第276回くらわん会 2019年5月例会

城 陽(神社、古寺、遺跡を訪ねる)

276回 くらわん会例会 2019年5月7日(火)

〈行程〉近鉄京都線・寺田駅 ⇒ ライフ 近鉄線側(集合) ⇒ 文化パルク城陽(歴史民俗資料館)
 ⇒ JR・城陽駅(休憩)⇒ 久世神社 ⇒ 正道官衛(しょうどうかんが)遺跡 ⇒ 芝ヶ原古墳(昼食・休憩)
 ⇒ 丸塚古墳 ⇒ 車塚古墳 ⇒ 近鉄京都線・久津川駅(解散)
〈距離〉約6km  〈参加者〉 122名

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◆近鉄京都線 寺田駅近くのスーパー前に集合

 令和元年、改元して一週間後の今日、記念すべき初のくらわん会例会。10日間のゴールデンウィークも終り爽やかに晴れ渡った五月晴れのもと、近鉄京都線の寺田駅から1分ほどにある スーパー ライフ前に集合した自由時間の多い元気印は122名を数えた。今回の古寺・遺跡・古墳群巡りは初コースで、令和元年初の例会と縁起のいい初物づくしになる。気の合う仲間達とのウォーキング・たわいもないおしゃべり・お天道様の下での楽しい食事などで、心身ともにリフレッシュして充実した1日を送ることにしよう。

 恒例の朝会で,山内会長からの挨拶、4人の12回参加表彰、本日のコース説明があり、その後6月例会の案内(昆陽池公園 阪急伊丹線・伊丹駅集合)を永井リーダが行った。
 今回のコースは平坦な行程なので事前準備体操はなかったが、長期連休で訛った体をほぐすべく、マイペースで自己流体操を行う姿が散見された。リーダーの出発の笛を合図に、最初の立寄り地の文化パルク城陽を目指して記念の一歩を元気よく踏み出した。

◆文化パルク城陽~JR城陽駅~久世神社

 寺田駅から線路沿い10分たらずの近さにある文化パルク城陽。城陽市は京都府南部に位置し、京都と奈良市のほぼ中間に位置する約7.5万人の市である。人口の割には贅沢な作りの建物には1,300席を越える大ホールやプラネタリウム、市内の古墳群から発掘された出土遺物などの資料を展示した歴史民俗資料館もあり、複合文化施設としての役割を果たしている。施設の南側には田畑も多く、4階建ての高さと大きさは異様に目立つ。
 施設前を左折し慶山通りを暫く直進し、交通量が多い京都府道69号線を横断し、安全を確保するため城陽郵便局の裏道を進むことにする。

水度神社参道、JR奈良線を横断しJR城陽駅に到着。地上階にトイレがあり利用者にとってありがたい。駅前の広場で暫くトイレ休憩を含めて水分補給タイム。
 休憩でリフレッシュ後、右手の東部コミュニティセンターを過ぎると、緩い坂道の左手に極彩色細工で華やかな外観の久世神社が見える。 創祀された年代は明らかでないが日本武尊を祭神としており、重要文化財指定の本殿は室町時代中期に建築されたと推定される。

◆久世神社~正道官衙遺跡~芝ケ原古墳(昼食)

 市立久世保育園・小学校を左手に見て緩い坂道を暫く直進後、住宅街の中の道を右折する。理由は定かではないが、この地域には茶色の住居表示板がないため、居住者以外の人達にとっては非常に不便なのではなかろうか。
 小高い丘の頂上あたりに現れたのが、正道官衙(しょうどうかんが)遺跡。現在は、芝生や万葉植物を配した史跡公園として整理されており、庁屋(ちょうや)・副屋(そえや)・南門(みなみもん)などの奈良時代の群役所跡の中心建物が復元されている。

発掘跡地に降りて復元建物を真近から眺め、暫しの間 奈良時代へタイムスリップ。
 正道官衙遺跡の次に向かったのは昼食地でもある芝ケ原古墳。住宅地の中にあり、3世紀前半に築造された前方後方形の古墳で墳丘(ふんきゅう)を復元し、トイレのある休憩所や広場がある。参加者は芝生の上にビニールシートを敷いたり、設置されている椅子に座ったり、思い思いの場所で昼食タイムを楽しむ。毎度のことであるが、花より団子ではないがアルコールがメインのグループもあり、昼食タイムはあっという間に経過した。

◆芝ケ原古墳~丸塚古墳~車塚古墳~久津川駅

 昼食後、次に向かったのは古墳群巡りの2ヶ所目の丸塚古墳。5世紀前半に築造された全長104mの前方部が短い帆立貝形の前方後円墳。中には入れないため囲いの外からの見物となったが、車塚古墳の被葬者の地域支配を支えた有力者の墓と考えられる。
 最後に向かったのは3ヶ所目の車塚古墳。5世紀前半に築造された全長272mの山城地域最大の前方後円墳で、JR奈良線を挟んで存在する。昨年の台風の影響か倒れた樹木も多く、頂上部には登れず全貌が見れなかったので少し物足りなさを感じた。南山城地域を支配した有力者の墓と考えられる。

 城陽市には今回訪れた古墳以外に芭蕉塚・下大谷・上大谷・青塚・尼塚の各古墳があり、古墳巡りで千数百年前にタイムスリップして古代のロマンに浸ってみてはいかがなものか。心地良い疲れを感じた大半の参加者は、近鉄京都線 久津川駅で解散となり、京阪・丹波橋駅へと向かった。
 元号改元最初の例会を、風薫る爽やかな天候の下で実施できたことは、くらわん会の明るい将来をも予感させ、とても有意義かつ満足な一日となった。

写真:梅原、吉川、松島 HP作成:梅原、徳田(50音順)

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