2024年4月度 茶道同好会

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<第89回例会> 炉濃茶と薄茶点前の総復習です  2024.04.10(7人参加)

次回開催予定:2024.05.08(水)

 今回四月で炉は閉じられ、来月からは風炉となります。みんなで火を囲んだ半年を惜しみながら、今日の稽古は炉点前の総復習の形となりました。
 お点前は基本の炉濃茶と薄茶点前です。棚は宗旦丸卓を用い、濃茶の主菓子(山吹がさね)は縁高でいただきました。今まで何気なくしていた所作、思いこみ、ついうっかりなどを確認しました。
 まだまだ難しいのが間合いです。全体が流れるように進行し、お茶をおいしくいただけるようお互いへの心づかいが大切です。「一座建立」を思い出しました。

■ 基本のお辞儀について
 「真」「行」「草」の使い分けが必要です。「真」は主に亭主が茶道口で初めと終りにする挨拶など、総礼は手のひらをつき丁寧に行います。「行」は主に客同士の挨拶や問答のときに使います。 指は第二関節まで付けます。「草」は指先だけを置く軽いお辞儀です、亭主がお点前中に会釈のように行ったり、客同士の軽い「お先に」などに使います。

■ 茶釜にも話が及びました
 釡は大きさや形も様々で種類も多くありますが 季節や趣向により使い分けられます。三月にはおしゃれな釣釜を用いました。炉も終りになる頃には傘で火を覆うような形の釜も使うそうです。釜の口の形状で柄杓のあずけ方も違ってきます。五徳で釜の高さを調整するとのことで、その道具は次に見せていただけるそうです。
 これからは形だけでなく、胴部に施されている細やかな模様や細工、膚ざわりや風合にも注意したいものです。

 

<第88回例会> 長板総荘(そうかざり) 濃茶と薄茶  2024.03.13(7人参加)

次回開催予定:2024.04.10(水)

 ほんの少し暖かい陽気の日もあれば、まだまだ火も欲しい三月。今年も釣釜のかすかな揺れに季節の変わり目の風情を感じながら、まろやかなお茶とおいしいお菓子を楽しみました。今回は昨年の三月を思い出しながら、長板総荘(そうがざり)の稽古です。

長板総荘の濃茶点前
 長板総荘の飾り火箸と柄杓の扱いには少し慣れましたが、全体を通しての注意がまだ山積です。濃茶では薄茶のように柄杓を持ったまま釜に蓋をしません。二つのことを同時に行うことはせず、一つ一つを行います。
 帛紗の扱いは帛紗を左手にのせて正面に向き直して置く、など特殊な所作もあり帛紗を置く位置は注意が必要です。また、水指の蓋の開け閉めは点前座から少し遠いので三手で、水次(みずつぎ)のときは水指正面から二手で行います。
 長板は台子(だいす)の地板を元にできたとのこと、台子点前の基本ともなる長板点前はまだ道遠しというところです。

長板総荘の薄茶点前
 濃茶と同様に長板右方に水指、左方奥には火箸と柄杓を仕組んだ杓立を置き、その前に蓋置を入れた建水を荘ります。濃茶は長板中央前に茶入も荘りますが棗は荘らず、茶碗と共に茶道口から主客総礼して持ち出します。
 火箸や柄杓の扱いもほぼ濃茶と同様です。替茶碗の一つに筒茶碗も使い茶巾の扱いを復習しました。薄茶のときは客も一人一人がお菓子をいただくタイミングに注意が必要です。

 

<第87回例会> 大炉(逆勝手)と 筒茶碗 の稽古  2024.02.14(5人参加)

次回開催予定:2024.03.13(水)

 今日は朝から日も射して暖かく春の到来が感じられましたが、今年の二月もやはり厳寒の季節のお点前「大炉(逆勝手)」と「筒茶碗」の稽古です。
■大炉濃茶点前
 炉が点前座の左なので逆勝手となり、所作の多くが左右逆になるため大混乱でした。柄杓の扱いや、特に建水に湯をこぼすときの左右交互の手の所作は難しいものでした。足の運びは六畳間に見たてて、縁(へり)代りにテープを貼ってもらい稽古しました。大炉は釜も蓋も大きいので、蓋置は縁内五目五目に入れて扱います。
■大炉薄茶点前
 濃茶と同じく逆勝手のお点前です。今回は運び点前で棗や仕組んだ茶碗の持ち出し方が濃茶と違ってきます。今回は頂戴物という白い象牙のようなめずらしい棗の披露がありました。棗・茶入など道具の素材や製法が定かでないものについては、おたずねに「時代でございます」と答えるそうです。

■筒茶碗平点前
 毎年稽古している二月のお点前です。茶碗が細く深いので茶の点て方や茶碗の持ち方に工夫が必要です。いつもは水屋で用意している茶巾は、お点前の中でたたみ直します。冬の季節感を今年も味わうことができました。

 「一座建立」(いちざこんりゅう)について
 大友さんから亭主と客の双方が互いに心がけるべきこととして「一座建立」についてお話がありました。
 亭主と客がお互いを思いやり、心地よい時間と空間を共に作っていこうという茶道の基本精神といわれて います。「全体の流れを見ながら自分のすべき役割を果していくことが大切です」いわれました。
 その時々の互いのタイミングを推し量り、互いを思いや って稽古をしてまいりましょう。

 

<第86回例会> 初釜は四種の「荘りもの」の稽古  2024.01.10(6人参加)

次回開催予定:2024.02.14(水)

 年が明けて初釜の日を迎えました。縁高(ふちだか)で美しい「はなびら餅」をいただき、おいしいお茶で初稽古です。今回は小習(こならい)十六条の中の「荘りもの」と言われるお点前をしました。特別な日に、また大切な人からいただくなど、 由緒のあるお道具を使うときのお点前です。荘りもの(かざりもの)には「茶入荘」「茶碗荘」「茶杓荘」「茶筅荘」 の四種があり、4名の女性会員がそれぞれ担当しました。

 茶事の際には初座の床にこれら由緒ある道具を 帛紗を敷しいて荘ります。客が中立(なかだち)した後、亭主は荘った 道具を下げ、掛軸をはずして花に替えます。点前座には中央の 水指に茶杓・茶巾・茶筅をのせ、茶入を仕組んだ 茶碗を荘ります。
 建水の持ち出しからお点前は始まります。主役のお道具は小帛紗の上に置き大切に扱います。お道具の由緒は 茶碗では茶碗が戻ったタイミングで、他は拝見問答のときに「〇〇荘とお見うけしますがご由緒は」とたずねます。
 四つのお点前はそれぞれ特徴があり、小帛紗の扱いも異なります。「荘りもの」は濃茶で行なわれますが、「茶筅荘」は唯一薄茶に許されたお点前で、主役は水指であることが多いようです。

 今回は日頃出番の少い懐の小帛紗が大活躍でした。 小帛紗の色目や織の美しさに改めて気付き、お互いに見せあったりして華やかな茶室となりました。

 このページ作者の私は 憶えと足が悪く、膝を崩して皆さんの前で盆略点前の稽古をしました。ポットで練習を重ねていましたが、今回は炉釜の湯で柄杓の扱いにも挑戦しました。今年も一歩ずつ前進?の 86歳です。

 

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