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第66回「京都・学ぶ会」川瀬みゆき様(書道家・篆刻家)講演報告

 新春初めての例会は、1月30日(月)にラボール京都にて34名の会員出席で開催しました。今回は、書道家・篆刻家である川瀬みゆき様に、「書道への興味を深め、”観る・書く”楽しさを知る」と題してご講演をしていただきました。最初にご自身のプロフィールを話しされました。大阪府泉大津市出身で、現在は大津市に在住。7歳の時にお友達と一緒に行った書道教室で、初めて書いた書を先生に褒めて貰ったのに「手応え」を掴み、書に目覚め、小中高と様々な書道展で賞を獲得して自信をつけられました。短大卒業後、企業に入社され営業職を経験した後編集プロダクションに転職、その後取材ライターとして独立・起業されました。仕事と書道を両立されながら、書道の技術を更に高めるために、2005年に日展会員 藤岡都逕先生に師事され、すぐに読売書法展、日本書芸院展に出品され、入選・入賞を果たされました。2007年に念願の書道教室を大阪で開講され、個人事業としての内容を「書道家」に変更され、現在は4教室(大坂、京都、滋賀)を主宰し、京都美術工芸大学非常勤講師と並行して、個展やグループ展での作品発表、商業書道による筆文字ロゴや題字の揮毫、篆刻作品の製作をされており、講師業と作家業の2本柱で京都を中心に活動を展開されています。メディアへの出演や席上揮毫もされていて、先生の書に対する姿勢には、書への情熱とエネルギーが感じられ、まさに第一線で活躍をされている女流書家と呼ぶに相応しい方です。

 かわせみ書道・篆刻教室「碧の会」は、大人を対象として、会場には「空間のこだわり」をされています。廃校跡の教室、古民家、老舗料理屋、カフェ、お寺、美術館、ギャラリー等を利用されているところは、大変ユニークです。作家活動の作品を映像を通して紹介されました。専門分野は草書、北魏楷書とのことですが、実際は幅広くどのような書でも巧みにこなされております。会場に展示いただいたのは、懐素の「自叙帖」の臨書で8mの巻物で壮観でした。他には草行書の「般若心経」、かな文字と英文字をミックスした万葉集の和歌、書と篆刻による平家物語、着物の柄を生かした屏風や額装に書かれた様々な書、お店の屋号等々を、映像や実物でお見せいただき、大変見応えがありました。

 2部では、「書道ワンポイントレッスンー名前をきれいに書く 楷書編」として実技指導を受けました。出席者全員に筆ペンと方眼紙を渡して、自分の名前を書いて貰いました。
ポイントは<3つのピンッ>にありました。

  1. 筆の軸を(80度)ピンッ
  2. 筆先をピンッ
  3. 線をピンッ
    プラス身体の軸もピンッ。

その他のアドバイスとしては、
・文字の中心を上下揃える、
・字間を統一する、
・原則タテ線を太く・ヨコ線を細く、
・ヨコ線を右上がりにしない、
・堂々と書く

です。
 二人の墨書を朱筆で添削されましたところ見違えるようになりました。まだまだ教えて貰いたいことがありましたが、タイムアップで終了となりました。これを機会に書に対する関心を高めて、”観る・書く”楽しみを味わっていただければ主催者としては嬉しい限りです。川瀬先生には、今後益々のご活躍とご発展をお祈り申し上げます。有難うございました。

 次回は、3月27日(月)上田真弓様(スマイルアドバイザー協会会長)に『「生涯笑って健康」~顔体操で心と体の若返り』で講演をお願いしています。ご期待下さい。
※写真をクリックすると拡大表示します

 

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