第12回 夢中人紹介 福嶋 幸一さん

”日本舞踊を健康体操に融合させて”

枚方市茄子作1丁目在住
2009年1月20日 取材

画像をクリックすると拡大し、画像の外を再クリックすると元に戻ります>

1.取材訪問

 1月20日に枚方市茄子作の福嶋様のご自宅をお訪ねしました。福嶋様にお会いして先ず最初に感じたことは、夢中人のタイトルであります「日本舞踊を健康体操に融合させて」にマッチした大変若々しくて活動的な方であるということでした。  お宅では、その日の取材のために現役時代から今日までの100枚を越える写真をアルバムから外されるというご準備をいただき、また健康体操の具体的な動きが分かるDVDもご準備いただき、取材に対する積極的な姿勢に唯々感謝するのみでした。

2. 経歴と動機

現役時代に役者スタイルで
口上を述べる福嶋さん

 福嶋様は1938年(昭和13年)に静岡県でお生まれになり、1957(昭和32年)に松下電器に入社され、最初の配属は炊飯器事業部でした。その後、松下精工株式会社、関西松下、藤沢ケーブルテレビ株式会社等に出向され、1998年に松下電器産業株式会社の衛星ケーブルテレビ事業センターを定年退職されました。  今回の取材のポイントはそのテーマにもあります通り、日本舞踊から発展した健康体操「NOSS(ノス)」であり、その動機を説明するには、 日本舞踊を始められた動機から説明する必要があります。

 福嶋様は、現役時代から芝居がお好きで、例えば、所属していたシステム営業本部発足記念パーティーで役者スタイルで口上を述べるなど、当時からタレント性を発揮されておりました。 平成10年定年退職後、芸能プロダクション放映新社に入社し、俳優業の第一歩を踏み出されました。  俳優業を始められ、俳優、特に時代劇俳優の基本として、立ち居振る舞いと発声が大切であることに気が付かれ、日本舞踊と殺陣・詩吟を学ばれることになりましたが、日本舞踊は飽くまでも芝居をうまく演じるための手段として学ばれ、最終目的ではなかったようです。  その後、2007年には本業の俳優業を中休みされ、日本舞踊を発展させた和のフィットネス「NOSS(ノス)」(にほん・おどり・スポーツ・サイエンスの頭文字をとったもの)の普及に 全力を注ぐようになりました。

3.活動概要

(1)演劇の活動

水戸黄門の出演仲間と

大衆演劇の師である俳優

(故)東野英心さんと

 定年退職後、1999年に芸能プロダクション「放映新社」に入社され、2005年に芸能プロダクション「オフィス・ビック」に変わられましたが、両芸能プロダクションで、TV、舞台、ラジオの各分野で俳優として活躍され、その出演実績は多方面にわたり、大衆演劇をスタートに、我々にも馴染みのあるTV番組、NHKの多くの朝ドラ、民放の「部長刑事シリーズ・シンマイ」「水戸黄門1000回スペシャル」「忠臣蔵 揺泉院の陰謀」「剣客商売」「必殺仕事人2007スペシャル」等に、舞台では松井誠公演の「雄呂血」や劇団公演等に出演、またエキスポランドの「役者が演じる幽霊屋敷・横溝正史シリーズ」等のイベントにも出演されました。

 

(2)日本舞踊の活動

藤間流日本舞踊 藤間龍羽先生の
教室における練習風景

長唄猿舞

 日本舞踊は藤間流の藤間龍羽路(りゅうじ)先生の個人レッスンを週に1回受けておられます。日本舞踊で和服を着ると気が引き締まり、気持ちが一変し脳の活性化に繋がるそうです。 これまでのお稽古演目は30種類半ばにおよび、中でも女舞では長唄「吾妻八景」と長唄「藤娘」が、また、男舞では長唄「供奴」と長唄「多摩川」がお気に入りのようです。

 

(3)「NOSS(ノス)」の活動

 「NOSS」を広く普及することが現在の福嶋様の活動の中心であります。「NOSS」は日本舞踊を基礎に、スポーツ科学の研究成果を取り入れたエクササイズであり、 2007年度に「厚生労働省の介護予防モデル事業」に採用され、「2008年度厚生労働省老人保健健康増進等事業 NOSSによる高齢者健康づくりプロジェクト」として、 全国的に推進されています。

  • 創 案 : 日本舞踊西川流三世家元、西川 右近氏
  • スポーツ科学監修 : 中京大学体育学部長、医学博士、湯浅 景元教授
  • 目 的 : 衰えやすい筋力をできるだけ維持して、自分の筋力で歩き、できる限り自力で生活をし、幸福に、かつ楽しく人生を送ることを目的とする。

現在、福嶋さんはNOSS公認インストラクターとして、下記3教室で指導中です。

  • 近鉄文化サロン枚方(TEL 072-846-3738)
  • イングリッシュ&カルチャー(TEL 072-834-9300)
  • KBSカルチャー八幡校 (TEL 075-971-2800)
 

4.目標

 「運動不足は分かっているが、激しい運動にはついていけない」という人には、この和のフィットネス「NOSS」に参加して頂き、穏やかな音楽に乗って、心臓や血管に大きな負担をかけず、 ゆったり・楽しく・美しく踊りながら、フィットネスができることを実感されて、「一人でも多くの人に健康で過ごして頂きたい」と、京阪ケーブルテレビKCAT「テレ○情報局」(2008年11月)、 KBS京都放送「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2009年1月)等にも出演し、熱く語っておられます。  さらに「NOSS」本部のHPにより、その活動振りが全国のインストラクターの皆さんに、近く紹介される予定とのことです。人々の健康増進のためという高い理想を持っておられる福嶋様の、益々のご活躍を祈っております。

<取材:鬼頭、梅原、吉川、大熊 HP作成:鬼頭 WP編集:吉川>

PAGE TOP