大台ケ原トレッキング

2022年6月28

 5月18日に奈良と三重の県境に位置する日本100名山のひとつ、大台ケ原にテニス仲間3人で行って来たので、見どころや注意点を紹介したいと思います。

大台ケ原トレッキングマップ

 朝の6時半に車で樟葉を出発、大台ケ原の駐車場には10時半頃到着、ほぼ4時間、結構長時間のドライブでした。公共機関を利用する場合は、橿原神宮前駅東口バス停から一日に一往復だけのバスがあるようです。駐車場から出発のトレッキングコースマップBコース(中級)、約9km(4時間)に挑戦してきました。

  • 行程・見どころ紹介

【駐車場】標高1,570mにあり、かなり広い。トイレはここにしかない。

日出ヶ岳山頂から見る伊勢湾

大台ケ原の最高峰、日出ヶ岳山頂

【日出ヶ岳】標高1,695m:大台ケ原の最高峰。展望台からの360度の大パノラマが魅力。伊勢湾もしっかり見えた。この日は見えなかったが、空気が澄んだ日には270kmも離れた富士山も見えるとのこと。ここに至る最後の木造りの階段は、数十メートルの昇りになっており、かなりきつい。

ミヤコザサと立ち枯れたトウヒ

正木峠から日出ヶ岳山頂を振返る

【正木峠】標高1,680m:いったん下ったのち、ここまでは、緩やかな昇りの木製桟橋のような階段。周辺は一面ミヤコザサでおおわれており、その中に白っぽく立ち枯れたトウヒ(マツ科の針葉樹)の幹が幻想的な風景を醸し出している。

正木ヶ原:白骨化した倒木や立ち木

正木ヶ原に向かう木造りの階段

 ミヤコザサが一定の高さに刈り取られたようになっているのは、ブラウジングラインと呼ばれ、増えたニホンジカが首を伸ばして上の方の芽を食べるため。しっかりニホンジカも顔を見せてくれた。
 正木峠で少し遅めの昼食、幻想的な景色の中でのおにぎりは最高においしい。

牛石ヶ原の神武天皇像

【正木ヶ原】標高1,620m:正木峠からは下りの木の階段。ここでは恐竜の白骨を思わせるような白く枯れた倒木や立ち木が見られる。

【牛石ヶ原】標高1,580m:牛が寝そべっているような姿の牛石という岩や、何故か神武天皇の大きなな像もある。どのようにして運んだのかな。

【大蛇嵓(だいじゃぐら)】標高1,580m:断崖絶壁が立ち並ぶ谷に向かって、まるで大蛇の背中のような大きな岩のかたまりが突き出ており、その先端が展望台となっている。岩の先端まではとても立ったまま歩けないようなスリルが味わえる。
周りの絶壁を目にすると、足もやや震え気味、最初は這うようにして先端まで行ってきた。あまりにみっともなかったので、名誉挽回の再挑戦、今度は顔の左右に両手で壁をつくり足元の岩だけを見るように…。すると恐怖心が取れ、立ったままで行くことができた。

 

トレッキングコース中、
標高が最も低いシオカラ谷

シャクナゲ群生地を下る
急勾配

【シャクナゲ坂】大蛇嵓から少し登ったあとの、シャクナゲの群生地の中の200m近い急な下り坂。岩がむき出た坂道にこぶし大の石がゴロゴロ転がっているようなイメージで、足元が非常に不安定。かなり気も使うし、膝・ももがガクガク。

【シオカラ谷】トレッキングBコース中、標高が最も低い1,426mの美しい渓谷で涼しい。そこにかかるつり橋を渡ると、駐車場への急な長い昇りの階段となる。

シオカラ谷渓流に架かるつり橋

【最後の地獄坂】マップに地獄坂と書かれてはないが、急で、しかも一段一段がやたら高い階段が、マップによると150m、感覚では200m以上の昇りとなっている。これはきつかった。体力に自信のない人、または太っている人はAコース(初級)を選択すべき。

ガイドによると4時間コースでしたが、全体的にはゆっくりペースで歩いたので、結局5時間かかって駐車場に戻ってきました。

  • 気づいた注意点
    ・まずは、現地が必ず晴れている日を選ぶこと。世界有数の降水量を誇るエリアといわれており、大阪が晴れていても現地は雨や霧の日も多い。現地の天気予報をしっかり確認のこと。
    ・日帰りで行くなら、前日は十分睡眠をとり、時間に余裕をもって、運転手は2名いた方がよい
    ・トレッキングコースにはトイレがないので、朝は早起きして快便を済ませておくように
     (ちなみにこの日は3人とも朝の快便なしだったため心配していましたが、事なきを得ました)
    ・石がゴロゴロしているところも結構あるので、靴は必ず厚底で滑りにくいものを準備
    ・Cコース(上級)は入山届け出が必要な本格的なものらしい
     届け出不要のBコース(中級)といえど、あなどるなかれ、無理せず余裕をもって

    ・特別保護地区に指定されているため、駐車場も含めペットの連れ込みは禁止

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以上

HP作成:多々納 

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