新薬師寺と白毫寺 2021.2.23

【新薬師寺】

奈良市高畑町にある新薬師寺に行きました。聖武天皇の病気平癒を願った光明皇后が建立した由緒ある古刹。奈良時代には南都十大寺の1つに数えられ、七堂伽藍が整っていたそうですが、現在は国宝の本堂だけが残っています。本堂にはご本尊の薬師如来坐像(国宝)とそれを囲む十二神将立像(国宝)が安置され、東門・南門・鐘楼・地蔵堂のいずれも重文に指定されているなど、多くの文化財が残されています。

【白毫寺】

新薬師寺から歩いて20分ほどのところに白毫寺があります。春日山の南に連なる高円山の山麓にあり、百段余りの石段を登ると、境内から奈良市街が一望できます。鎌倉時代に叡尊によって再興され、叡尊の弟子道照が中国から一切経を持ち帰ってからは「一切経寺」とも呼ばれたそうです。宝蔵には阿弥陀如来坐像、地蔵菩薩立像、興正菩薩叡尊坐像、閻魔王坐像など(いずれも重文)の仏像が収められています。また、境内の五色椿は、東大寺開山堂の糊こぼし、伝香寺の散り椿と並び奈良三名椿の一つとして知られているそうです。

(2021.2.23 小西 宏明)

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