輝く人々 井上 誠一さん

井上 誠一さんが「瑞宝単光章」を受章されました

 井上 誠一さん(85歳) 長年の地域水防活動に対する貢献が認められ、令和4年に受章された平城 政治さんに続き、令和6年11月3日に叙勲、瑞宝単光章を受章されました。11月14日には東京プリンスホテルで所轄大臣である斉藤哲夫国土交通大臣から勲章伝達式が行われ、続いて宮中で天皇陛下に拝謁されました。

※ 瑞宝単光章は、“公共的な職務の複雑度、困難度、責任の程度などを評価し、職務をはたし成績をあげた人”に対して授与される勲章のことです。

 井上 誠一さんは、島本町にお住まいで松下電子工業カラー管事業部社のご出身です。40歳の時、来年で淀川右岸水防事務組合水防団の島本水防区の班員として参加されたのを皮切りに、平成19年には分団部長、平成23年からは分団長として現在まで約46年の長きにわたり地域の水防活動に尽力されて来られ、これまでも、大阪府知事表彰や、全国水防管理団体連合会表彰、国土交通大臣表彰などの表彰を受けられてきましたました。
 水防団の主な活動としては、例年5月の土嚢訓練、6月の消防署とも連携した防災訓練、10月には本部とも連携し新入班員の指導・訓練などをされ緊急時にも迅速・適切に対応できるよう備えるとともに、平常肘には水防の巡視、水防倉庫・通信の点検などを行っておられます。
 近年、団員の30%近くが70歳以上となり高齢化による団員数の減少が課題となっているそうです。

出典:淀川右岸水防事務組合(http://www.suibo-osaka.or.jp/index.php/yr-act/943-2024-06-12-02-06-40)

【参考】
水防事務組合とは、水防法により洪水、津波又は高潮による被害を防ぐことを目的とする市町村が水防だけを事務処理するために設けた組合で、淀川左岸、淀川右岸、大和川右岸の3組織からなり、そのトップは大阪府知事となっています。井上さんが属される淀川右岸水防事務組合は大正15年6月に淀川右岸水害予防組合として設立され来年で設立100周年になります。水防区域は、島本町・高槻市・茨木市・摂津市・吹田市・豊中市及び大阪市の水防にあたられています。井上さんが担当されている島本町の班員は約70名おられるそうです。

【インタビュー後記】
 ご自宅にお邪魔してインタビューさせていただきました。ご本人、奥様ともお年を感じさせない気さくなかたで伝達式や宮中での裏話など、楽しくお聞きすることができました。長い間にはいろいろ大変なこともあったと思いますが、日々の地道な活動によって河川沿線の安全が確保されていると改めて認識することができました。
 今後ともお元気で、地域のためにますますご活躍されることを祈念して、ご自宅を後にしました。

文責:富田 一範
取材:柴田 武徳、富田 一範
写真:井上 誠一さん、淀川右岸水防事務組合 ご提供

輝く人々  トップに戻る

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP