第46回 夢中人紹介  松本 正幸さん

 まつもと まさゆき

 

“ 陶芸に魅せられ、常に新しいものに挑戦し向上心を持ちボケ防止 ”

枚方市香里園山之手町在住
2022年1月22日投稿

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1. 取材訪問

松本さんご自宅の窯工房(香楽窯工房)

 今回の夢中人は、向上心が人一倍旺盛で常に新しい作品を求めて作陶されている松本 正幸さん(10班)をご紹介します。
 コロナ禍で松愛会支部行事や同好会活動の自粛が3年目に入り、ストレスが溜まる毎日が続いています。感染対策をした上で取材メンバーも半減し、枚方市香里園の高台にある松本さんのご自宅を訪問しました。ご自宅からの展望は遠くに北摂の山々を望むことができるとても環境の良いところです。
 作品展示ルームには ” ひらかた工芸展 ” に出展された作品をはじめ、松愛会陶芸部展示会出展作品や未公開作品が整然と並べられ、別世界に迷い込んだような気分の中、作品を撮影後、取材を開始しました。なお、掲載記事はご本人が記述されたものを基本にしています。

2. プロフィール

  • 出身地は大阪で1969(昭和44)年入社、テレビ事業本部に配属されました。
  • 9年間のテレビ開発設計に従事後、ビデオ事業部技術部に転籍、開発設計に従事。6時間ビデオ、10万円ビデオなど基幹商品の開発設計を担当、多忙な日々を過ごしました。
  • 1992(平成4)年 ビデオの主力工場の岡山工場責任者として赴任、2年間の工場経営を体験後、門真に帰り技術部長、企画部門を含めた技術統括を担当、その後ビデオ事業部の責任者を担当しました。
  • 2002(平成14)年11月に新分野のCATVの事業に転籍、大阪セントラルケーブルテレビの社長に就任、その後7つのケーブルテレビ会社を統合し、ケーブルウェスト(株)を設立し、初代の社長に就任しました。
    2007(平成19)年 ケーブルウェストをJCOMに売却、関西のJCOMのCATV会社を統合、JCOMウェストを設立し、社長に就任、2012(平成24)年まで5年間経営責任者を勤め定年退職となりました。
  • 2012(平成24)年 日本ケーブルテレビ連盟の専務理事に就任し、4年間東京にて勤務後、2016(平成28)年 69歳まで現役として仕事をしました。
  • 現役生活47年を通じて、常にホット商品にかかわり、また CATVという分野を体験し、Panasonicでは築くことのできない人脈をつくることができ、充実した会社生活を送ることがことができ、感謝でいっぱいです。
  • 2016(平成28)年に現役をリタイア後、2017年5月に松愛会陶芸部に入会、2017年5月から枚方南支部の支部役員、2018年5月から2021年4月まで副支部長、2021年5月からは顧問としてお世話をさせていただいています。
 

3. 陶芸への関心と動機

 69歳で完全リタイア後、これからゆっくりしながらゴルフ、釣り、旅行等をマイペースで楽しもうと考えていました。Panasonicの先輩友人から ” 陶芸 ” はどうかと誘いを受け、友人の陶芸サークルに体験入門しました。初めての作品は信楽のゴルフ場に飾ってあった狸の置物を見よう見まねで作り、出来栄えは自分としては結構、満足のいくものであったことを覚えています。その作品を契機に陶芸にのめり込みました。
 もともと小さいころからものを作ることが大好きで、プラモデル、ラジオの制作など勉強より、ものを作ることに興味があったように思います。

 

4.現在の陶芸活動

<所属グループ>

  1. 松愛会陶芸部 :2ヵ月に1回の勉強会と年1回の展示会
  2. 御殿山生涯学習センターサークル 土の子 :月2回の作陶
  3. 枚方工芸会 :2019年4月 会員に推薦され、承認を得て会員になる。年1回の展示会

 独学、我流で5年間陶芸を楽しんでいます。ただ向上心は人一倍旺盛で ” 常に新しい作品を求めて” 作陶しています。
美術館、窯元、展示会等を見学、すばらしい作品を見ることで、その作品の手法、釉薬の研究、本焼きの仕方、ネットでの情報収集などにより陶芸知識の習得に努めています。
 自分の手で思うように造りたいと感じ、2017年5月 自宅に電気窯、電動ロクロを購入し、香楽窯工房として本格的に作陶を開始しました。自分で窯とロクロを持ったことにより、一般の方の作陶ペースに比べて相当早く、一般の人の2倍の早さで作陶できたように思います。今年で陶芸を始めてから5年半になりますが、仲間からは作陶レベルの上達の速さには感心されています。

※松愛会陶芸部は ” こちら ” をご覧ください。

5. 陶芸の魅力

 なかなか自分の思ったような作品には仕上がりませんが、時には自分の想像以上にでき上がることがあり、そのときの感動は大変驚き嬉しいものです。
 作陶での形状はほぼ思う通りのものができますが、釉薬を掛け本焼き後にはなかなか思うようにはいきません。陶芸は ” 釉薬と焼成による変化 ” が魅力です。釉薬の二重掛け(2種類の釉薬を掛ける)による窯変が魅力で、本焼き終了後に窯出しをするときは、出来栄えに対する不安と期待に常に興奮します。

6.陶芸を志す人への助言と今後の活動目標

 最近、陶芸を志す人は少ない状況です。陶芸サークルも高齢化し活動を休止するケースもあり残念な状況です。お声がけいただければ一緒にやりたいと思います。(問い合わせ連絡先は下記)
 陶芸はかなり奥深い工芸です。常に向上心を持ち、根気強く取り組むことが求められます。自作の皿やカップで料理を食べたり、コーヒーを飲むとなかなか美味しいですよ。
 2021年の第24回ひらかた工芸展には約2,000人強の方に見ていただきました。50年の伝統のある工芸展への出展に向け、新しい作品に挑戦したいと思います。
 陶芸を始めたときに、最終的には個展を開けるようなレベルになればと思っていました。現在、作品数、作陶レベルは開催可能かと思いますが、準備などを考えたとき体力的にもきついような気がして思いきれません。

※第24回ひらかた工芸展は ” こちら ” をご覧ください。

◇ 香楽窯工房の連絡先
 松本 正幸

  
 

《松愛会陶芸部展示会への出展作品》

《ひらかた工芸展への出展作品》

《未公開作品》

 

<投稿:松本、HP作成:徳田>

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