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【奈良の民話/伝説③】饅頭の神様・林神社

「饅頭の神様・林神社」

近鉄奈良駅近くの高天交差点からやすらぎの道を少し南に行くと、漢國(かんごう)神社があります。その漢國神社の社殿に向かって右側に饅頭の神様(林浄因:りんじょういん。室町時代のはじめに中国から渡来し、日本に初めて饅頭を伝えた)を祀る「林(りん)神社」があります。全国の菓子業者が信仰し、春の饅頭祭り(4/19)には業界の繁栄を祈り全国から饅頭がお供えされるそうです。また、境内の大きな丸い石のあるところは「饅頭塚」と呼ばれているそうです。

《伝説のあらすじ》

むかし、林浄因という中国人が奈良見物をして「ここは、よいところだ。日本に住みたい」と思いました。日本にないものを作って皆に喜んでもらおうと、饅頭を作り、店頭で売り出すと奈良の人々はとてもおいしいとほめ、饅頭を買うために行列を作ったそうです。饅頭のはなしが奈良から京都に伝わって評判となり、足利将軍にも食べてもらい、大変喜んでもらいました。そして、天皇にも差し上げたところ、ことのほか褒められ「日本第一番饅頭所」という看板を出すことを許されました。これが日本の饅頭の始まりだそうです。


(2021.1.3 小西 宏明)

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