『 葉山川サイクルロード周辺~琵琶湖までの散策 』

◆はじめに
 私の住んでいる草津市笠縫東学区は、急激な人口増加に伴い、昭和53年に笠縫小学校が分離し笠縫東小学校が開校したことにより誕生しました。
当学区はJR草津駅の北側に近接し、大江霊仙寺線、湖南幹線、西渋川下笠線などの幹線道路が整備された交通至便な住宅地と緑豊かな田園が広がる地域で、14の町内会により構成されていますが、近年の草津駅西口周辺や幹線道路の整備に伴い、今後も開発されていくと予想されます。
このような状況のなか、当学区は、令和3年5月末現在世帯数が4,699世帯、人口は10,678人の学区にになっています。
 その中の私の住んでる平井町ですが、
草津駅から北西に約1.5km琵琶湖までは約5㎞の位置にあり、町内の北側を流れているのが1級河川の葉山川です。その葉山川は琵琶湖河口まで全長10.3kmで 平井町から琵琶湖まで5kmのサイクルロードとなっており、葉山川河口より琵琶湖へと続き琵琶湖一周サイクルロードのビワイチへと繋がっています。今回はその琵琶湖までの葉山川サイクルロードを中心に笠縫東学区から常盤学区を紹介します。

葉山川サイクルロード

「老杉神社」
 JR草津駅の北西約3km、浜街道沿いにあります。祭神は素戔鳴尊(すさのおのみこと)で、室町時代末期、宝徳(ほうとく)4年(1452)に建立された本殿は、国指定の重要文化財です。
ひわだ葺(ぶき)の屋根は見事な流線で、唐破風(からはふう)という中国風のなだらかなカーブが特徴の中門と、その両側に延びる透塀との調和が厳かな雰囲気を醸し出しています。
欄間には、桐・椿・笹・魚など多種多様の極彩色彫刻がはめこまれ、豪華です。
また、蟇股(かえるまた)の三つ重ねの玉・二連の椿の花の浮き彫りも見事です。
神事元(しんじもと)(頭室(とうや))を中心に二月のオコナイから五月の祭礼まで、多様な行事が行われ、囃子(はやし)風流の流れをくむサンヤレ踊り(5月3日)が残っています。ホールあり、子供も家族全員で楽しめます。

「 三大神社 」
砂ずりの藤」と呼ばれる藤の大樹で有名な神社。
毎年4月下旬から5月上旬にかけて藤の開花時期ともなると多くの参拝で賑わいます。
本殿玉垣のなかに達つ石灯篭は鎌倉時代のもので、国の重要文化祭に指定されています。
5月の例祭にサンヤレ踊りが奉納されます。

【草津に伝わる民族芸能 サンヤレ踊り】
    草津市内の7つの地域(矢倉・下笠・片岡・長束・志那・吉田・志那中)に伝わる民俗芸能で、5月3日に市内の各地で行われています。7つの地域ごとに衣装や踊り方・踊りのリズムなどが異なりますが、鮮やかな衣装や法被はっぴを身につけた踊り手(子どもや青年)の周りを、うちわや鳴り物(ササラ・スリガネなど)を持った人々が取り囲み、短い囃子詞で囃し立てながら踊ります。全ての地域に共通して、囃子詞の中に「サンヤレ」という詞が頻出する点から「サンヤレ踊り」と呼ばれ、7つを総称して草津のサンヤレ踊りと呼びます 
「芦浦観音寺」
芦浦観音寺(あしうらかんのんじ)は、滋賀県草津市にある天台宗の寺院。宗教法人としての名称は「観音寺』聖徳太子の開基と伝えられている。安土桃山時代には一城主の地位を認められ4万石の領土をもつなど栄えた。貞享2年(1685年)まで江戸幕府により琵琶湖の湖水奉行に任じられていた。
 東京都千代田区にある観音坂の名前の由来でもある。この坂の麓に当時の江戸屋敷があった為である。境内は国の史跡に指定されている。
 2015年(平成27年)4月24日、「琵琶湖とその水辺景観=祈りと暮しの水遺産」の構成文化財として日本遺産に認定される。
※現在拝観は5名以上の予約制となっています。
 

「琵琶湖真珠」
  草津市発祥!個性豊かな、世界に一つの「琵琶湖の宝石」淡水真珠は昭和初期に草津市の志那地区で全国発の養殖が成功して以来、平湖・柳平湖を中心に生産されてきました。白く丸い海の真珠と異なり、ピンクやゴールド・薄紫などの淡い色合いを持つものもあり、形も、薄く平たいものからドロップ真珠層が厚く、気品のある光沢を放つ、世界に一つの「琵琶湖の宝石」です。

「琵琶湖博物館」
 日本最大の湖、びわ湖は400万年という長い歴史をもつ古代湖とよばれる湖の一つです。びわ湖には、2000種以上の生き物が暮らしていて、ここにしかいない生き物(固有種)もたくさんいます。人間も古くから湖のまわりで生活し、その豊かな自然を利用した伝統的な暮らしを続けてきました。琵琶湖博物館は、生き物や私たちの暮らしを支える母なる湖、「びわ湖」のすべてを体感し、学ぶことができるミュージアムです。

「水生植物公園水の森」
 数多くの水生植物の宝庫である琵琶湖のほとり、草津市・烏丸半島に位置する草津市立水生植物公園みずの森は、 「植物と人、水と人のふれあい」をテーマにしています。山々にいだかれた豊かな水と緑たち。自然 いっぱいの植物園にこころ豊かな時が訪れます。さまざまな水生植物と出会えるユニークなテーマ施設「ロータス館」を備え、自然の中、四季を通じて  楽しめる花いっぱいの公園です。 

 

「琵琶湖烏丸半島のハス群生」
琶湖の南東にある草津市の烏丸半島は、国内最大級のハスの群生地。その広さは、夏になると、甲子園球場のグラウンドの10倍ほど、およそ13ヘクタールもある。水面に浮かぶハスを眺めに、毎年、多くの観光客が訪れていた。しかしこの群生地で初の信じられないことが起きた

2016年にハスが消えた琵琶湖」
消滅した主な原因
 消滅した主な原因は、枯れたハスの葉だという。今までに枯れたハスの葉などが大量に湖の底にたまり、土に蓋をしてしまった。そのため、土に酸素が無くなり、ハスが呼吸できなくなって枯れてしまったという。この原因をすぐに解決するのは難しいため、短期間での再生は事実上不可能という結論に。また、消滅したハスを復活させるべく、草津市が2018年、赤野井湾の一部に残るハスの地下茎を、もともとの群生地に植え替える実証実験も行う予定。 

  2021年8月 草津市在住 平井 文明さん

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