同好会活動アーカイブ

パナソニック松愛会京都支部

● 京都・学ぶ会 活動報告 ●

第44回 「京都・学ぶ会」を開催しました

「楽しく本を読む方法」

  ●講   師:     小西 徹様(レティシア書房店主)
  ●テ ー マ:     「楽しく本を読む方法」
  ●開催日時&場所:  2018年7月23日(月)、ラボール京都・第8会議室
  ●出席者数:       46名

 小西 徹様は高倉二条下るにある「ブック&ギャラリー レティシア書房」の店主をされています。1954年京都生まれの64歳です。
 講演の前半は、「本と私の個人史」と題して、独立してお店を始められるまでを語られました。本との出会いは関西学院大学社会学部に入学後、友人に辻邦生を推薦され彼の作品を通して文学を学ばれました。在学中、一年間カルフォニア大学に遊学されました。
 卒業後、一時輸入レコードの商社に就職されましたが、2〜3年で京都のレコードチェーン店に移り、そこを人気店にされ、更にその書籍部門の立ち上げに携われました。続いて、請われて流通系企業傘下の書籍グループに移られ、南草津に300坪の大型書店を立ち上げられ、書店運営を任されました。そして書店業界の不振(雑誌、マンガの売り上げ不振、ネット販売の増加)に伴い56歳で早期退職に踏み切られ、念願の個人書店を立ち上げられました。その背景には、書店業界に新しい動きがありました。街の本屋が大型店の進出により淘汰され大変少なくなる中で、個性的な書店やセレクト書店があちこちに増加して来ました。例えば、恵文社、誠光社、善行堂、ウララ(沖縄)、徒然社(岐阜)、マヤルカ(こけし)などです。この間の波乱に満ちた成功と苦労の話は、業界の裏話もあり大変面白く聞かせていただきました。

 小西様のその後の人生に影響を与えた作家を三人紹介されました。星野道夫(熊の親子で有名な写真家)、宮沢賢治、池澤夏樹(「言葉の流星群」)です。

 「レティシア」とは、フランス映画「冒険者たち」のヒロインの名前で、小西様の最初の愛猫の名前でもあります。面白い町の書店を目指して立ち上げられ、新旧の本と「ミニプレス」(自費出版)、中古CDなどを扱われ、ミニギャラリーも定期的に開催されており、遠方から本とレティシア書房を愛するマニアが訪れます。

 講演の後半は、「読書の楽しみ」について話されました。読書嫌いの原因の一つとして、読書感想文が悪い影響を与えたのではないかと指摘され、最後まで読まねばならないことは全くなく、自分に合った好きな作家を見つけることが重要で、併せて自分の本屋、信頼できる書評家を見つけることが大事と話されました。読書によって、豊かな気持ちを味わい、新しい世界を体験できるのと、日本語の豊かさも知ることができ、自分の思想形成にも役立つと説かれました。「積読」は、本好きの醍醐味でもあり、本が呼んでくれるのを待つのが愉しみでもあります。「電子書籍」の上手な活用、総合書店の役割は終わりダウンサイジングした書店が生き残る時代、古書を中心としたセレクトショップ(他の商品とのコラボ店)の登場などの話題も提供されました。今や本を本屋で買う時代は終わったのかも知れません。

 その他の話題としては、全国紙があるのは日本だけで、アメリカには全国紙はなく地方紙しかありません。その違いを知ること肝要です。
現代では全集は売れません。書店の悩みは、万引きや盗撮の被害が多いこと、書店の利幅が少ないこと。

Q&Aでは、本や雑誌などの処分方法について詳しく教えて頂きました。本などの最終移送先は、廃棄処分されるか陸前高田にある図書館であることを知りました。但し、バーコードが付いているものでないと引き取られません。 
 本好きにとっても、今まで本に余り興味のなかった人にとっても、これからの人生の中で、本や本屋との付き合い方や読書について考えさせられる大変有意義な講演でした。

「最近のお薦め本の紹介」
  ・松家仁之「光の犬」           北海道の三代に亘る家の長編小説
  ・安藤裕介「本のエンドロール」     印刷会社に勤める青年の本づくりの話
  ・田尻久子「猫はしっぽでしゃべる」  熊本の小さな本屋の店長。池澤夏樹・村上春樹が訪問。
  ・原民樹「原民樹童話集」        原爆の詩で有名な作家
  ・小山田浩子「庭」             短編集
  ・長田弘「小さな本の大きな世界」   詩人の絵本

