万華鏡

表題

表題

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  春の小川は さらさらいくよ 岸のすみれや れんげの花に・・・早春は彩の無い映画が突然総天然色になったように感じます。田んぼの畔に沿って流れる小川を見ていると、うねって静止した川面が鏡のようにキラキラと空や景色を映したり、水面を透かして川底の色石を見せます。

左は従来型、右は進化型万華鏡

左は従来型、右は進化型万華鏡

  水流の速さや、流路の形状で水面に一定のパターンができ、風が吹き景色が揺れるたび水面は変化し華を咲かせます。カメラのシャッターに指をかけたまま、時間を忘れて眺めていることがあります。 

  昔の遊具で円筒を回しながら覗き込んで色や形の変化を楽しむ云々、ネットですぐ見つかりました、万華鏡です。製作キットが売っていたので、怪しく色や形がかわる鏡の世界を垣間見たくなり衝動買いしました。意外だったのは、日本発祥の玩具だと思っていましたが、イギリスのディヴィッド・ブリュースターという物理学者によって200年以上も前に発明され、特許にもなっていたようです。

 

変化する模様

変化する模様の一つ

 万華鏡で面白いと思ったことは、二つあります。一つは、発明が偶然の産物だということ、もう一つは単純でありながら200年もの長きにわたり世界中の人々を楽しませたことです。思うに、キラキラ光る小川の流れが、一定のパターンを持ちながらも無限に彩・形が変化するものであるなら、まさに万華鏡と同じです。ブリュースターは万人が美しいと感じるものが何であるかを知り、偶然に見つけた万華鏡の価値を見過ごすことがなかったといえるのではないでしょうか。好奇心と感性に敬服します。

2024/4/6 HP作成:石田 

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