向日葵の咲く星の里山、穂谷

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 ヒマワリ畑の写真を見るといつも同じような印象をうけます。見事に同じ向きに咲いていることが一因です。ヒマワリは向日性があり、成長期の葉および茎頂は太陽の動きを追いかけ、夜間にもとに戻り夜明け前には東を向くようです。そして、開花が完了した全開の花は、追随性を失くし東向きに固定されます。 

 この性質をヒントに合成物質を開発し、太陽光発電の効率化に応用するというアイデアが有ります。自然界の仕組みから学んだことを技術開発に活かす、バイオミミクリー(生物模倣)という言葉が好きです。2030年を目標とするSDGsという困難な取り組みに、欠かせない手段の一つだと思います。

 穂谷では、毎年ヒマワリやコスモスを咲かせて市民を楽しませています。2019年に見た黄色に染まったヒマワリ畑は、印象的でした。以前、「はやぶさ」が話題になった時、穂谷の公民館に小惑星イトカワの名前の由来となった糸川博士の資料が、数多く保存されていると知りました。(ここを参照してください)また近くにある枚方市野外活動センターには大阪府下最大級の60cm反射望遠鏡を備える天体観測棟が有ります。

 里山から宇宙に至るまで、自然を身近に感じることのできる穂谷で、今年も変わらずヒマワリやコスモスが咲くのでしょうか。安心して、ヒマワリ畑に立ち、自然の驚異の仕掛けを実感するとともに、はやぶさがイトカワへ旅したロマンに思いを馳せることができる日が早く来てほしいものです。

2021/9/12 HP作成:石田 

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