新しい日常〈その57〉『これから歩む私の道』 (会員編)

投稿者:那須烏山市 篠﨑 信子

昨年8月に国家資格「キャリアコンサルタント」を受験し、何とか合格することが出来ました!
「キャリアコンサルタント」とは・・・残念ながら認知度がまだ低く知らない方も多いかと思いますのでご紹介します。

2016年4月に職業能力開発促進法において誕生した国家資格で昨今の働き方改革により注目されるようになってきた資格の一つです。

「なんだか仕事がうまくいかない」「仕事とプライベートのバランスがうまくとれない」「やりたいことが見つからずモヤモヤする」など私たちが生きていくうえで、こういった悩みはつきもの。皆さんも一度は悩んだことがあったのではないでしょうか。

「キャリアコンサルタント」は、そういった悩みの解決を促し、自分らしい生き方の実現を支援する専門家です。活躍の場としては、大学や高校等の「教育機関」、人材派遣会社・人材紹介会社などの「人材関連企業」、ハローワークや若者の就業促進を図るジョブカフェなどの「公的職業支援機関」、「一般企業」などで従業員に対してのキャリア相談や企業内で働く人が活き活きと目標に向かって仕事ができるように制度や環境改善のサポートをする。そして特殊なところでは、障害のある方や出所前の受刑者への「就労支援業務」。あとは独立して「起業」などがあります。

私がこの資格を取得しようとしたきっかけは、一昨年前に早期退職をした際、会社から紹介された「キャリアコンサルタント」に色々と相談に乗ってもらい、自分の進むべき道を見い出すことができたことにあります。そして「キャリアコンサルタントとは、悩みを抱える人に対して相談者自らがベストなキャリアを積めるよう相談に応じ、助言及び指導をする」人のお役に立てる何んと良い職業!と思い志すことにしました。

この国家試験の受験資格を得るためには、厚生労働省が定める150時間の講習を受講しなくてはなりませんがコロナ稼ということもあり東京まで通うことは容易ではありませんでした。そこで私は、約5か月間 オンラインで講習を受け、まず受験資格を得ました。受験に至るまでも長い道のりでした(苦しかった~)

試験は学科試験、論述試験、実技試験、面接などが実施されました。学科試験は職業能力開発促進法を始めとして労働基準法など職業に関わる法律、労働政策や社会保障制度の知識そしてキャリアコンサルティングを行うために必要な知識や理論などを覚えなくてはならず本当に大変でした。若い頃のようにはいかず覚えが悪い上にテキストを読んでいるとすぐに眠くなってしまい途中、何度「止めよう!」と思ったことか…後悔の念しかありませんでした。

実技試験や面接は(この私でも)さすがに緊張しました(汗)専門家の前でロールプレイをしたり発表したりと…(在職中の昇格試験を思い出しました)

とにかく「結果はいずれにしても、もう二度とやらない!」と何度思ったことか…

この資格を取得するまでには時間や労力を費やしました。しかし費やしたこと以上に得たものが沢山あります。それは、オンライン研修で一緒に学んだ仲間や最後の最後まで指導をして下さった高知県の先生と出会えたこと、そして体験した事柄や学んだ知識などです。いまだに、月何回かオンラインで集合し高知県の先生や仲間たちと一緒に学んでいます。

今は、何とか合格ができ、試験直前までご指導いただいた先生や共に励ましあってきた仲間、そして応援してくれた周りの人達にとても感謝しています。

それを何とか恩返しすべく、まだまだ勉強を続け、いつの日か誰かのお役に立ち、その人たちが有意義な人生を送れるように支援をしていきたいと思っています。そして、そういう人が世の中に増えることでより良い社会が作れるように社会貢献をしていきたいと思います。

それが「これから歩む私の道」と考えています。
最後に、

「キャリアコンサルタント」は相手を理解しなければなりません。相手を理解することは非常に難しいことです。そこで「相手を理解する前にまずは自分自身を理解しなくてはならない」と思い自己分析や自己理解について現在学びを深めています。

本日はそんな中で、マサチューセッツ工科大学ビジネススクールの組織心理学者である、エドガー・H・シャインによって提唱された「キャリア・アンカー」について紹介をさせていただきます。

キャリア・アンカーとは、「能力」「動機」「価値観」の3つの要素において、最も重要で譲りたくないと考える軸を指します。アンカーは英語で「錨(イカリ)」という意味です。

自分を船に、人生を航海に例えた場合、錨(キャリアアンカー)は、船が潮目で流されてしまうことを防ぐ働きをします。よってキャリア・アンカーは、生涯に渡り自分の働き方の軸となるものです。

キャリア・アンカーを構成する3つの要素

1.コンピタンス(能力)・・・自分は何が得意なのか?何ができるのか?

2.動機・・・どんな仕事がしたいのか?何がやりたいのか?

3.価値観・・・何に意味や価値を感じるか?

3つの円が重なる部分に8つの「キャリア・アンカー」があると言われています。

まずは自分の「キャリア・アンカー」が何なのか?知る必要があります。自分自身の根幹となる軸を把握することで仕事や人生に求めているものを明確に自覚でき、納得のいく働き方が選びやすくなり、個人のパフォーマンスを最大限に発揮できると考えられています。

これを機会に自分自身を少し見直してみませんか。もしかしたら今までとは違う自分が発見できて「新しい日常」が始まるかも・・・

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コメント

    • 志村孝子
    • 2023年 3月 17日

    篠﨑 信子様
    記事を拝読させて頂きました。キャリアコンサルタントの資格を取られ誠におめでとうございます。コロナ禍でズームで研修受講されたのですね。そのご苦労は手に取るように分ります。
    支部は違いますが、わたしは、25年前に産業カウンセラーの資格を取り、定年後はその上のシニア産業カウンセラーとして、養成講座の実技指導をづっと続けてまいりました。今年その仕事も終わり、今はカウンセリングを時々行なっています。自分の指導した受講者が資格を取りその後研鑽を重ね、実技指導者になって行く後輩をとても頼もしく思います。
    篠崎さんも、どうぞキャリアコンサルタントの資格を生かして、これから頑張ってくださいね。
    記事を読ませて頂き思わずコメントを書きたくなりました。

    • 篠﨑信子
    • 2023年 3月 17日

    志村さん
    心温まるコメントをいただき有難うございます!大変恐縮致します。
    志村さんはカウンセラーとして活動されていたんですね。
    志村さんのような方が先輩にいて心強く思います。
    今後共ご指導を宜しくお願い致します🤲

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