Vista & Windows7


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■ Vista の電源管理 (2009年09月14日)

 Windows Vista を初めて操作するときまず戸惑うのが、長い間使い慣れ親しんできたフォルダ名が大きく変わったことです。かつフォルダ構成も分かりやすくなり、操作画面もXPから大きく変わりました。
 次に戸惑うのが、シャットダウンなど電源オフに関する電源ボタンの操作です。「電源ボタン」といっても、通常の電源オンに使用するパソコン本体の電源ボタンと、「スタート」ボタン で表示されるアイコンの電源ボタン の2つがあります。また、スリープ状態、休止状態など省電力化を考慮した操作も必要です。これら電源管理にまつわる操作方法がVistaでは大きく変わりました。
 Vista についての話は遅きに失した感がありますが、先回述べたフォルダ操作とこの電源管理に関する基本的なことを押えておけば、Vista とそれに続く Windows7の基本操作も間違うことはないと思います。

<スリープ状態と休止状態>
 Vistaでは、効率的な省電力化の方法を2つ準備しています。「スリープ状態」と「休止状態」です。省電力化の基本的な考え方は、作業の中断状態がある時間続くとき、中断前の作業状態をメモリあるいはハードディスクに保存して、電力供給を必要な部分だけにして他は停止することです。消費電力を抑えつつ、結果的に作業の停止・再開を迅速に行えるというメリットがあります。
 スリープ(sleep)状態は Vistaで初めて採用された方式で、ノートパソコンとデスクトップパソコンの場合で動作が若干異なります。ノートパソコンの場合は、中断前の作業状態をメモリに保存して、バッテリ容量が少なくなった時点でハードディスクへ待避 します。一方、デスクトップパソコンの場合は、停電に備えてメモリとハードディスクの両方にバックアップします。
 休止状態はXPの場合と同じ働きで、中断前の作業状態をハードディスクに保存して、パソコンへの電力供給をオフしてしまいます。

 
 
 スリープ状態あるいは休止状態から元の状態に戻す(リスタート)には、ノートパソコンでは本体の電源ボタンを押します。一方、デスクトップパソコンではいずれかのキー操作を行うことでリスタートします。スリープ状態からのリスタートは、わずか5〜10秒を要するだけですみます。

<いきなり本体の電源ボタンを押すと?>
 WindowsXPパソコンでは操作中に、いきなり本体の電源ボタンを押しても、デフォルト(既定値)で「シャットダウン」処理が自動的に始まり、手順を踏んでパソコンの電源をオフするようになっています。通常正しいとされている電源オフの操作、つまり「スタート」〜「終了オプション」からの操作と同じ手順で、電源を安全にオフしてくれます。

 Vista の場合はどうでしょうか。VistaではXPの動作と異なり、本体の電源ボタンを押すとスリープ状態」になってしまいます。ただ、この本体の電源ボタンの動作は変更可能で、「コントロールパネル」〜「システムとメンテナンス」〜「電源オプション」を開き、左ペインの「電源ボタンの動作の選択」から設定できます。
 下図はその設定画面です。本体の「電源ボタンを押したときの動作」、およびノートパソコンの「カバーを閉じたときの動作」は、すべて「スリープ状態」にデフォルト(既定値)で設定されています。Microsoftとしては各種の電源操作において、「スリープ状態」を利用してもらいたいようです。

 

 私のノートパソコンでは、「カバーを閉じたときの動作」はデフォルトの「スリープ状態」のまま、本体の「電源ボタンを押したときの動作」は、上図のように「シャットダウン」に設定変更しました。グータラなユーザーとしては、電源ボタンを押すだけで使い慣れたXPと同じように、手順を踏んでパソコンの電源を安全にオフしてくれるからです。

スタートメニューの3つの電源管理ボタン>
 下図はVistaの「スタート」ボタン を押して、メニュー右下にある電源管理の部分を示しています。ここには電源オフに関連する3つのアイコンのボタンがあります。これらのボタンはXPにはなかった用法ですので、Microsoftの意図を考えてみることにします。

 

  は「終了オプション」ボタンで、ここをポイントすると上図のような「終了メニュー」が現れます。電源を手順にしたがって安全かつ完全にオフすることを、Vistaでは「シャットダウン」(shutdown)といいます。
  は「ロック」ボタンで、画面をロック状態にします。ロック状態になると画面が変わって作業状態が見えなくなり、これを解除するにはパスワードが必要になります。(アカウントにパスワードが設定されている場合) 仕事中などにちょっと席を離れる際の利用を想定しているのでしょう。
  はアイコンによる「電源」ボタンです。デフォルトは「スリープ」ですが、その動作は設定できるようになっています。Microsoftとしてはここでも電源を完全に落とさず、スリープ状態で利用してもらいたいと考えているようです。

<アイコンの電源ボタン の動作を変える>
 「スタート」メニューのアイコンの電源ボタンを押した時の動作を変えてみましょう。Vistaの電源管理の詳細は、「コントロールパネル」〜「システムとメンテナンス」〜「電源オプション」でするようになっています。
 下図のように電源に関する設定は、バッテリの寿命とパフォーマンスのセットの「電源プラン」で管理しています。デフォルトの電源プランは、「バランス」「省電力」「高パフォーマンス]の3つが用意されています。

 

 上図で、現在の電源プランの下にある「プラン設定の変更」をクリックします。下図「プラン設定の編集」画面が表示され、電源プランの時間設定などをすることができます。

 

 上図下方の「詳細な電源設定の変更」をクリックすると、下図のような電源の詳細設定のダイアログが開きます。ここで「電源ボタンとLID」〜「[スタートメニューの電源ボタンの操作」を開いて、アイコンの電源ボタンの動作を設定できます。
 (注)LID とは英単語の蓋を意味し、ここではノートパソコンのカバーのことです。

 

 上図で「バッテリ駆動」「電源に接続」のそれぞれの場合について、「スリープ状態」(標準)、「休止状態」、「シャットダウン」を選ぶことができます。ここで「電源に接続」を「シャットダウン」にしてしてみましょう。「適用」〜「OK」をクリックして、改めて「スタート」メニューを見ると、アイコンの電源ボタンは に変り、 ここをポイントするとメッセージも変っており、もちろん、このボタンを押すとシャットダウンします。