第39回 夢中人紹介  佐藤 彰さん

 さとう あきら 

 

”クルマ旅に魅せられて!人生の相棒とともに”

枚方市香里ヶ丘11丁目在住
2020年8月3日 取材

1.はじめに

 本日ご紹介する佐藤さんは、中学生時代からバイクに興味を持ち、大学の友人と中古車を購入。以来半世紀の間車に親しんでおられます。前半の20年は、概ね生活用、通勤用が中心でした。41歳のころドイツへの出張時に現地社員の自宅でキャンピングカーと出会います。帰国後松下労組のレンタルでキャンピングカーにて初めてのドライブが実現し感動します。これがきっかけでどうしても欲しくなり購入を決意しました。以来30年近く家族と共に ”VAN LIFE JAPAN” を満喫しています。佐藤さんがお住いの香里ケ丘の丘陵地帯のご自宅にお伺いしました。

2.佐藤さんのプロフィールを紹介します

  • 昭和22年生まれ。出身地は宮城県仙台市、父親の仕事関連で各地を転々としていました。
  • 昭和45年 松下電器ビデオ事業部に入社、配属され、後にビデオ事業部岡山工場立ち上げに従事し岡山に転勤します。
  • 当時の2インチ大型VTR、1/2インチオープンVTR、3/4インチカセットVTR、ポータブルVTR、そして現行1/2 VHS VTRに至るまでの主にビデオ生産部門に従事します。
  • その後、ビデオ門真に帰阪して品質保証部、経営企画室、生産技術部を経てAV社環境保護推進部門において、門真地区における「環境ISO規格」を松下Gとして初めて取得。
  • 本社在籍で、環境ISO機関に出向し、主任審査員として活動。
  • 松下定年退職後も環境推進の仕事で活躍され、平成27年に退職する。

3.車との出会い

 父親の職場に4~5歳頃から遊びに行った記憶があり機械メカ関係に興味がありました。古いアルバム等を見ると、中2時で既に「メグロ製オートバイ」に乗っている写真がありましたね(笑)。 微かな記憶で家の周辺の田んぼ道や山道をこっそり走っていた覚えがあります。

高校生の時に、既に自動2輪、軽自動車免許を取得済みで、当時としては珍しく、父親が時々職場の車を家に持ち帰っており、時々エンジンを掛けたりして遊んでいました。これらの経験が後日、”VAN LIFE JAPAN” を満喫する人生を送る下地になったのではと振り返っています。

4.これまでの愛車歴ご紹介

  • メグロ製オートバイ(所有期間5年間)
    中3の時、父親のバイクで、近くの田んぼ道をよく走っていました。
  • イタリア製スクーター ランブレッタ(所有期間3年間)
    20歳の時、自動車メーカー勤務の兄からの譲り受けたもの。ランブレッタは当時珍しい自動変速3段搭載で車体後部にスペアタイヤを積んでいた。
  • トヨタクラウン「マスターライン」ライトバン(所有期間2年間)
    父親勤務先からの払い下げ車で、学生時代の友人4人で「北海道一周旅行」する。
  • 日産 ブルーバード「510型」(所有期間4年間)
    就職後1年目で、初めて購入した中古車。
  • 日産 47年式スカイライン2000GT(所有期間12年間)
    「愛のスカイライン」と呼ばれたハコスカGTモデル。
    ハコスカ車両はこの47年度モデルが最終となり希少車でした。その後、有鉛ハイオク仕様ガソリンが生産中止となり、どうしても走行時の不安定さがあり泣き泣き手放しました。今でも懐かしい想い出のあるクルマでした。
  • 日産 ローレル(所有期間:2年間)
    突然のスカイラインの手放しにより、取りあえずの購入クルマでしたが、どうしても馴染めずに早々と僅か2年で乗り換えです。
  • 日産 初代シーマS(所有期5年間)
    発売当時「シーマ現象」を起こした車で、日産が初めて商品化した「セラミックターボエンジン」を搭載し、軽量で摩擦抵抗の少ない画期的な技術が盛り込まれたクルマでした。今迄の角ばったスタイルから、スポーツ感覚を持った流麗なラインを持つデザインでとても人気のあるクルマでした。クルマ走行性能には全く不満がなかったのですが、当時腰痛持病持ちの身には、車高の低いスポーツシートは長時間運転の際は大変でした。
  • WESTFALIA製 VW-T4キャンピングカー カナダ仕様(所有期間:16年間)
    ドイツ出張時で見かけた、メーカー純正仕様のキャンピングカーで、並行輸入車の為にメンテナンス維持の大変さはあるものの、クルマ旅の楽しさを実感出来る面白いクルマです。15年目で、次期VW-T5モデルに乗り換えする。
  • VW製キャンピングカーVW-T5カリフォルニア(現所有12年間)
    旧モデルのパワー不足を改善したクリーンデイーゼルエンジン(204HP)搭載しており、大幅な性能・機能改善により車内外の快適生活が可能となる次世代キャンピングカーです。今現在、既に12年経過しても今でも充分満足できる旅クルマとなっています。
  • 現行・BMW製ミニクーパーS(JCW仕様) (所有期間:6年間)
    発売当初、この初代モデルのミニクーパーSは、小さいながらもアウトバーンを時速200㎞/hで走るクルマとして人気でしたが、あまりにも小さなこととコスト的にも高価であり、中々入手出来なかったのですが、最近低年式になったことで何とか乗ることが出来ました。毎日のスーパー買い出しクルマとして活躍しています。但し街中走行燃費のハイオクで5㎞/ℓレベルは大変ですが(笑)
         
