「『東京五輪2020』をささえたボランティア活動」 佐野裕治会員の活動をご紹介します

「『東京五輪2020』をささえたボランティア活動」

佐野裕治会員の活動をご紹介します。現役時代はアジア・中近東・アフリカと海外での仕事に携わり、また学生時代からテニスを楽しんできた佐野さん。東京五輪が決定し、ボランティアの募集を知り、今までの経験を生かしてテニス関連の活動をしたいと応募しました。来日する海外選手と交流、元気な挨拶と最高の笑顔でお迎えし、日本が素敵な国だと印象を持っていただける一員となりたいのが動機でした。
2019年初めに応募、研修を重ね、活動は有明テニスコートの選手運搬カートドライバーとなりました。有名選手と身近に接することができるとワクワク。しかしコロナウイルスの感染蔓延で1年延期となってしまいました。
昨年末ボランティア活動の意思再確認があり、今年5月から具体的研修が再スタート。
7月にはボランティア・ユニホームが支給され、いよいよだと実感しました。
コロナ禍の中、オリパラ実施にはいろいろ意見がありました。佐野さん自身も正直悩まれたこともあったとそうです。しかし初めてのボランティアをやってみよう!と挑戦しました。
7月19日から活動開始、テニスコートの選手更衣室からコートまで選手がカートで移動するのをサポート。朝と昼の2シフトでやりました。
ボランティアは男女半々の約70名で、ほとんどが40歳前後のテニス好きで、なかには会社公認のひとも多かったです。
ジョコビッチ選手や錦織、大坂なおみ選手など有名な選手を目の前で見ることができ感激しました。そして選手をカートに乗せるとき、元気に笑顔で「おはよう、こんにちは、こんばんは」と挨拶すると、選手から時に日本語で挨拶が返ってきて、短いながらその積み重ねで国際交流ができたと思いますと胸を張ります。
そして他のボランティアの方々とも交流することもできました。一生の思い出となる濃い時間を持てこのボランティアは本当によかったとしみじみと話されました。
選手のベスト・パフォーマンスを引き出すささやかなお手伝いができ、世界が注目した東京五輪をささえる多くのスタッフ・ボランティアの一人として活動できたことはちょっぴり誇らしいですと佐野さんは語ってくれました。


本記事は2021年X月号に掲載されたものです。  (レポート:佐藤 写真:佐野さんの提供)

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