2010 社会見学会『大阪市立科学館』

プラネタリウムと全天周映像鑑賞

2010年7月1日(木)

 2010年度社会見学会は、中之島地区に新設された「大阪市立科学館」を、参加者91名で訪問した。1937年(昭和12年)に大阪四ツ橋に登場した「電気科学館」は、日本で最初のプラネタリウムを備えた科学館で、大阪人には何かと想い出の多い場所でもある。
 筆者は中学時代に愛知県から大阪市へ転宅した直後に見学し、満天の星を本物以上に美しく再現する驚きを今も忘れていない。 長じては格好の「デートスポット」でもあり、父親になってからは子供達を連れて遊びに来ているが、その後はご無沙汰で、今回の中之島新館は初めての見学である。

 

★第1部 プラネタリウム

 見学当日の夕刻から翌朝までの、星の見え方の変化について、いくつかの星座パターンも投影しながら、分りやすく解説された。ドーム天井を見易くする心地良いリクライニングシートと、適度な暗さで眠気を催す方もいて、後半の少し難解な「ブラックホール」の話になると、いくつかの「いびき」も聞かれた。
 光を飲み込む「ブラックホール」が、なぜ見えるのかが少し理解できたと思う。

 

参加者一同

 

★第2部 全天周映像(オムニマックス映画)

映画のチラシ

 2003年に日本が打ち上げ、先般7年ぶりに帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の物語である。 (映画は、地球への帰還を待つ所で終わっている)
 「はやぶさ」に関しては、今回の見学会募集時には、世話役も含めおそらく知らない方が多く、本日では誰もが知っているという何とも「タイミング」の良い企画であった。 ナレーション(俳優の篠田三郎)も音楽も素晴らしく、感動の名作であった。
 科学館の学芸員の方が、オーストラリアに出向き、地球帰還カプセルを回収した現地の様子や、学芸員本人が撮影したビデオ映像の紹介も特別に追加され、よりインパクトの高い演出がされていた。
 小惑星「イトカワ」の物質が首尾よく持ち帰られていて、太陽系の秘密解明に役立つことを心から祈念したい。

◇レポータ:吉川  ◇写真:梅原、金箱、吉川、鬼頭、日垣

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