大雪山旭岳は北海道最高峰の山。新千歳空港から車で 3 時間ほどの距離でもあり、ロープウェイを利用することで、道外の人にとっては北海道の日本百名山の中でも一番手軽に登れる山でもある。近くには観光スポットも多く、北海道第 2 位の人口を有する旭川市の直ぐ側で、宿泊場所の確保の点でも容易なのであろう。ロープウェイの中、ロープウェイの山頂駅(姿見駅)周辺の散策コースだけでなく、登山道、旭岳頂上、それにロープウェイを下ってのレストランの中、いたるところが中国だった。登山道や頂上も中国からの団体ツアーだけでなく、数人単位のグループや小中学生を含む家族連れなどで溢れ完全に中国に席巻されていた観がある。

姿見駅出発直後時点からの旭岳の眺め
前日は羊蹄山に挑戦したが、登山口は濃いガスで包まれていて30分も登ると雨に変わり登頂を断念した。今日は昨日ほどの曇り空ではないが、岩見沢からの移動中に高速道路から見る旭岳は、山の中腹より上が雲に覆われており、晴天からは程遠い。ロープウェイ乗り場に着いたのは8:15頃。切符を購入して改札口の列に並ぶと中国からの団体さんの真っただ中に呑み込まれていた。
ロープウェイ山頂駅の姿見駅を8:55にスタート。高速道路から見ていた時よりも雲が上がってきており、地獄谷の火山ガスの噴煙がはっきりと見える。登っている間に山頂を覆う雲も晴れてくれるのではと期待が膨らむ。15分程で火山噴火時の避難小屋である旭岳石室のある姿見池に到着。
ここまでは散策路でここからは本格的な登山道になるため、中国の人達ともここでお別れだろうと思っていたら、なんと中国の人達もどんどん登ってくる。
木のないザレ場の尾根道から見下す方角の眺めは良く、左手に見える地獄谷のガスのガスに包まれた噴出の様子も良く分かる。
- 地獄谷を見下す
- ガスに包まれた旭岳山頂
しかし山頂方向や十勝岳方面の山の上の方は雲に覆われている。登っているうちに、今まで聞こえていた火山ガスの噴出音が聞こえなくなり、いよいよ急坂になってくるとガレ場が続く。ガスに包まれ出し山頂直下にある金庫岩を下から見上げると避難小屋の様も見える。ほぼ真っすぐに登ってきた道も、左に急反転すると、山頂も直ぐそこだ。山頂には休憩を含めて2時間10分で到着。相変わらずガスに包まれ眺望は全くない。風も少しあり肌寒いためジャケットを着こみ35分程粘るも、一瞬たりともガスは晴れず、あきらめて下山の途についた。
◆メンバー:S、他1人
◆コース:姿見駅 8:55~姿見池~旭岳11:05~姿見池~夫婦池周回~姿見駅13:30
◆所要時間/歩行時間: 4時間35分/3時間55分
◆旭岳ロープウェイ:¥3,200-(往復)/駐車場:¥500-
- 山頂方向の眺め
- 夫婦池に映る雲隠れの旭岳山頂
- チングルマ
- エゾノツカザクラ
- イソツツジ







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