電動アシストならぬ、フリーパワーアシスト自転車

フリーパワーアシスト自転車に試乗してみました

2021年 4月20日(火) 

 今や女性に大人気の電動アシスト自転車。バッテリー性能の向上や軽量化で年々乗っている人が増えてますが、それでもまだまだ高価なうえ、ノーマル自転車に比べずいぶん重く、バッテリー寿命の不満やバッテリー交換費用の高さで、購入に踏み切れない人も多いようです。

 私は、10年半にわたるジャカルタ勤務を終え帰国した58歳以降、自宅が京阪電車の駅までアクセスのよい場所というのもあって、車を持つことはやめ、専ら自転車で動き回る生活をしています。愛車の自転車はBrunoブランドの20インチ小径のかわいらしいスタイルですが、8段変速とそこそこの性能があり、長距離走も問題なく、とても気にいっています。サイクリングや週に4~5回行くテニスを含め年間3,000~3,500kmを走り回っています。

 しかしながら、平坦な道は苦にならないものの、坂道となると年齢とともにしんどさが増してきており、そろそろアシスト付き自転車でも、という思いが出始めてきています。このことをテニス仲間に話したところ、ある人が、モーターもバッテリーも使わないアシスト付き自転車がある、ということを教えてくれました。電動アシスト自転車ほどのアシスト効果は期待できないけど、車体重量は普通の自転車と同じ、バッテリー寿命の心配なし、何より今使っているお気に入りの自転車のペダルギア部分を交換するだけで済む、ということに惹かれてしまいました。

 ペダルギアのアシストシステムの名前はFree Power(フリーパワー)、購入前に試乗させてもらえるということで、取扱店に行って試乗してきました。

 

 ペダルギア部分が、ペダルに直結した内側部分とチェーンを掛ける外側ギア部分の二つに分かれており、その間の隙間に円形のシリコンゴムが内蔵されている構造となっています。ペダルを踏み込むとシリコンゴムがつぶされパワーが蓄えられ、ペダルが踏み込めないデッドゾーンに来ると、つぶされたシリコンゴムが元の円形に戻ろうとする反発力を利用して回転をサポートする仕組みです。この内蔵されているシリコンゴムは、ソフト、ミディアム、ハードと3種類の硬さのものがあり、自転車の漕ぎ手の癖により、どれが一番合っているかを選択する目的で、それぞれの硬さのシリコンを装着したママチャリの試乗車が準備されています。

 

 試乗した感想は、

  • 強くぐいぐいとペダルを踏み込むと、内蔵されたシリコンゴムがつぶされるタイミングでわずかながらスコンと空回りするような感覚を感じます。
  • 坂道ではゆっくり漕いでも、ペダルがデッドゾーンで止まりそうになる感覚が少なくなり、結果デッドゾーンから慌てて踏み込み動作に移らなくても、余裕をもって漕ぐことができるような気がしました。
  • モータを使った電動サポートほどのサポート効果が無いのは当然ですが、多少の坂道がある街中を時間に追われずゆっくり走り回る分には良いのかも。
  • ただ、長距離を走る人や通勤・通学で時間を気にかけながらぐいぐい漕ぐ人には、踏み込むたびにわずかなタイミングとはいえ違和感が感じられるのでは(慣れれば問題ないかも)。

 費用は、ペダルギア交換に12,000~14,000円、年1回のメンテに1,000~2,000円、シリコンゴム交換で4,000円ほどが掛かるようです。

 電動アシスト自転車を買うにはかなり勇気がいりますが、この値段であれば自分の愛車で試してみてもよいかなと思い確認したところ、ギア数48までのペダルギアは交換できるとのことですが、あいにく我が愛車はギア数53とペダルギア径が大きすぎて不可との結論でした。

 仕方ありません、70歳、できれば75歳まで今の愛車をメンテしながら頑張って使い、そのあと電動アシスト付き自転車ということになりそうです。

 でも、試乗は無料ですし、街中ゆっくり走行派の方、興味のある方は試してみては如何でしょうか。Free Powerでネット検索すると、取扱店が市内に3~4店舗あるようです。

【写真はクリックで拡大できます】

(H P 作成:4班 多々納 俊志)

 

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

会員さん登場 情報あれこれ
PAGE TOP