第283回くらわん会 2019年12月例会

日吉大社(紅葉)

283回 くらわん会例会 2019年(令和元年)12月3日(火)

〈行程〉JR湖西線・比叡山坂本駅 ⇒ 坂本石積みの郷公園(朝会)⇒ 日吉大社 ⇒ 西教寺
 ⇒ 新唐崎公園(昼食) ⇒ 坂本城跡 ⇒ 唐崎神社 ⇒ JR湖西線・唐崎駅(解散)
〈距離〉約10km  〈参加者〉 112名

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◆比叡山坂本駅北隣の「坂本石積みの郷公園」に集合

 今月の例会は比叡山坂本駅から日吉大社を経て西教寺までは坂道を上り、琵琶湖岸の新唐崎公園までは坂道を下って昼食休憩。昼食後はJR唐崎駅までの平坦な道を歩く「くらわん会」では初めての10kmコース。
 「坂本石積みの郷公園」内に鐘楼と西源寺から移された破鐘(われがね)がある。1571年9月12日明け方、比叡山・坂本に織田信長の軍勢が侵攻してきたので人々に急変を知らせるために梵鐘を力の限り打ち続けたら梵鐘に割れが生じ、以来、鐘は不思議な音色に変わったという。
 比叡山延暦寺は当時、高利貸しをしては借りた公家や商人に強訴して意見を通していた。

また「姉川の戦い」で織田軍に敗れた浅井・朝倉の兵が比叡山に逃げ込んでくると、これをかばうなど、織田信長を逆なでしたため、織田信長は比叡山・坂本の焼き討ちを行った。
  10時に朝会が山内会長の挨拶で始まり、多数回表彰では野口喜三郎さんが当会二人目の250回表彰をされた。続いて本日の岩爪リーダよりコース説明と、1月例会の説明が永井リーダより行われた。
  秋から冬は「弁当忘れても傘忘れるな」の諺は、石川や京都の日本海側だと思っていたが、 比叡山の麓も・・・天候の急変に驚きながら雨の降る中を日吉大社に向けて出発。

◆日吉大社参道

 坂本石積みの郷公園を出発して坂道を上がる途中で雨があがり、虹が現れ、京阪電車の坂本比叡山駅前を通過。石の鳥居をくぐり抜けて紅葉の参道を行くと、出発後約35分で日吉大社に到着。境内の求法寺走井元三太師堂に参拝し休憩。
 日吉大社には魔除け・必勝のご利益がある神猿(まさる)さんのお守りがあるが、時間的に余裕がないのと入苑協賛金を納めないと参拝できないので、入手は諦める。日吉大社は平安遷都以降、京の鬼門に当たることから鬼門除け、災難除けの社として宗敬される。

東西両本宮を中心に社殿が鎮座し、東本宮に「大山咋神」、西本宮に「大己貴神」を祀る。全国3800余社の分霊社があり、その総本社。
 国宝社殿として東西両本宮二殿、そして重要文化財として十七棟。かっては境内108社・境外108社と称され、境内及び坂本の町々が一大拠点であったが、織田信長の比叡山焼き討ちにより灰燼に帰した。信長の死後、豊臣秀吉と徳川家康により再建された。

◆西教寺(天台真盛宗総本山)

 日吉大社を出発、琵琶湖を右に息を切らして坂道を上った先に西教寺の案内標識を見つけた時は正直ホットした。
 西教寺は聖徳太子が恩師である高麗の僧、慧慈、慧聡のために創建されたと伝えられている。その後、久しく荒廃していたが、慈恵大師良源上人が復興、念仏の道場となる。恵心僧都が入寺、修業されたところから次第に栄えるようになる。

鎌倉時代の正中2年(1325)に入寺された恵鎮(円観)上人は、伝教大師が畢生の事業として提唱された大乗円頓戒を復興、その後 文明18年(1486)に真盛上人が入寺されるに至り、堂塔と教法を再興、不断念仏の道場になる。以来全国に約四百余りの末寺を有する天台真盛宗総本山となり現在に至る。
 西教寺境内で休憩後、昼食場所の新唐崎公園に向かった。

◆新唐崎公園にて昼食休憩

 新唐崎公園に向かって下りの坂道を歩いている途中で、雨が降り出したが、新唐崎公園に到着した時には雨が止んでいた。木漏れ日の射す中で琵琶湖の絶景を楽しみながら昼食を楽しんだ。
 新唐崎公園は1966年(昭和41年)に開設された近隣公園である。

夏は水泳場に隣接する風光明媚な公園として親しまれている。  昼食後、新唐崎公園で一次解散、ショートカットしてJR比叡山坂本駅に向かうグループとJR唐崎駅に向ったグループと坂本城跡に向かう3つのグループに分散して出発。

◆坂本城跡

 新唐崎公園を出て、旧北国海道(西近江の道)を歩む途中、湖畔の公園で小休止をした後、坂本城跡に到着をした。
 坂本城は1571年の比叡山焼き討ち後、織田信長の命により、近江滋賀郡を与えられた明智光秀が築城。城内に琵琶湖の水を引き入れた水城、大天守と小天守を持ち、比叡山の監視と西近江路、坂本港の要塞である。

 本能寺の変のあと山崎の合戦で敗れた明智一族の秀満が妻子を刺し殺して城に火を放ち、討死した史実は戦国時代の悲話として語り伝えられている。
 西教寺に明智光秀一族のお墓があった。琵琶湖の渇水時には湖中の石垣が姿をあらわすが、普段は見られない。休憩後、みたらし団子発祥の地、唐崎神社に向けて出発。

◆唐崎神社~JR唐崎駅

 唐崎神社は日吉大社・摂社の一つ。お参りをすると家内安全や厄払いなど様々なご利益があり、中でも特徴的なのは必尿器系や婦人病などのご利益が有名である。
 唐崎神社には現存する残り少ない近江八景の一つ、琵琶湖畔に面した境内から広い空と湖の向こうに近江富士が望まれ、絶景と霊松の見事さに眼をみはった。

 みたらし団子の発祥地、19代も続く神社の前の和菓子屋さんで、名物の米粉を使ったもちもちした食感のみたらし団子を買う人たちを残して、唐崎神社で流れ解散。JR唐崎駅に向かった。
 来年(2020年)1月19日から放映されるNHK大河ドラマ『麒麟がくる』明智光秀の新しい知識を得ながら、名所旧跡を訪ね歩き、JR唐崎駅に15時過ぎに到着した。

◆多数回参加記念品贈呈の皆さん

<写真:安藤、吉川、徳田、永井、中溝、松島(50音順)HP作成:安藤>

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