今日の健康情報〈その59〉知って得する睡眠の話!

今回は、看護師による「知って得する睡眠の話」を紹介します。
睡眠はいずれの世代(こども、成人、高齢者)においても健康増進・維持に不可欠な休養活動です。
良い睡眠は、身体的な健康だけでなく、精神的な健康の維持増進にも重要と言われています、また、労働災害や交通事故など眠気や疲労が原因となる事故のリスクの低減にもつながります。良い睡眠をとり、毎日を健やかに過ごせればラッキーではないでしょうか。

◆良い睡眠とは? 
 良い睡眠は睡眠時間(量)と睡眠休養感(質)が十分に担保されることで得られます。

       睡眠時間【量】

●必要な睡眠時間は加齢によって変化する
  必要な睡眠時間は加齢とともに減っていきますが
  高齢になるほど寝床で過ごす時間(床上時間)は
  長くなる傾向にあります。
  しかし、体が必要とするよりも長く寝床で過ごす
  と、途中で目が覚めやすくなる結果、休養感が得
  られにくくなります。

      睡眠休養感【質】

●朝目覚めた時のしっかりと休まった感覚が重要
  睡眠休養感(睡眠で休養が取れている感覚)は睡眠
  の質を反映する指標です。
  睡眠休養感は睡眠時間の不足だけでなく、睡眠環境
  生活習慣、嗜好品※(しこうひん)などの様々な要
  因によ
り影響を受けます。 
   ※栄養を取るためだけではないが、好きで食べたり飲んだりするもの

◆毎日をすこやかに過ごすための睡眠5原則
 ●第1原則 適度な長さで休養感がある睡眠を
   高齢者→長い床上時間は健康リスクとなるため、寝床には8時間以上とどまらない
 ●第2原則 光・温度・音に配慮した、良い睡眠のための環境づくりを心掛ける
    起床後に朝日を取り入れる、日中にできるだけ日光を浴ましょう。
   就寝の1~2時間前に入浴し一度身体を温めましょう。
 ●第3原則 適度な運動、しっかり朝食、寝る前のリラックスで眠りと目覚めのメリハリを
   日中に適度な疲労を感じることで寝つきが促されます。
   朝食はしっかり、夜食を控えると、体内時計が調整され、睡眠と覚醒のリズムが整う
 ●第4原則 嗜好品とのつきあい方に気を付けて
   カフェインの摂取量は1日400mgを超えると、夜眠りにくくなる可能性があります。
   アルコールは一時的に寝つきを良くしますが、睡眠の質は悪くなり、途中で目が覚めることが増えます
 ●第5原則 眠れない、眠りに不安を覚えたら専門家に相談を
   眠れない、眠っても睡眠休養感が高まらない、日中の眠気・居眠りなどの睡眠に関する症状が続く場合
   睡眠障害が潜んでる可能性があります。医療機関を受診しましょう   
 今の生活を振り変えってみてはいかがでしょう。寝床に8時間以上留まっていませんか?
 生活習慣や睡眠環境を見直し、「適正な睡眠時間を確保」するとともに「睡眠休養感を高
 める」ことに取り組んでは如何でしょう
  

引用文献 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」・他

投稿:健康づくり 臼井

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