年明けて早や1か月、2025年1月27日(月)に今年最初の「京都・学ぶ会」を開催しました。今回は『おさがしのコーヒーは?』と題して、fuku coffee roastery店主の安食盛夫様にご講演をお願いしました。安食様は東山区のお生まれで今年46歳、奈良大学卒業後、アメリカのイースタン・ワシントン州立大学に編入し心理学を専横。帰国後、祖母が所有する明治時代末期建築の長屋「あじき路地」の一斉改修に参加した経験から建築専門学校に入学。設計事務所勤務を経て、家業の(株)熊倉電気設備の入社。家業廃業後は大手不動産会社にて電気設備の大規模修繕発注業務や予算管理等を行う。退職後、東山区の大黒町通り松原下る2丁目山城町「あじき路地」(お母さまがオーナー)の入り口の町家で、2023年3月に開業されました。
先ず最初にプロフィールの紹介と併せて、若くして色々な仕事や人生経験を積んで来られ、今日の仕事に辿り着かれた経過をパワーポイントを使って説明されました。店名の「fuku」は愛猫の名前であり、福を呼ぶことから命名されました。お父様は松下電子工業にお勤めされた後独立して、熊倉電気設備会社を立ち上げられました。幼いころ父に三宮の「にしむら珈琲」によく連れて行って貰ったことが珈琲に目覚めた原点であり、ダイエット目的でコーヒーを飲み、理想のコーヒーを求めて「コーヒー難民」になったことや、あるコーヒー焙煎士との出会いやある料理人との出会いにより、コーヒーに対する認識が変わったこと。
2011年3月の東日本大震災後に父親やが急逝し、急遽会社を引き継いだが上手く行かず廃業して転職し、仕事上でも内部告発の被害を蒙り、退職するに至った経緯は正に波乱万丈の人生を若くして経験されました。退職して現在のお店を開業するまでも色々と障害がありましたが、2023年3月の開業後も、スランプが続きますが、友人の「コーヒー屋なんてどこにでもありますね」という言葉に、他責から自責に考えを改め、Googleのビジネスアカウントを利用したり、ドリンクの提供を始めたりしてから、来客が増え始めました。外人客が多いのもこの店の特徴です。安食さんは、このような経験から「自分」を信ずるしかない。1.考え方を改めると現実が変わる 2.行動を起こすと変化が生じる 3.失敗を成功の糧とみなす を気付かれました。
そこで、「おさがしにコーヒーは?」に至りました。コーヒーの品種は30~100種もあり多種多様。お好みのコーヒーを探すには、
1.精製方法:風味変化
2.焙煎度合:(浅煎豆、中煎豆、深煎豆)によって、酸味、コク、甘味が変わる
3.新しいコーヒーにチャレンジして下さい
飲まず嫌いにならないことも大事です。今後の目標としては、奄美大島にコーヒー農園を2月から借りて、4年後の収穫を目指す。そして栽培から焙煎までの全ての過程を含めた本を出版したいと決意を述べられました。
- 西脇会長の挨拶と講師の紹介
- 新入会の池垣さん
- 新入会の藤野さん
- 新入会の樋口さん
- 講師の安食 盛夫様
- 講演が始まりました
- プロジェクター資料の説明
- 講演の模様
- 講演の模様
後半は、待望のコーヒーの飲み比べです。沢山の種類のコーヒー豆を持参されました。香りを嗅いで自分の好きな銘柄を選びます。その中から、ニカラグア、ペルー、グアテマラが選ばれました。抽出されたコーヒーを全員が飲み比べました。その結果は、1位:ペルー(20人) 2位:グアテマラ(12人) 3位:ニカラグア(1人)でした。ペルーが一番値段の高い銘柄でした。気に入った銘柄を買い求める人もあり,盛会裡に講演と試飲会を終了しました。安食さんお一人で、コーヒーを豆から挽きドリップで淹れて、全員に飲ませていただきまして本当に有難うございました。厚く御礼お申し上げます。是非お店にも足を運んでくださいとお願いして会を終了しました。参加者は38名でした。
最後の最後に、「コーヒーを美味しく飲むための5箇条」を「京都・学ぶ会」会員以外の方にも特別にお教えします。
1.コーヒーは煎りたて直後よりも数日置いてから飲む。(約4日目以降、美味しさのピークは焙煎後約4~5週間目です)
2.コーヒーは冷めてからの方が断然美味しい。アイスコーヒーは「冷めてから氷を入れて下さい。
3.コーヒーは必ず「常温」で保存すること。
4.コーヒーは必ず「豆の状態」で購入がオススメ
5.コーヒーは是非ご自宅で。「お財布にも優しい」
- 色々なコーヒー豆の展示
- コーヒー豆の香りの違いを嗅ぐ
- コーヒーの抽出道具
- コーヒーを抽出します
- コーヒーの状態
- 3種類のコーヒーの飲み比べ















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