  ・その他:夏目漱石「夢十夜」マンガ本、「黒(闇)手塚治虫」、赤塚不二夫、マンガミュージアムの紹介。

 

 

 

 

 

会員が集まってきました

西脇幹事の諸連絡と講師紹介

小西徹様です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たくさんの

書籍を持参されました

講演が始まりました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前からの講義風景

推薦図書です

話に乗ってきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佳境です

後ろからの講演風景

質問に答えられる小西様

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休憩時に

書籍・雑誌を見る会員

拍手をたくさん受けられました

 

 

 


第43回 「京都・学ぶ会」を開催しました

「おばあちゃんの風気(KAZE)」

〜日常の現場主義から『MONO・HITO創りと手仕事』〜

 

  ●講 師: 大鹿 潤一様 ((株)エイ・アンド・ディ代表取締役、『極・ふ・つ・うの数寄MONO建築家』)
  ●テーマ:  「おばあちゃん風気(KAZE)」 〜日常の現場主義から『MONO・HITO創りと手仕事』〜
  ●開催日時&場所:  2018年5月28日(月)、ラボール京都・第8会議室
  ●出席者数:       51名

 講師の大鹿潤一様は大阪で生まれ、近畿大学で建築を学ばれました。一時は松下電工に入社され、その後、1989年に独立して建設会社の(株)エイ・アンド・ディを設立されました。
 ほ・ん・ま・も・ん(本真物)を追求する「極・ふ・つ・うの数寄MONO建築家」と自ら称して、日常の現場主義から「MONOHITO創りと手仕事」と題して講演されました。

 講演の前半は、「a+d 十力」というタイトルで、日常の仕事の現場で実践されている‛10の力’について説明されました。洞察力、提案力、監理力、見極力、仕入力、独創力、チューニング力、技(WAZA)、回顧力、八挺力です。
 「エイ・アンド・ディ」では多くの職人に恵まれましたが、この職人との出会いは運命的なものでした。その後の彼の人生の方向付けにも多大な影響を及ぼしました。WAZA(技)を持つ職人を大切にして,人間の持つ本来の温かい気持を建築に打ち込むことを信条として今日までやって来られました。

 おばあちゃんがうちわであおいでくれたやさしい風が建築の空間でも必要だと説かれました。一貫して、現場主義を貫かれ、お客様ととことん接してこだわりのある家を、30年来建築して来られました。
 特に彼の建築に対する考えと姿勢、そして職人の技のおかげで、商売は順調に推移し、業界でも名を知られるようになりました。人間の温かい気持ちを生かした、おじいちゃん・おばあちゃんの風を感じる家づくりを目指して来られました。
 納得できないところは徹底してやり直しされました。その結果、お客様の信頼も得て、順調に業績を伸ばすことができました。お客さんにも可愛がられ、自分の思うところにもとことんこだわって、松下とのつながりのお蔭もあり、独立して3年目で注文建築も受注できました。

  講演の後半はドイツのポルシェとの出会いについてです。大鹿様はポルシェの愛好家としても知られていますが、実際に日本の輸入販売元としても活躍されています。
 若いときにポルシェ928を購入されて、乗った瞬間に日本車とは全く違うことに感動され、以来続けて同じタイプの車を10台も乗り継がれたそうです。彼のポルシェへの傾倒ぶりは尋常ではなく、熱い男のロマンを感じました。
 ポルシェは大量生産品ではありません。一車ごとに手創りで生産され、職人のこだわりの塊です。まさに彼の仕事に通じるものがあります。
ポルシェの哲学に惚れ込み、そこから彼独自の『道』の創造をなせる仕事をしなければ・・・と締めくくられました。最後に、天上の茶室『宙庵』(SOLAAN)を創庵したので、近くにお越しの節はお立ち寄り下さいと紹介がありました。 今回の講演には、映像映写のアシスタントとして奥様も同席され、最後に挨拶も頂きました。

 講演終了後に2018年度の総会が開かれました。森岡会計から2017年度の会計報告があり、満場一致で承認されました。

 

 

 

 

 

西脇幹事の諸注意

藤川会長のプロフィール紹介

講師の大鹿潤一様

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講演が始まりました

職人の話です

建築例です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後半が始まりました

ポルシェの説明

後ろから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポルシェです

ポルシェのエンジンです

あぶない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近茶室を建築されました

最後に奥様もご挨拶

総会の様子

 

 

 


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