、そのままでOKです。
3.ホストの「アドレス」と「ポート」を設定します。
 「接続ウィンドウ」作成ボックスの「接続」をクリックして、ホスト(ビューア側パソコン)の「アドレス」と「ポート」を設定します。「アドレス」は自ルータのグローバルIPアドレスですが、(絶対値でなく)ダイナミックDNSを利用したドメイン名を入力することを奨めます。 (参考1) 「IPアドレスの確認」を参照してください。「ポート」はデフォルト値の 5500を設定します。「表示名」はボタン名のことですから、「接続」でいいでしょう。

 不明な項目があっても、「アドレス」と「ポート」の設定以外は、デフォルトのままで特に問題はありません。この設定が終われば、「設定ファイル保存」ボタンを押します。同じフォルダに「helpdesk.txt」が作成されます。これをエディタで開いて、ここで設定を見直すこともできます。

 最後に、SC実行パッケージの作成です。「UltraVNC SC生成ツール」ウィンドウ右下の「EXE作成」ボタンを押すと、自動実行型の圧縮ファイルを生成します。この圧縮ファイルは180kB ほどの小さなファイルですが、SC本体を含めて実行に必要な全てのファイルを同梱しています。
 でき上がったファイルがSC実行パッケージで、「sc.exe」という名前で保存されます。「EXE作成」ボタンを押す都度、問答無用で上書きしますので、必要なら退避しておいてください。このSC実行パッケージ「sc.exe」を、何らかの方法で相手に届けます。

<ビューア側の準備>
 遠隔サポートするに当たって、ビューア側(サポートをする人)では、前以って次のような準備が必要です。
@UltraVNC SC の作成
 前項で説明したように、UltraVNC SC の実行パッケージ「sc.exe」を作成して、メールその他何らかの方法で相手に届けます。
A自ルータのポート開放
 自ルータのポート開放の設定をします。設定方法は、(参考2) 「ポート開放の設定」を参照してください。ルータの「ポートマッピング設定」で 、特定のポート(UltraVNCでは5500番)を自パソコンのプライベートIPアドレスに対応付けします。
BRUN UltraVNC ビューア(待ち受けモード)を起動する。
 「スタート」〜「すべのプログラム」から、インストール済みの「RUN UltraVNC ビューア(待ち受けモード)」(下図)を起動させておきます。ビューアを「待ち受けモード」で起動させると、以降タスクトレイにそのアイコンが表示され、常駐ソフトとして働きます。

 

 あとは、サーバ側(サポートを受ける人)からの接続要請が来るのを待つだけです。相手からの接続要請があれば、こちらに 「Accept Incoming SC connection」 のメッセージが届き、「はい」でサポートを開始できます。

<UltraVNC の使い方>
 UltraVNCの使い方はいたって簡単です。ビューア側(サポートをする人)は、ルータのポートを開いて、ビューアを待ち受けモードで起動しておきます。
 サーバ側(サポートを受ける人)では、メールなどで入手したSC実行パッケージ「sc.exe」をダブルクリックして、「接続ウィンドウ」で「接続」ボタンを押す(接続要請する)だけです。接続途中のタスクトレイのバルーンの表示にも注目してください。
 サポート要請を中止したいときは、タスクトレイの「WinVNC-listening」アイコンを右クリックして、「UltraVNC SCの終了」を選んでください。なお、SC実行パッケージ「sc.exe」はインストール不要ですし、常駐することもありません。デスクトップに置いておいても不都合はないでしょう。

 さて、本番のビューア側(サポートをする人)からのサポートは、相手の画面を見ながら電話を併用するのが基本です。もちろん、こちらのマウスやキーボードから、相手のパソコンをほぼ100% 操作することもできます。ただ、応答速度がやや遅いので、自在に操作するというわけにはいきませんが、相手のパソコン画面がこちらから見えれば、サポートは何とでもなるでしょう。

(参考1) IPアドレスの確認
 自パソコンのグローバルIPアドレス(ルータに保存されている)の確認は、「確認くん」や 「接続のIPアドレス確認」などから調べます。
 なお、一般のネットユーザーは非固定IPアドレス(動的IPアドレス)ですから、ルータ電源のOFF-ONで IPアドレスの値は変わってしまいます。そのときは、ホストの「アドレス」を設定変更して、「sc.exe」を再生成し相手に再送する必要があります。ただし、ダイナミックDNS を利用して「アドレス」にドメイン名を指定すれば、ルータ電源のOFF-ON は関係しません。
 また、自パソコンのプライベートIPアドレスは、コマンドプロンプト(スタート〜すべてのプログラム〜アクセサリ)から、「ipconfig」 コマンドを打つことで知ることができます。

(参考2) ポート開放の設定
 ルータのデフォルト設定では、インターネット(WAN)側からパソコン(LAN)側への通信はすべて遮断されています。ポート開放とは、インターネット側から特定のポートにアクセスがあった場合、ルー タがLAN 内の特定のパソコンに常にアクセスするように設定することです。
 このルータの機能を「ポートマッピング」といい、下図は NEC Aterm の設定例で、「エントリ番号04」で UltraVNC ポート番号5500 の設定をしています。設定方法の詳細は、ルータの取扱説明書や Homeserverポート開放方法 のページなどを参照してください。



 設定後の確認は、開放したポートを使うアプリケーションを起動 して、その後に ポート開放確認 などのページでします。
 なお、ポートマッピングの呼称は、メーカーや機種により異なるので注意してください。ポートフォワーディング、静的IPマスカレード、静的NAPT、仮想サーバー、ローカルサーバー、アドレス変換テーブル などとも呼ばれます。

(参考3) ファイアウォールの確認
 WindowsXP標準のセキュリティセンターやウィルス対策ソフトのオプションとして、ソフトウェア・ファイアウォールが提供されています。一般には、いずれか一つを有効にしておきます。(2つとも有効にしないでください)
 今までファイアウォールについては触れませんでしたが、双方またはいずれかの側に、これらフトウェア・ファイアウォールがあれば通信が遮断される場合がほとんどです。許可を求めるポップアップが出たら、内容を確認して許可してください。通信を行うプログラムは「winvnc.exe」で、使用ポートは「5500」番です。
 このプログラムの通過を許可する設定が難しい場合は、一時的にこれらのファイアウォールを無効にしてください。ルータはソフトウェア・ファイアウォールと若干役割が異なりますが、そのハードウェア自身は本来優れたファイアウォール能力を持っています。