(オンライン)茶道同好会 6月例会(第49回)8名参加です

画像をクリックすると拡大表示します。「<」や「>」ボタンを押すとグループ内で次々と連続表示します。 茶トップへ

<第49回例会(Skype)>  2020.6.24(水)

次回開催予定:2020.7.15(水)

 今月の稽古もオンライン茶会になりました。客はそれぞれ自宅におり、亭主が点てたお茶をいただくことができません。お茶は本来 ”三密” の文化ですが、今回は大友さんと宮澤さんが周到な準備をして、オンライン「炭点前」を披露してくれました。
 お点前というと ”お茶を点てること” と思ってしまいますが、その前に客に美味しいお茶を差し上げるために、湯を沸かし湯相(沸き具合)を整えることの大切さを実感しました。

 ここからは宮澤さんが寄稿してくれました。
 利休が「茶の湯の上で心得ておくべき最も大切なこと」として弟子に伝えた「利休七則 ※」があります。茶道におけるもっとも原則的な教えとして知られています。その中に『炭は湯の沸くように置き』とあります。これは客に美味しいお茶を差し上げるために、炭の扱いの大切さを諭しています。その手順を一つの形式としたのが炭点前です。
 炉と風炉 それぞれに茶事の懐石前または後に行う「初炭点前」、濃茶の後に行う「後炭点前」がありますが、今回は初炭点前をします。(初炭・後炭は、しょずみ・ごずみ と読みます)

 準備では、風炉の灰型を作っておくことや、炭は洗って乾かしておくなど手間をかける必要があります。お点前では、炭の置き方が悪いと火は消えてしまいます。火箸(ひばし)を使って火が勢いよく起こるまでの時間を考えて、酸素を取り入れる隙間を調整して炭を置いていくことが肝心です。

 大友さんの「炭点前」の解説です(7分)
 

 道具は、大小の炭を入れ、羽箒(はぼうき)、火箸、香合(こうごう)を載せた炭斗(すみとり)と、白い藤灰(ふじばい)に灰さじを載せた灰器(はいき)です。あらかじめ、風炉には3本のよく火のついた下火が入っています。

 初炭点前の手順は、道具を運び出し、羽箒で清めた後 “初掃き”、炭斗の炭を順序よくついで行きます。つぎ終わると “中掃き” し、風炉の灰に灰さじで半月状に突き、その後 ”後掃き” します。最後に香を風炉の中に入れます。香は白檀(びゃくだん)を用います。

 今では稽古時のお湯は電熱器で沸かすことが多いので、湯を沸かす手順の炭点前の稽古をすることが少ないようです。
 オンライン点前の後のおしゃべりでは、今では日常使うことの少ない道具で、名称や所作が難しいという声が聞かれました。

※「利休七則」
 1: 茶は服のよきように点て
 2: 炭は湯の沸くように置き
 3: 花は野にあるように
 4: 夏は涼しく冬は暖かに
 5: 刻限は早めに
 6: 降らずとも雨の用意
 7: 相客に心せよ

 宮澤さんの「初炭点前」のお点前です(12分)
 

 

<第48回例会(Skype)>  2020.5.26(火)

次回開催予定:2020.6.24(水)

 この3・4月はコロナウイルス感染拡大防止のため、同好会活動は自粛していました。今日は全員自宅のパソコンの前に座り、飲み物を用意しての Skypeによるオンライン茶会 にしました。
 各自は回線の向こうの元気な皆さんとお会いして、久しぶりに話がはずみます。Skypeのグループ通話の注意事項の説明から始まり、一人ずつの簡単なスピーチ、本日のハイライト 大友さんのSkypeによる「ライブ点前」、その後改めてお茶の愉しさを語り合って1時間で終わりとしました。
 翌日、大友さんが「ライブ点前」の解説を寄せてくれました。

 2ケ月もお休みしている間に季節は進み、炉から風炉の季節に代わっています。一年ぶりの風炉の平手前をします。点前座には左に風炉、右には宗旦好みの丸卓を据えます。本来は茶道口(亭主の出入り口)で挨拶をするのですが、今日はパソコンを前にしてSkypeによる「ライブ点前」です。パソコンから亭主がたびたびいなくなるのはよくないと判断し、点前座で全てが行えるように工夫し「洞庫」(どうこ)を利用することにしました。
 洞庫は点前畳から亭主が点前しながら、道具類の出し入れができるようにした押入れ式の仕付け棚のことで、元来老人などが用いるものと伝えられていますが棚を外して使用しました。
 道具前での挨拶の後、洞庫から茶巾・茶筅・茶杓を仕組んだ茶碗を取り出し、棚上の棗とともに水差前に2等辺3角形になるように置きつけます。建水も持ち出し一息の後に点前を始めます。

