笠松山の吊橋にて
松愛会山歩き会
善防山 標高251m 笠松山 標高244m
播磨下里〜農協前〜善防山〜吊橋〜笠松山〜古法華寺〜皿池〜播磨下里
 
 3月15日、松愛会山歩き会で播磨の善防山、笠松山を縦走した。大阪8時11分新快速姫路行きで出発。加古川で加古川線に乗換粟生駅へ、ここから北条鉄道に乗り、播磨下里で降車した。

 播磨下里駅で出発準備をして10時30分歩き始めた。駅前から県道43号を南へ、81号との交差点を渡ると野田池があり、これから登る善防山が池に映っていた。少し先に進むと農協前のバス停がありさらに少し先に山へ入る細い道があった。その道の入口に善防山登山口の案内標石が建っていた。

播磨下里駅

乗ってきた北条鉄道車両

善防山 野田池より

善防山登山口 農協前BS近く
 細い脇道をほんの少し行くと、竹薮になりさらに細い道になる。7、8分歩くと竹薮もなくなり雑木林の登り道になり、下里小からの道と合流する。さっそく露岩の道になり急登になってくる。低山なのに登り初めから岩の道の急登になるので、低山とは思えない感じが登り初めから伝わってくる。

 少し汗をしはじめたところで尾根頭のピークに到着。このピークは標高約140mで展望が素晴らしい。正面に善防山の第二ピークの円錐形が美しく見え中央に山頂が見える。登って来た方を振り返ると、播磨平野が広がり溜池の多いのに目を引かれる。

登山口を入ると竹薮になる

登山口から10分足らずで岩の道に

岩の急登

岩の急登を行く

善防山(中央が山頂、手前が第二ピーク) P140より

下里小付近の展望 P140より

善防山 P140より
 このピークで小休止をとりながら展望を楽しんだ後、尾根の露岩の上を歩いてしばらく進む。やがて露岩の登りも標高150mから急登になってくる。標高約230mまで標高差80mは、アルプスに負けないくらいの岩登りが続く。

尾根をしばらく行くと急登に

急登を登る 後方はP140

P140と播磨市街地のパノラマ

急登を登る

急登を登る

急登を登る

急登を登る
 岩場を登りきると標高約230mの第二頂上に到着した。雑木林の山頂で展望は望めない。一息次いで山頂へ尾根道を少し下って登り返すと、善防山の山頂だ。

 善防山は標高251mで、善防山城跡になっている。姫路歴史山の会の付けた説明板によると、赤松氏が城を築いたが、嘉吉の乱(1441年)で落城した。この山城の地形を利用して、油を含んだ竹の皮を敷き、敵が滑って攻められないよう考えたが、敵はその竹の皮に火を放ち、城は炎に包まれあっけなく落城したという。明治の初期まで白骨体が木の葉の下に眠っていたそうだ。山頂には大きな岩、城の石垣を思わせるような石があった。雑木が茂っていて展望は望めない。

善防山 第二頂上

善防山 第二頂上に到着

善防山 山頂

善防山 山頂にて
 善防山の山頂を後に笠松山へと下る。善防山の下りも登りと同じような露岩の出た急な下りだが、登ってきた道ほどではない。少し下ると正面に綺麗な円錐形の笠松山そして人工的な地形になった石切り場の荒々しい岩壁が見えてくる。

 標高200m辺りまで標高差約50mの急坂を下るとここから尾根歩きになる。尾根道を快適に歩くと分岐になり直進し、少し急坂を下ると吊橋に出る。吊橋を渡るとすぐ岩場になる。標高差約10mの大きな岩を登る。岩にはクサリが下がっていてクサリを使って登ってもいいが滑りにくい岩なのでクサリなしで十分登れる。岩登りの体験ができて非常に楽しい。

笠松山 善防山より

笠松山 善防山より

笠松山へ尾根を行く

吊橋

吊橋にて

標高差約10mの岩壁を登る

標高差約10mの岩壁を登る

標高差約10mの岩壁を登る
 一枚岩のような大きな岩壁を登りきると、笠松山や石の砕石場などがパノラマのように見える。笠松山の麓には古法華寺(ふるほっけじ・ふるほっけでら)、手前のピークに磨崖仏だろうか岩に彫られている。

 右の岩尾根沿いに進み笠松山へ行くことにした。善防山の登り始め空模様があまりよくなかったので、山頂では晴れていたが予定していた昼食を先に進んで吊橋近くでと考えて下ってきた。

