淀江の和傘

鳥取の最大の祭り「しゃんしゃん祭」のメインイベントとして「傘踊り」が踊られるように、和傘は鳥取にとって欠くことのできない民芸品です。この傘は米子市の淀江地区で作られてきました。
淀江で傘が作られ始めたのは19世紀の前半ですが、材料の竹が豊富にあったことと、傘を干すのに適した日野川河口の砂浜があったことから広がり、大正時代には製造業者が71軒、生産量は年間17万本で、西日本一円に出荷するほどの一大産業になりました。しかしながら昭和20年代の終わり頃から、洋傘の普及に伴って衰退が始まり、昭和59年に最後の業者が廃業して、淀江の傘製造業者は壊滅しました。
現在は唯一、JR淀江駅近くにある「和傘伝承館」で「淀江傘伝承の会」の皆さんの手で、伝統を守りながら祭用・観賞用・贈答用等として、年間1500本程度の傘が作られ販売もされています。
ここでは昔からの伝統技法で傘が作られる工程を見学できる他、予約すれば傘張りの体験も出来ます。
(情報 千田 ) 2009年4月

2025年10月 追加更新 (坂根)

淀江傘伝承館には 野点傘をはじめ、蛇の目傘、番傘、色番傘など沢山の傘が所狭しと展示されております。2018年10月に
秋篠宮佳子様がご来館され、特に糸飾りには大変驚かれたようです。来館時の記念写真が展示されております。
現在 館内では和紙での折り紙傘作り体験、ランプスタンド胴張り体験などができるようになっています。(予約が必要)

 

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