私句集「初心」を上梓しました(東面昭博)

初めての句集「初心」上梓に寄せて      川西市 東面昭博

定年と共に何か趣味を思っていたところ、ちょうど市民講座のパンフレットが
目に止り、俳句と詩吟を始めたのが俳句との出会いです。
早いもので俳句を始めてからもうすぐ十年になり、今秋古希を迎えることから
節目に第二の人生を俳句と共に歩んできた足跡を残したいとの思いに至りました。
これまで作ってきた2500句の中から500句を自選して、年毎に掲載し
同時期に始めた水彩画も挿絵として載せさせていただきました。
今後も俳句を生涯の友としてさらに精進してまいりたいと思っています。
◆句集の中から自選句を紹介します◆
「早春」の明日への序曲初句会
千代の春打つ手鋭き女流棋士
衣擦れの少女の気迫弓始
背伸びして神籤結ふ子や大旦
鰊群来余市は行つてみたき町
十センチ縮みし母に春の風
着流しの贔屓の雪駄春時雨
さつちゃんもひろくんも居て土筆摘む
遊ぶ子の声に色あり名草の芽
春愁や人生男時女時あり
滴りや杖なすままの鞍馬径
二歳児に二度殺されて水鉄砲
幸せを口に遊ばせさくらんぼ
四十年続けし日記秋に入る
ふるさとの秋を丸ごと母詰めし
父母なくて古里遠く法師蝉
心根の優しき童冬木の芽
宇和に生き宇和根を張り大根干す
戦争を語らぬ父や寒昴
神童も小町もむかし日向ぼこ

 

コメント

    • 関谷勇
    • 2020年 10月 30日

    東面さん!古稀記念500句集発行おめでとうございます!
    「女流棋士とは・・・将棋or囲碁?」とお聞きすると「囲碁の中村菫ちゃん」とのこと、
    囲碁をやっている私として納得、ぴったり時流に乗せた俳句であります。
    俳聖芭蕉が生涯で詠んだ句は1000句といわれています・・・
    あと10年活動すれば芭蕉を追い抜くぞ・・・頑張ってください(関谷)

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