パナソニック松愛会京都支部

●  京都・学ぶ会 活動報告  ●

☆ 「京都・学ぶ会」 第40回例会を開催しました

「藤原道長の栄華と紫式部」

●講 師:       朧谷 寿様(同志社女子大学名誉教授)
●テーマ:       「藤原道長の栄華と紫式部」
●開催日時&場所: 2017年11月27日(月)、ラボール京都・第8会議室
●出席者数:      54名

 

 まず、西脇幹事から諸注意の連絡と新入会員の紹介がありました。次に藤川会長から朧谷様の経歴紹介の後、早速講義が始まりました。

 朧谷寿様は現在、同志社女子大学名誉教授として、また古典の日推進委員会アドバイザーとしても活躍されています。著書もたくさんあります。「清和源氏」(教育社)、「王朝と貴族」(「日本の歴史」6)(集英社)、「源氏物語の風景」「平安貴族と邸第」(吉川弘文館)等です。

 藤原道長の住んでいた土御門殿から説明されました。土御門殿は御所の中にあります。道長は一条天皇に中宮彰子を妃として送り込み、摂関政治を実現しました。当時の資料をもとにして大変生々しく解説いただきました。空前の権力を握りましたのはご承知の通りです。

 例えば道長の自筆の日記であるとされている「御堂関白記」などを参照されて解説いただきました。当時の貴族は皆、日記を書いていたようです。暦の余白に書き記したものです。宇治の平等院で有名な子息の頼道も書いていたはずですが記録として現在は残されていません。

 藤原実資の日記「小右記」には有名な道長の句「此の世をば我が世とぞ思う望月の欠けたることも無しと思えば」の記述も見えます。ちなみに「御堂関白記」には宴の記録はありますが、この句の記述はありません。当時の日記により貴族の日常生活を知ることができます。

 平安時代は女流文学者が活躍した時代でもありました。紫式部も「源氏物語」を著し、当時からたくさんの人に読まれました。今日、自筆本はありませんが、写本はたくさん残っています。

 紫式部や清少納言などの女流作家は中宮に仕えた女房であり、多くは国司、地頭階級の教養を備えた子女でした。中宮彰子に仕えたのは紫式部でした。藤原道隆の娘の中宮定子に仕えたのは清少納言です。2人は相反する性格で、紫式部は清少納言に激しく嫉妬したと思われます。紫式部日記に見えます。道長が噂を聞きつけて紫式部を彰子の女房に抜擢しました。もし、道長が抜擢しなければ「源氏物語」もなかったことになります。

 最後にプロジェクターを使用して、映像で分かりやすく道長が創建した法成寺や、道長が住んでいた土御門殿、自筆の「御堂関白記」などを説明されました。

 この京都の地でかっては藤原道長が闊歩したのは、我々京都人としても大いに感慨深いものがあります。女流文学に偉大な足跡を残した紫式部や、清少納言が活躍した時代に、しばし耳を傾け、ここ京都の地から思いをはせました。

 

 

 

 

 

受付に

西脇幹事の諸注意

新会員の紹介

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤川会長の講師紹介

朧谷寿様です

ご講演が始まりました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆熱心に聞いています

後方より望む

ご講演は佳境です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御堂関白記

たくさんの資料を準備されました

源氏物語絵巻の紹介

 

 

 


 

☆ 「京都・学ぶ会」 第39回例会を開催しました

 

 

「和鏡について」

 

 

  ●講 師: 山本 晃久様(鏡師、(株)山本合金製作所)
  ●テーマ: 「和鏡について」
  ●開催日時&場所: 2017年9月11日(月)、ラボール京都・第8会議室
  ●出席者数: 48名