笠松山 吊橋上の大岩より

笠松山・古法華寺 吊橋上の大岩より

磨崖仏 吊橋上の大岩より
 大岩のところは展望がよく昼食にいい場所だが今日は風が少しあるので、尾根を少し行ったピーク(標高約150m)で昼食にした。結果的のこのピークの方がさらに展望がよく素晴らしいパノラマを楽しむことができた。

笠松山と採掘中の山 P150より

播磨市街と善防山 P150より

P150で昼食し笠松山へ

笠松山へ尾根を行く
 昼食と展望を楽しんで笠松山山頂へと続く岩の尾根道を歩いた。しばらく尾根を行くと正面に標高差約30mの岩の急斜面を登りきって尾根を少し行くと、お寺から山頂に続く尾根に合流する。

笠松山

笠松山へ行く手に岩壁が

岩壁を登る

尾根に出ると笠松山山頂が見える

毎日2回登ると云う80歳の若者!
 その尾根を登って行くとクサリが下がった急な岩場になる。その急な岩場から降りてきたお年寄りが声をかけてきた。話を聞いていると、お年は80歳だそうで毎日この笠松山に登っているという。1日に2回も登ると云う、80歳の若者だ。元気をもらって、目の前の岩を登り、笠松山の山頂に立った。

 笠松山は、標高244mで三等三角点になっていて、その上に展望台ができている。展望台がなくても十分展望が楽しめるくらいの山頂だ。山頂から播磨の平野や善防山の眺望が素晴らしい。

岩壁を登る

岩壁を登る

笠松山 山頂の展望台

笠松山 三等三角点(標高244.4m)

P150と善防山 山頂より

笠松山 山頂にて

善防山パノラマ 笠松山より

善防山と播磨市街のパノラマ 笠松山より
 山頂から少し下ったところで山頂をバックに記念写真、さらに背を向けて善防山をバックにもう一枚。クサリの岩場を下り分岐からお寺へ尾根を下った。

笠松山にて

善防山をバックに 笠松山にて

岩場を下る

笠松山を振り返る
 お寺への下り道もやはり岩の尾根道だ。岩場を楽しみながらお寺まで下る。お寺まで下ると石像の七福神があり、辺りには石仏がたくさんある。古法華寺の本尊は石造浮彫如来三尊像で白鳳時代ののもので国の重要文化財だそうだ。

 石彫のお寺といわれているそうで、境内には石仏がいたるところにある。本堂脇には石の涅槃像もある。参道脇には石仏が並んでいて、おもいおもいの表情をしていて、中にはネックレスの女性像もあった。お寺の下の石彫の森にはたくさんの石仏が並んでいてそれぞれ特徴があっていい。

笠松山を下山

笠松山を下山

古法華寺 七福神

古法華寺・涅槃像

古法華寺参道の石仏

石彫の森の石仏
 お寺を後に播磨下里駅へと引き返した。峠になったところは切り通しになっていて、空には朝渡った吊橋が見えた。峠からジグザグの車道を下ると一直線の広い道路に出る。突き当りが善防中学校で右に巻くと皿池に出る。皿池には中島がありなかなか美しい。池の周りには板の遊歩道が整備されていてなかなか素晴らしくゆったりした雰囲気を味わえる。

 池を過ぎた辺りで予定の列車より1時間早い列車に乗れそうなので少し急いだ。列車には十分余裕で乗車できた。粟生から加古川線で加古川へ、駅前からタクシーでぷくぷくの湯へ行った。ぷくぷくの湯では有馬温泉の腺脈なんだろうか茶褐色の温泉に浸かってゆっくり温まった。約1時間温泉でゆっくりしてタクシーで加古川に戻り、JR新快速で帰阪した。予定より1時間早く行動できたのでビアブルグ梅田で乾杯。皆さん楽しい山歩き会、ありがとうございました。

吊橋と切り通し

皿池の中島

笠松山 皿池より

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コース
 大阪(8:11)=[新快速]=加古川(9:11/9:16)=[加古川線]=粟生(9:42/10:08)=[北条鉄道]=
 播磨下里(10:21/10:30)〜農協前・登山口(10:45)〜善防山第二頂上(11:31)〜
 善防山(11:40/11:50)〜吊橋(12:12)〜小ピーク(11:40/昼食/12:10)〜分岐(13:12)〜
 笠松山(13:21/13:30)〜古法華寺(14:00/14:15)〜皿池(14:35)〜播磨下里(14:47/14:51)
 =[北条鉄道]=粟生(15:04/15:07)=[加古川線]=加古川(15:33/15:35)=[タクシー]=
 ぷくぷくの湯(15:50/入浴/17:00)=[タクシー]=加古川(17:35/17:37)=[新快速]=大阪(18:28)

天 候  曇りのち晴れ
参加者 9名 
実施日 2012.03.15