Skypeでグループ会話1

Skypeでグループ会話2

 風炉は柄杓の扱いが置き・切り・引き柄杓と変わります。思い出されましたか?など回線の向こうの客に声かけ。お茶がたちお客に出した後の時間短縮のため替茶碗でお終いにかかります。
 お終いは総荘(そうかざり)としました。薄茶点前で道具を拝見に出さない場合の飾り残しの方法です。お終いの茶筅通しをして水を建水に捨てた後、茶巾で茶碗を拭き清めます。これがお客に対して『総荘をしますよ』の合図となり、お客は道具拝見を乞いません。
 茶巾を入れた茶碗を膝前に置いた後、すぐ茶巾をたたみ直しておきます。水差の蓋が閉まればすぐ棚中央に柄杓の合を伏せて飾り、蓋置は柄杓柄の下地板に置きます。棗・茶碗を持ちひと膝右棚前に寄り、同時に棚天板に飾ります。
 建水を下げ、水次で水を差します。今日は2本柱の丸卓のため、水差の位置そのままで水を差します。帛紗を草にさばき棗前に飾り残して、終わりの挨拶となります。今日の水差は共蓋のため棗前に帛紗を飾りましたが、塗り蓋のときは塗蓋の上に飾り残すことになります。

今月の掛け軸・花・お菓子です。
掛 け 軸 :薫風
・茶室の花:花いかだ、姫ヒオウギ(白と赤)、オカトラノオ
・お 菓 子:水羊かん

 

<第47回例会>  2020.2.19(水)

次回開催予定:2020.3.11(水)

 今月はお稽古の機会が少ない『旅箪笥(たびだんす)』のお点前でした。旅箪笥とは桐の箱にお茶を点てるお道具が収納されたもので、千利休が豊臣秀吉に従って小田原陣に持参したと言われています。下記写真の右側にある棚がそれです。
 旅箪笥は野点などに用いることができるようになっているので、お茶室ではあまり出番がないお点前です。それだけに今月の例会では、旅箪笥独特の扱いを体験できるよう全員が順番にお点前のお稽古をしました。
 旅箪笥は箱の前面に取り付けた倹飩蓋(けんどんぶた)という蓋が閉まった状態で置かれています。蓋は留め金で留めてありますが、日頃見かけることがない留め具なので、一見どのように開け閉めするのかわからない仕掛けになっています。
 旅箪笥の中は地板に水指と蓋置き、中棚に棗を入れ、上棚の切り込みに柄杓を掛ける仕組みになっています。掛けてある柄杓を取り出して使うのもめずらしい扱いです。 貴重なお点前を楽しむことができました。

今月のお花とお菓子です。
・玄関のお花:アイリス、アジサイ、小菊
・茶室のお花:ワビスケ(ツバキ)
・主 菓 子:栗よせ(丹波 みさき屋)
・干 菓 子:恋ひ舟(宇治式部郷) 
       霜の橋(聖護院八ッ橋)
       有平糖(ミリエーム)

 

<第46回例会>  2020.1.8(水)

次回開催予定:2020.2.19(水)

 床の間には干支のネズミと禅語の掛軸に、真塗りの薄板に唐銅鶴首の花入れにスイセンが一輪。鶴と松が描かれた薄器など新年を祝うお道具で、華やかな雰囲気の令和2年の初めてのお稽古でした。
 はじめに、杉棚を用いたお濃茶を稽古しました。杉棚は裏千家11代玄々斉(げんげんさい)が考案されたもので、杉で造られていて中の棚が動くのが特徴です。中棚の下に置いた水差しの蓋を開け閉めするときに、中棚を前後に動かします。
 また、側面の板には香狭間透し(こうざますかし)が設けてあり、お客さま側から中棚に置かれてある薄器が見えるようになっています。勝手付には竹釘があり、仕覆を掛けたり柄杓を飾ったりします。
 お正月の初釜にいただく花びら餅は、縁高(ふちだか)に入れて出されました。縁高は1つまたは2つの菓子が、塗りの四角の器に入って重ねてあり蓋があります。蓋の上に人数分の黒文字(菓子切楊枝)が置かれています。お菓子を取り分ける作法も独特です

 お濃茶の後、全員が薄茶をいただきお茶を点てることができる員茶(かずちゃ)の稽古を行いました。このお稽古は昨年3月に行いました。みんなすっかり忘れていましたが、ゲーム感覚のお茶を楽しみました。
 員茶は十種香札を使って、札元が札を取り、選ばれた人が茶を飲むもので、客の数だけ茶を点てるので数茶とも書かれます。客と亭主・札元(ふだもと)・目附(めつけ)の三役により構成されます。札元は折据(おりすえ)をあずかり十種香札を取り扱う役。目附は札元の補佐役で札元が茶を飲んだり点てる際に代行します。

今月のお花とお菓子です。
玄関のお花: 万年青(おもと)七五三(しめ)
       新年を迎える寿ぎの活け方です
茶室のお花: スイセン
主 菓 子: 花びら餅(鶴屋八幡)
干 菓 子: 愛香菓(浦田甘陽堂)、
       オレンジピールチョコ(モンロワール) 

PAGE TOP