 今回の講師は、歴代の講師の中で2番目に若い41歳の、鏡師・山本晃久様から普段余り馴染みのない「和鏡について」お話しを伺いました。龍谷大学・文学部を卒業後, 家業である国内で唯一手仕事による和鏡・神鏡・魔鏡を製作する山本合金製作所に入り、祖父の三代目山本凰龍に師事して、伝統技法を受け継ぎ、父四代目と共に、全国の社寺の御霊代鏡(みたましろきょう)や御神鏡の製作や博物館所蔵の鏡復元に携わっています。安倍首相がバチカン訪問時に、ローマ法王に献上した切支丹魔鏡の製作にも携われました。

 「鏡師の仕事」について、社寺に祀られる御神鏡の新規製作と修復(磨き直し)の仕事があり、従来は神具店・仏具店・装束店からの注文が主であったが、最近は社寺や博物館から直接注文が入るようになったとのことです。
 「鏡の歴史」は、古墳時代に大陸から銅鏡が入り、平安時代に日本っぽくなり、魔除けから神鏡へ、更に実用的な鏡となり、時代を追って工法が発展し、鎌倉時代に和鏡が完成され、江戸時代には一番鏡師が多くなり、円鏡から柄鏡となり、江戸中期にオランダからガラス鏡が入り、明治期に入ると遂に銅鏡の歴史が閉じることになります。
 「工房の歴史」は、江戸末期に金森家に仕えた初代石松(慶応2年)が御神鏡の製作に従事したのが始まりで、晃久さんで五代目となります。終戦後、仕事が激減しますが、職人の減少や共同鋳物工場に設立や、諸々の苦労を重ねられ、現在国内唯一の手仕事による和鏡の製作を続けて来られました。現在、鏡が4〜5割、残りが仏具の製作をされています。
 「鏡作りの工程」では、材料は銅と錫と亜鉛の合金で、箆(へら、200種以上)で模様を描き、鋳込み〜銑切削〜砥石砥ぎ〜炭砥ぎ〜メッキの工程を経て完成品となります。三代目の言葉として、「一人前になるのに30年かかる」「ええ仕事を心掛ける」が紹介されました。
「魔鏡」については、持参された現物で、二重構造になっていて光を当てるとキリスト像や神仏が浮かび上がるのを、驚きを持って拝見しました。

 「これからの仕事」として、取り組んでおられることの紹介が色々とありました。
現在の業界が抱える問題や課題、求める展望像を熱く語られました。主な取り組みとしては、「オープン工房」、「アーティストとの協業」、「デザイナーや建築家との協業」、「インターンシップの受け入れ」、「展示会での発信」、「社会と関わるプロジェクト」を、具体的な事例を挙げて説明されました。そこには単に伝統工芸を引き継ぐだけではなく、あらゆる可能性を探りつつ、‘次世代へのバトン’をどのようにして手渡すかを真剣に考え行動に移されているかを窺い知ることができました。
山本様の今後の益々のご活躍を大いに期待しつつ、激励の拍手を送って講演会を終了しました。

                                                         以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品が展示されました

近づくときれいです

西脇幹事の諸注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森様が霊山歴史館の館長へ

藤川会長の講師紹介

講師の山本晃久様

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご講演が始まりました

熱演されています

魔鏡の説明

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沢山の資料をご用意されました

魔鏡の実演

熱心に説明されました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展示作品を見守る会員

後継者についての質問

惜しみない拍手で終わりました

 

 

 

 

 

 


 

☆ 「京都・学ぶ会」 第38回例会を開催しました

 

 

「古事記ー大和政権と出雲」 

 

 

   ● 講師     吉村孝史様 (パナソニックOB、大阪環境カウンセラー協会副理事長)
   ● 開催日    2017年7月24日(月) ラボール京都 第8会議室
   ● テーマ    「古事記ー大和政権と出雲」 
   ● 出席者数  46名

 今回の講師の吉村孝史様は元パナソニックOBで、現在は大阪環境カウンセラー協会の副理事長をされています。さらに近畿大学で講師もされています。パナソニックでは主にエアコン(事)で活躍されました。古事記を中心として、さまざまな分野に話は及びました。

