■ WindowsXPの自動再生 (2008年03月01日)
Windows 95以降、CD/DVDドライブにCD-ROMや音楽CDを入れると、自動的にプログラムのインストールが始まったり、音楽を再生したりする「自動再生」という便利な機能が使われてきました。WindowsXPからは、自動再生の対象を従来の内蔵CD/DVDドライブから拡張して、外付けのハードディスク、USBメモリ、デジカメのメモリカードなど、すべての外部記憶メディアを対象にしました。
ただ、USBメモリを差し込むたびに、機能選択の画面が出てその操作が面倒だ!
WindowsXPの自動再生など要らぬお世話だ! という人も多いようです。今回は「自動再生」の功罪を考えてみます。
<自動再生とは>
従来の自動再生は、内蔵のCD/DVDドライブを対象にして、「autorun.inf」というテキストファイルに起動したい実行ファイルを記述して、自動実行するようにしています。自作の写真CDや音楽CDなどは、一般に「autorun.inf」がありませんので何の動作もしません。
これに対して、WindowsXPの自動再生は、その対象がすべての外部記憶メディアに拡張されただけでなく、メディアの中にどんなファイルが入っているかを検索し、写真・音楽・映像などの場合に分けて、機能を提示するようになっています。
具体的には、ドライブの起動の都度、下図のような機能選択の画面が出て、動作を選択するようになりました。また、外部記憶メディアのドライブを右クリック〜「プロパティ」画面の「自動再生」タブで、そのドライブのファイルの種類に対して動作を前以て設定することもできます。
例えば、デジカメのメモリカードをパソコンに接続してみましょう。メモリカードが自動的に認識され、下図のような機能選択ウィンドウが現れます。そして、このウィンドウに表示される機能を任意に選ぶことができます。ただ、必ず何らかの操作が必要な上に、ファイル数が多い場合には、メディアを検索するのに時間がかかってしまいます。こんな画面が要らん!という人が多いのです。

繰り返しますが、Windows 95以降続いてきた従来の自動再生は、内蔵のCD/DVDドライブにCD-ROMや音楽CDを入れると、自動的にプログラムのインストールが始まったり、音楽を再生したりする単純ながら便利な機能でした。
これに対して WindowsXPの自動再生は、今までの機能に加えて、すべてのメディアに対して、メディアの挿入時に、どのように動作させるかを決める仕組みが追加されました。例えば、USBメモリやデジカメのメディアを差し込んだ場合などは、リムーバブルドライブとして認識されて、差し込む度に上記のような機能選択ウィンドウが表示されて目障り?です。多くの方が「キャンセル」ボタンを押している? のではないでしょうか。
この自動再生を禁止したい場合は、そのドライブの「プロパティ」〜「自動再生」タブで、すべてのコンテンツタイプについて「何もしない」を設定できます。しかし、メディアをスキャンして上記のウィンドウを開くという動作は必ず実行してしまい、これに時間がかかるなど使い勝手はよくありません。
これまでのWindowsと同じように、WindowsXPでも Shiftキーを押したままメディアを挿入すれば自動再生は実行されませんが、何とも厄介な機能という一面はあります。
(注)リムーバブルドライブ(Removable Drive)
記憶媒体(メディア)が取りはずし可能な記憶装置のことで、「フロッピーディスク」「CD/DVD」「USBメモリ」「SDメモリ」などのドライブがあります。ハードディスクのように通常取りはずしできないものと対比して、リムーバブル(取り外し可能な)ドライブと呼び、1台のドライブでメディアを入れ替えて使うことができます。
リムーバブルドライブで使うメディア(CDやUSBメモリなど)のことを「リムーバブルメディア」または「リムーバブルディスク」といいます。 デジカメをパソコンとUSBケーブルでつないだ場合も、リムーバブルドライブとして認識されます。
<WindowsXPの自動再生を無効にするソフト>
どうせなら、WindowsXPの自動再生は無効化した方がすっきりすると考える人は多いのではないでしょうか。いろいろ調べますと、「Tweak UI」で無効化の設定ができることがわかりました。これはマイクロソフト社が無保証で提供しているユーティリティ群「Power
Toys for Windows XP」の一部です。
かの有名な「窓の手」と同じようなソフトですが、「窓の手」にできない「ドライブの自動再生のオン/オフ」などができます。ただし、Microsoft
が作成しているとはいえ、サポートがあるわけではないのでカスタマイズは自己責任で行ってください。
まず、Tweak UI本体を Microsoftのページからダウンロードします。ページ右側下方の、下図「TweakUI.exe」のところからダウンロードします。実際のファイル名は、「TweakUiPowertoySetup.exe」です。

次に、むっちゃんのページの「PowerToys」のページから日本語化キットをダウンロードします。ページ下方の、下図「Tweak
UI Ver2.10」のところからダウンロードします。

日本語化キットの圧縮ファイルを解凍して、そのフォルダの中に本体の「TweakUiPowertoySetup.exe」を入れます。下図のようなファイル構成となります。そこから日本語化キットの「TweakUiPowerToySetupJ.exe」を実行します。注意として、実行するのは本体の「Setup.exe」ではなく日本語化キット付属の「SetupJ.exe」です。
メッセージ通りにインストールすれば、最後に「日本語化が終了しました」というダイアログが表示されます。

<Tweak UI のカスタマイズ>
Tweak UI を起動して、左側のメニューから各設定を変更します。左側メニューの「マイコンピュータ」〜「自動再生」〜「ドライブ」と開くと、各ドライブごとに自動再生の有効・無効を設定できます。デフォルトではすべてのドライブがチェックされ有効になっています。自動再生を止めたいドライブは、チェックを外します。

さらに、「自動再生」〜「種類」では全体的な設定が可能です。CD/DVDを挿入しても自動再生させない設定、または、リムーバブルドライブの自動再生の抑止する設定ができます。デフォルトではどちらもチェックされて有効になっています。(ここでは、CD/DVDドライブは、リムーバブルドライブの範疇には入らないようです)

「ドライブ」と「種類」の設定は重複していますが、そのいすれかを無効にすれば自動再生は無効になります。 私の場合は、上2つの図のように設定しています。すなわち、内蔵のCD/DVDドライブ(E,Hドライブ)は自動再生させて、バックアップ用の外付けハードディスク(Mドライブ)の自動再生は、「ドライブ」でそのチェックを外して止めています。また、USBメモリ(Gドライブ)は、「種類」の「リムーバブルドライブの自動再生を有効にする」のチェックを外して禁止しています。
その他、様々な設定項目がありますが、あまりよく解らない設定は弄らない方が無難です。一度に多くの設定を変えると混乱する可能性もあるので、少しずつカスタマイズして自分の最適な設定にしてみてください。
<自動再生するオリジナルCDの作成>
従来の自動再生の仕組みは、CDに記録されている「autorun.inf」というファイルの情報をもとに、CD内の特定のファイルをCD挿入と共に自動実行するようにしています。これを実現するには、「autorun.inf」というテキストファイルに起動したい実行ファイルを記述して、自動起動するCDのルートに書き込みます。
自分で作成した音楽CDや写真CDに、自動再生の仕組みを簡単に作るフリーソフトがあります。「autorun.inf 作成ウィザード」(atrunset.lzh)です。ウィザードに従って入力するだけで、自動再生するオリジナルCDができあがります。さらに、CD-R/RW 内に複数のファイルを保存する場合など、ドライブアイコンの右クリックメニューから再生ファイルを選択できるようにするといったことも可能です。
|