  • ≪参考≫45歳の時に、松下組合からレンタルしたキャンピングカー
     …フォルクスワーゲンT4をベースの英オートホームズ社の1993年製エクスプローラー
     …ハコスカという愛称に関しては箱型スカイラインの略という説が有力です。

5.キャンピングカーとの出会い

 ドイツのビデオ合弁会社(ⅯBビデオ)に海外出張した際、地元ドイツ社員宅に招待されたのですが自宅ガレージにキャンピングカーが駐車しており、仕事を離れて家族と共に充実した生活を楽しんでいる姿を実際に見て羨ましく感じたことを今でも想い出されますね。当時の日本国内にはない「コンパクトで総ての衣食住の基本設備が車内に備えられており、そして、いったん走り始めるとアウトバーンを高速で巡行走行出来る」クルマに唯々ビックリして、いつかはこのようなクルマ暮らしをしたいものだと思っていました。その後、45歳の時に松下組合でキャンピングカーのレンタル事業を年末から開始することを知り、早速年末年始休暇を利用して6泊7日の四国一周のクルマ旅行をしてその素晴らしさを体験したのがきっかけでしたね。

(レンタル利用したキャンピングカー:英国モーターホーム製 VWT4エクスプローラ)
 そんなこともあり、知り合いの方より大阪で個人輸入しているクルマ屋さんがいると聞き、「カナダ仕様のWestFalia 製VW-T4 EuroVan キャンピングカー」を目にして、それまでの所有車を下取りにして即決で購入を決めました。
16年後に旧モデルのパワー不足を改善したクリーンデイーゼルエンジン(204HP)搭載しており、大幅な性能・機能改善により車内外の快適生活が可能となる次世代キャンピングカーVW製キャンピングカーVW-T5 カリフォルニアに出会います。今現在、既に12年経過しても今でも充分満足できる旅クルマとなっています。

6.ドライビング&キャンピング旅行先一覧

①WESTFALIA製 VW-T4 EUROVAN での旅行先

②VW製 VW-T5 カリフォルニア での旅行先

7.忘れることができないエピソード

 やはり、人里離れた地での突然動かなくなるトラブルに見舞われたことですね。
例年、北海道キャンピングの旅をしているのですが、H17年(2005)7月、初めての利尻島~礼文島にキャンピングカーでフェリー移動した際に、突然「VW-T4 EuroVanキャンピングカー」が動かなくなり、島内の唯一のトヨタ販売会社で修理依頼したが原因不明で修理不能となり、結局「不動車として大阪までレッカー車で返送運搬」となりました。
その後、折角の利尻島~礼文島でもありクルマなしで利尻、礼文の旅をした後に、礼文~千歳~伊丹経由のAIR便を利用して、夫婦2人で泣き泣き帰阪しました。

 締めて掛かった総費用は、車両輸送費用=¥65万円とAIR代=¥15万円で合計=¥80万円、但し運良く車両保険で半額補償されて、実質=¥40万円…でも高い支払いでした(汗!)
クルマ人生初めての不動トラブルに見舞われたことで、故障し難い次期キャンピングカー乗り換えのキッカケとなった出来事でした。
 大阪移送後に早速販売店で修理した結果、特殊構造のイグニッションコイルの断線と判明し、修理費用は僅か約¥2万円で、修理所要時間は2時間半の作業でした。
 その後、今回のトラブル事例から主要補修部品類を積んでいつも旅行しているのですが、残念ながら(…良いことですが)未だかってトラブル発生は一度もありません。

8.佐藤さんの車旅のこだわり

  • クルマは確かに楽しい道具ではありますが、一歩間違えると「走る凶器」と化すものであり、このことをいつも自覚しつつ「体調管理に気を配り、決して無理をせず、安全に運転をする」ことに心掛けて、ちょっとでも体調異状を感じた時、夜間、天候が悪い際は運転しないようにしています。
  • 自分の意志で行きたいと思った時に、行きたい場所に、一緒に行きたい人と自由に行動を共に出来る存在として、かけがいのないまさに「人生の相棒」かな?と思っています。
  • 旅の仕方としても毎日キャンプ地を移動するのではなく、キャンプ地を決めて移動はしない。ドライブ途中で決める。決めれば数日間1ケ所に留まり色々なことをやりこれを繰り返す方法で旅をしています。こんな旅の仕方を実現してくれるのがキャンピングカーです。
  • 愛車のキャンピングカーは、依食住の基本機能は改造は一切しません。居住性、利便性の面からの改良を自分でやっています。例えば、地デジ、BS、CS放送受信可能、BSは自動追尾型を搭載しています。全ての窓、ドアに網戸を装備、シャワー増設、等々100項目以上の手を入れている。
  • VWのキャンピングカーは、日本では正規ディラーでは購入できません。従って並行輸入車になります。例えば、故障時にも部品購入もドイツから取り寄せ自身で修理をすることが必須になります。車の運転、旅を楽しむだけではなく故障修理、機能UPなどの常日頃からのメンテナンスを楽しむことが必要です。
     佐藤さんは、このために故障診断装置をはじめ、純正オイル、予備エアコン、等の主要部品、手製ジャッキをはじめ修理用工具等を取揃えた修理工場(ガレージ兼用)を活用しています。子供の頃の秘密基地で車は大人のおもちゃと楽しそうに笑っておられます。

9.最後に 

 一刻も早くコロナ感染が収束し13回目の北海道クルマ旅が実現することを祈っています。
 現所有車の「2003年式BMWミニクーパー(JCW仕様)」、「2006年式VW-T5カリフォルニア キャンピングカー」の2台について、いつでも稼働出来る状況にしておくために、自分自身の体力維持管理も併せてメンテに頑張っていきたいと思っています。

※3~9項の記事は、佐藤さんの手記から抜粋して掲載しています。

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