    神話のない民族は滅びる

 これは吉村様が講演を通じて度々、口にされていました。日本には出雲の神話があります。長い歴史がある民族は滅びないということでしょうか。まず日本の良いところを列挙されました。日本では災害時でも整然と列を並び世界を驚かせたのは記憶に新しいところです。日本では当たり前のことが世界では稀なことがあります。忘れ物は戻ってくることが多いですが、これは世界では稀なことです。無人の販売機もあります。日本では性善説が普及しています。

 古事記には日本人の心があります。また古い地名には歴史が刻まれています。
同時代に書かれた日本書記は中国向けに正史として書かれたものです。ここが古事記と違うところです。向日神社、大原野神社は小さな神社ですが、長岡京を守ってきた大きな歴史を秘めています。

 女性天皇と女系天皇の違い、山本七平の日本教やドナルドキーン、ラフカディオハーン、神武天皇の東征ルート、古事記の世界観にも話が及びました。これを機に古事記の神話に描かれた時代についても勉強したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受付にて

吉村様と西脇幹事

藤川会長の講師紹介

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後ろから望む

吉村孝史様

講演の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たくさんの

資料を

ご用意下さいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古事記の世界観

質問

推薦図書

 

 

 

 

 

 


 

☆ 「京都・学ぶ会」 第37回例会を開催しました

 

 

「日本人の心と知恵と美意識のある暮らし」 〜ふろしきスタイル〜

 

 

   ● 講師     山田悦子様 (山田繊維(株)/ふろしき「むす美」取締役・広報部)
   ● 開催日    2017年5月29日(月) ラボール京都 第8会議室
   ● テーマ    「日本人の心と知恵と美意識のある暮らし」 〜ふろしきスタイル〜
   ● 出席者数  52名

講演に先立って、学ぶ会の総会が開催されました。
森岡会計より、前年度の会計報告と今年度の方針が示され、すべて承認されました。

山田悦子様は山田繊維(株)にてテキスタイルデザイナーとして活躍されています。ふろしきの魅力、日本文化のすばらしさを伝えるために「ふろしき講習会」を開催され、日夜奔走されています。NHK「おしゃれ工房」、「まる得マガジン」などメディアでも活躍されています。また、「ふろしきスタイル」(NHK出版)、「ふろしきハンドブック」(誠文堂新光社)など多数の著作があります。

 今回は山田様をお迎えして、ふろしきの歴史、その魅力、そして実用的な使い方なども教えていただきました。
まず、ふろしきでお祝いの品物を包む方法です。ふろしきは正方形ではありません。生地の表裏上下もあります。柄も意識する必要があります。サイズは約10種類もあります。素材も絹、綿、ポリエステル、レーヨンなど様々です。
お祝いの品を包むときには柄にも注意して相手に失礼のないように包む必要があります。実際にお祝い箱を用意され、教えていただきました。
ふろしきには日本人の古今の知恵が盛り込まれています。まず、包み布としての働きがあります。「包む」と「結ぶ」の組み合わせにより多彩な用途が開けます。ハンドバッグにもなります。日常の市場で使うエコバッグにもなります。また、風よけ、雨よけにもなります。究極の汎用の包み布です。

ふろしきの結び方は「真結び」と「ひとつ結び」の2種類です。
それらの特徴、ほどき方なども実習できました。こつが分かればすぐにほどけます。また、会場にはビン類も用意され、ビン1本、2本をふろしきで包む方法も教えていただきました。

ふろしきは身近な存在で各家庭には一つや二つはあります。今まであまり知らなかった利用法等を今日は教えていただきました。まさに日本人の知恵と文化が凝縮されています。これを機にふろしきを活用したいと思いました。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森岡会計による総会の説明

藤川会長の講師の紹介

西脇幹事の諸注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会員の紹介新入

講師の山田悦子様

ご講演が始まりました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お祝い品の包み方

ふろしきの使用方法

大ふろしきです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず見本を!

うまくできました

2本ビンの包み方の説明

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2本ビンを包めました

質疑応答

質問の説明

 

 

 

 

 

 


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