■ Vista とXP のデュアルブート (2007年04月01日)
Windows Vistaが発売されて数ヶ月が経ち、パソコンショップではXPが店頭から姿を消し、Vista一色になってしまいました。Microsoft
のパワーのすごさを感じます。
私のXPパソコンFujitsu NB40S(2006年春商品)には、「Windows Vista
Capable」というラベルが貼ってあり、何とかWindows Vistaが使える環境です。今回、Windows Vista Home
Premiumの通常版を購入して、XPとデュアルブート(dual boot)する環境を作ってみました。その経過を報告することにします。
<Vistaのメリット?> いきなりですが、この項では少し(かなり?)ボヤくことにします。Vistaのメリットは、@操作性の向上、A素早い検索、B強力なセキュリティ、CAV機能の充実の4つだそうです。私は仕事がらみでコンピュータ歴は相当古いのですが、定年後のコンピュータ使用はたかがしれていますから、今までのXPで特に不自由を感じていません。 仕事で常時パソコンを使う人でも、殆ど私と同じ思いではないでしょうか。OS(オペレーティングシステム=基本ソフト)独占のMicrosoft
には、「我がまま」や「要らぬお節介」が沢山あります。その一つ、「Windows
Update」という名のOSのバグ(プログラムの不良箇所)修正の強要も、Vistaになってもずっ〜と続きます。でも、パソコンメーカー・ソフトメーカー・パソコン本出版社は、商売上「Vista
はすばらしいOS、買わにゃ損!」とホメ続けることになります。
私はWindows2000,XP,Vistaが、すごいOSであることは認識しています。それまでのWindows95,98,Meの「フリーズ」(これも欠陥商品でしょうね)に、長い間泣かされてきた多くのユーザーにとって、「フリーズ」が(実質的に)ないWindows2000,XPは、神様みたいなOSです。セキュリティや通信機機能も、Unix
に近づいてきています。でも、それ以上のことは不要でしょう。 ただ、一般ユーザーはMicrosoft
に身を任すほかありません。新品パソコンはVistaしかなくやがてVistaの時代が来ること、従ってVistaを知識として知っておきたいことなどから、私はVistaをXPとデュアルブートすることにしました。ただし、Vistaへのアプリケーションのインストールは必要最小限にして、通常はXPを使用し何かのときにVistaを参照するようにしています。 (グチャグチャ言いながらも、日経PC
2007年5月号を買ってきました。「使って納得! ビスタならXPより10倍快適!」なる記事に魅かれて・・・)
<Vistaに必要なハードSpec> 私のノートパソコンFujitsu NB40S のハードウェアは、OS:Windows XP Home Edition、CPU:AMD Sempron
1.8GHz、メモリ:512MB、HD:80GB、グラフィックス:Radeon Xpress200M です。メモリを1GBにすれば、何とかWindows
Vistaが使える環境です。ただし、このパソコンでAero機能を使うにはグラフィックス能力が足りません。 参考までにFujitsuホームページの「Windows
Vista 動作確認情報」で、NB40Sのページを調べてみました。XPをVistaにアップグレードするには、44項目の留意事項(制限事項4、インストール前に行うこと8、インストール後に行うこと9、要注意事項5、参考情報2、対応ドライバー16)があり、それぞれに詳しい説明があります。
「Windows
Vista
Capable」のロゴのあるXPパソコンですら、使用中のアプリケーションやユーティリティを考慮して、Vistaにアップグレード(XPに上書き)するのは大変です。これだけの量の説明を読む気になれませんし、この通り実行するのも気が遠くなります。
私は、もともとXPをVistaにアップグレードする気はありませんし、デュアルブートに焦点を絞っていました。デュアルブートなら、Vistaに関しては新規インストールと同じですから、XPのしがらみはありません。 一般の人がXPに上書きしてVistaに完璧にアップグレードするのは、実質的にはムリだと実感しました。Vistaを気持ちよく使いたいなら、ハードSpecが十分で最初からVistaがインストールされたパソコンを購入すべきでしょう。
<デュアルブートの方法> さて、XPとVistaをデュアルブートでインストールした経緯を記すことにします。一般にWindowsXPパソコンでは、ハードディスクのC:ドライブにXPがインストールされています。デュアルブートでは、同じディスクのD:ドライブなど別パーティションにVistaをインストールするのが、一般的なデュアルブートのパターンです。なお、デュアルブートの用途には、「アップグレード版」は使用できません、「通常版」または「DSP版」のVistaが必要です。 Fujitsu
NB40Sのハードディスク(全80GB)のパーティション設定は、30GBをC:ドライブに、残りがD:ドライブになっています。そのままD:ドライブにVistaをインストールしてもよかったのですが、手持ちのパーティション分割ソフト「LBパーティションコマンダー」で、C:ドライブ(XP用)を40GB、残りをD:ドライブにしてVista
Home
Premiumをインストールすることにしました。 Vistaのインストールは、インストーラ(インストールするためのプログラム)が古いWindowsを検出して、自動的にデュアルブートの設定をしてくれるので、インストール時にユーザーは特に何もする必要はありません。ただ、ちょっとした細かいことで、注意すべきことはあります。
Windows
Vistaは、DVD-ROMで配布されています。XPパソコンの別パーティションにVistaをインストールするには、パソコンの電源をONにしたときこのVistaのDVDを認識させなければなりません。そのため、「BIOS」の設定で、ドライブの参照順序
のトップをDVDドライブに変更しておきます。 こうしてVistaのDVDをドライブにセットして電源をONすると、Vistaのインストーラが自動的に立ち上がります。「Windowsインストールメニュー」で、
@互換性をオンラインで確認する、A今すぐインストールする、の2つのメニューが出ます。Vistaに必要なパソコンのハードウエア環境の確認ができておれば、Aを選びます。 また、インストール方法を問われる「インストールの種類」では、@アップグレード、Aカスタム(詳細)の2つがあります。Vistaにアップグレード(XPに上書き)するには@を、新規インストールやデュアルブートするには
Aを選択します。以降は、メッセージに従ってハイハイでOKです。
Vistaのインストールが完了した後は、デバイスマネージャ を開いてデバイスドライバの動作状況を見ておきましょう。不適合なドライバがあっても、Vistaのデバイスマネージャの「ドライバの更新」は、ネット上を含めて適切なドライバを自動的に検索してくれます。 VistaのD:ドライブへのインストールは50分ほどかかりました。インストールの途中、数回自動的に再起動しますが、慌てないように! また、インストール完了後は、VistaのDVDをドライブから取り出し、ドライブの参照順序を元に戻しておくこともお忘れなく!
