夢中人 信濃 曄さん(埼玉中部)2007年8月会報掲載

浮世絵版画彫り続けて

 

信濃 曄さん 73歳(掲載時)埼玉中部

笑顔がまぶしい信濃さんのお宅を訪ねて眼を見張る家のデザインはご子息の設計との事。最初に完成品の版画を拝見しその出来映えはお見事の一言。14回もの転宅を経て最後の勤務地大阪からここ埼玉県上尾市で10年。勤務地が宇都宮時代奥様が下野人形を習ってその素朴さと優雅な出来映えを趣味の版画にして年賀状を作成したのが夢中になった原点。
 爾来賀状の版木は6枚もの多色刷りに。30数年欠かさず新作お届けしている。新春賀状を楽しみにされる信濃作品フアンが増大。その流れが10年前からは本格的版画の世界へ。1作完成まで半年を要する。下絵に1ヶ月、根気の要る版木彫りに2ヶ月、刷込みは何と3ヶ月。それもそのはず9枚の色別版木で一気に100枚を刷り上げる。
 作品はご近所の方々を始め中学時代の同級生、会社の同僚先輩へ、短歌を添えて差上げておられるそうです。手紙電話メールとお礼の言葉が寄せられていました。文句なしに美しい。趣味を超えた芸術だ。精緻。等絶賛が続きます。江戸時代と違って現代風のペイントは大きな差別が図れると好評。
 毎日朝食後50分ほどの散歩帰宅後パソコンを開きメールチェックが日課。十時から午後一時半と3時から5時まで制作室で作品創りに没頭。骨休みはパソコンマージャンで。信条は自分の趣味だから展示会等には一切出展はしない。今後の夢は江戸時代の職人芸に何処まで近付けるか更に挑戦は続きます。100歳まででも版画を通じ音信が続けられる事。
 退職間際の大手術を経て病が逃げ出した程のお元気さ。作品が仕上がった時の気分を尋ねると、差上げる方々の笑顔が目に浮かぶと。

(記事・写真提供 小石川 功)

以上

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