「ひょうご防災特別推進委員」研修会に参加して  中村位三郎

 5月26日(日)、神戸市の元町にあります兵庫県災害対策センターにおきまして、県内各地から62名が参加者して「ひょうご防災特別推進委員」研修会が開催されました。カリキュラムは、ひょうご防災特別推進委員制度の概要、昨年度の活動事例報告と河田研究委員(人と防災未来センター)の講演「みんなで考える!これからの防災・減災・縮災」&「クロスロードゲーム」などでした。

 昨年度の活動件数は230件。地域での事例報告として、泰地さんから「イベント会場での応急手当の普及活動」と「高層マンションにおける自主防災組織の立ち上げ」、佐藤さんから「要支援者への具体的な避難援助」などが報告されました。また、梶川防災課長から令和元年度の「マイ避難カード作成支援モデル事業」の説明などがありました。人と防災未来センター 河田研究委員からは、減災だけでなく被災からの回復を早くする「縮災の考え方」や「危機管理の基本」「防災体制の基本(自助・共助・公助)」「避難行動の現状」「避難情報の理解」などの講演を受け、阪神淡路大震災の対応にあたった神戸市職員のインタビュー調査から生まれた「クロスロードゲーム」を体験いたしました。

 また、研修会が始まる前の時間を利用して、隣にあります「相楽園」(毎週木曜日休園)を見学いたしました。入館料は300円ですが、県内在住の65歳以上の方は無料となっています。
 相楽園は、元神戸市長 小寺謙吉氏の父 泰次郎氏の本邸に営まれた庭園で明治末期に完成しました。約2万m2の敷地の中にある庭園は、池泉回遊式日本庭園で、飛石や石橋を渡り、流れや滝など深山幽谷の風景を見ることができます。蘇鉄園や樹齢500年と伝えられる大クスノキ、春に咲くツツジの花やモミジの紅葉も美しいとのことです。重厚な正門と欧風建築の旧小寺家厩舎(重要文化財)、保存のために移築された船屋形(重要文化財)、旧ハッサム住宅(重要文化財)のほか、茶室浣心亭が庭園の景観と調和しています。

2019年5月26日 中村位三郎

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