(注)パソコン起動時にDVDを認識させる方法 パソコンは電源ONのとき、ドライブのディスクを参照して起動します。一般のパソコンのドライブ参照順序は、@フロッピーディスク、Aハードディスク、BCD/DVDディスクとなっており、この順序は「BIOS」で設定します。ここではVistaのDVDをセットしてからパソコン電源をON
しましたが、パソコン電源をON
した直後にDVDをセットする方法もあります。 「BIOS」の設定の詳細は、各パソコンの取説のリカバリーの項に説明がありますから参照してください。また、「BIOS」の呼称は、メーカーにより「起動メニュー」(Fujitsu)など別名で呼ぶこともあります。
<デュアルブートの使用> C:ドライブにXP、D:ドライブにVistaがインストールされたパソコンができました。このパソコンの電源をONにすると、下図のようなOS選択画面(ブートマネージャ)が現れるので、起動させたいOSを選びます。

OS選択画面は、標準では「Microsoft
Windows
Vista」が優先されているので、このまま何も操作しなければ30秒後にVistaが起動してしまいます。私の場合は、通常はXPを使用したいのでこれでは困ります。 このOSの優先順位とOSが起動を始めるまでの時間は、Vistaのコントロールパネルから変更できます。Vistaを起動して、「コントロールパネル」〜「システムとメンテナンス」〜「システム」を開き、ウィンドウ左側にある「システムの詳細設定」をクリックします。「システムのプロパティ」の「詳細設定」タブを開き、「起動と回復」の「設定」ボタンを押します。「起動と回復」ウィンドウの「既定のオペレーティングシステム」で、優先したいOSを選択できます。 さらに、「オペレーティングシステムの一覧を表示する時間」にチェックをして、OSが起動を始めるまでの時間を設定しましょう。
(注)オペレーティング
システムの一覧を表示する時間 この設定は注意が必要です。既定のオペレーティングシステムにXPを指定した状態で、「オペレーティングシステムの一覧を表示する時間」のチェックは外さないこと、時間設定を0秒にしないことが大切です。これに従わないと、ブートマネージャを飛ばして自動的にXPが起動されるようになり、Vistaを選べなくなります。このようになった場合、Vistaを既定のOSに戻すのはかなり難しいようです。(コマンドプロンプトでMS-DOSのコマンド操作をする必要があります)
<デュアルブート参考情報> 以下は、XPとVistaのデュアルブートに関連する情報を、Googleで調べた内容です。その他、参考になりそうな情報がありましたら教えてください。 (1)XPとVistaのインストール順序 私がやったように、XP→Vistaの順でインストールするのが一般的です。逆に、Vista→XPの順でインストールすると、XPのインストーラの変則動作で、Vistaが起動しなくなってしまいます。その修正方法を含めて、XPを後からインストールする手順を紹介します。 (2)Vistaの復元ポイント XPとVistaのデュアルブート構成でXPを選択すると、次にVistaを起動したとき、Vistaの復元ポイントが無効になってしまうという現象が起こります。この現象の解決方法は、現段階では?のようです。 (3)デュアルブート環境からVistaを削除する方法 Vistaをインストールしたけれど、全面切り替えにはまだ時期尚早ということで、Vistaを削除してXPマシンとして使い続けたいときの手順です。 (4)デュアルブート環境からXPを削除する方法 デュアルブート環境でしばらく使ってみて、Vistaへの乗り換えを決断した方への提案です。HDDからXPを削除する方法です。 (5)WindowsのDSP版 Windowsの販売形態は、通常版とアップグレード版の2種類があります。これらは「製品版」(パッケージ版)と呼ばれ、Microsoftのサポートが保障されます。 これに対して「DSP版」(DSP:Delivery
Service
Partner)と呼ばれる、メモリやフロッピーディスクなどとセットで、しかも「製品版」よりかなり安価で入手できるものもあります。
DSP版はパソコンショップのサポートしか受けられませんが、この利用法も挑戦する価値があるかもしれません。ちなみに、DSP版は古くはOEM版(OEM:Original
Equipment Manufacturing)と呼ばれていました。
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